貴州省黔西市の劉宗皿さんは懲役7年の判決を下される
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 【明慧日本2022年3月19日】貴州省黔西(けんせい)市の劉宗皿さん(50歳女性)は2019年7月、地元の警官によって連行された。2021年4月12日、七星関区裁判所は劉さんに懲役7年の判決を宣告した。その後、控訴した劉さんは七星関区中級裁判所に原判決維持の結果を出された。そして、劉さんは貴州省第一女子刑務所に収容された。劉さんが拘禁されている間、父親はショックで倒れてしまい、この世を去った。

 2019年7月11日朝、劉さんは外出したとき、地元の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に連行された。その後、警官らは劉さんの家に押し入り、家にいる劉さんの84歳の父親と14歳の甥も公安局に連行した。公安局で父親は身の自由を制限され、警官に繰り返し尋問をされ、その記録にサインを強いられた。

 当日の夜7時過ぎ、警官数人は劉さんの弟の住所へ行き、義妹と姪も公安局に連行した。公安局で、義妹と姪は別々の部屋に連れて行かれた。姪は犯人に対して尋問を行う椅子に座らせ、片手を固定されて尋問を受けた。姪は十数時間続けて、脅迫されながら、尋問を受けた。義妹と姪はそれぞれの記録にサインを強要された。警官は監視カメラで義妹と姪も劉さんと一緒に法輪功の資料を配る姿が撮られていたと言った。そして、翌日の夜中の1時過ぎ、義妹と姪は解放された。

 警官十数人は劉さんの家を朝9時から夜10時過ぎまで家宅捜索をした。パソコンやプリンター、法輪功書籍、法輪功創始者の写真、現金7万元(妹の5万元と母親の2万元)、義妹の置いていたアクセサリー、旧い紙幣セット、父親の身分証などの私財を押収した。翌日、家族は公安局に行き、押収リストを要求したが、もらえなかった。

 劉さんが拘禁されたことで、父親はショックを受けて倒れ、2020年8月4日に死亡したが、劉さんは父親の臨終に会えなかった。

 連行されてから、劉さんは前後に、黔西市麻薬更生施設、黔西市留置場、貴州省畢節市七星関区留置場に拘禁された。更生施設で劉さんは強制的に押し倒され、指紋を取られた。

 2020年10月29日、11月9日、11月13日、畢節市七星関区裁判所は3回にわたって、劉さんに不当な開廷をした。法廷で裁判官は、弁護士に法輪功という言葉を言わせなかった。法輪功は中国の伝統修煉法で心身の健康に高い効果をもたらす気功だが、検察側は法廷で「証拠」を出さなかった。開廷期間中は、劉さんは食べ物も与えられなかった。

 2021年4月12日、裁判所は劉さんに懲役7年と罰金5万元の判決を下した。

 2021年7月12日、判決に不服とし、劉さんは中級裁判所に控訴した。9月22日、妹は裁判所に審理の結果を聞いたところ、裁判官は原判決維持と告げた。

 劉さんは畢節市留置場に拘禁されている間、「案件審理中」との理由で家族との面会を許されなかった。2021年12月27日、劉さんの妹は国保に電話をかけ、押収された現金を返すようにと要求したが、国保の警官は「裁判所からの判決書を受け取ったら考える」と言った。

 2021年12月29日、家族は刑務所からの通知書を受け取って、2021年12月23日に劉さんが貴州省第一女子刑務所に送られたことを知った。その後、家族は劉さんとの面会を許可されず、「親と子供しか面会できない」との理由付けだった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/11/439931.html)
 
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