杭州市の洪長さんに懲役5年の不当な判決
■ 印刷版
 

 【明慧日本2022年3月30日】浙江省杭州市の裁判所は法輪功学習者・洪長さん(男性52歳)に懲役5年の判決を言い渡した。一審で洪さんに対して、裁判官は、弁護側に求められる重要な証拠の提示を許さなかった。二審では、杭州市中級裁判所は法律上の手続きに反し、弁護士の書面による弁護を受け取っていない状況下で、裁判の結果を出してしまった。つまり、一審も二審も違法行為があった。

  判決を下される

 洪さんは修士号を取得したが、法輪功を学び続けているため、長年にわたって、当局の迫害を受け、固定収入がなくなった。法輪功は中国の伝統修煉法で心身の健康に高い効果をもたらすものである。杭州市で1人暮らしの洪さんは、補習校で子供たちに囲碁を教え、収入を得て生計を立てている。

 洪さんは授業の後の休憩時間を利用して子供たちに「真・善・忍」に従って、良い人になるように教えていた。その時、当局が法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた人に通報された。2021年4月23日、杭州市拱墅区公安分局の上塘派出所の警官は洪さんを連行した。同年12月下旬、杭州市西湖区裁判所は洪さんに懲役5年と罰金5万元の判決を下したが、判決に不服であった洪さんは杭州市中級裁判所に控訴した。しかし、2022年2月末、中級裁判所は原判決維持の結果を出した。

 一審で、弁護士は法廷で監視カメラに映る洪さんの授業の様子を見せてほしいと要求したが、許可されなかった。弁護士は「見せてくれないのは、重い判決に有利ではないので、裁判官がそれを見せてくれなかったのです。これは裁判官の深刻な不正行為です」と指摘した。二審で、中級裁判所の裁判官は弁護士からの書面による弁護の書類が届いていない状況で、急いで「原判決維持」の結果を出した。

 警官、検察官、裁判官の誰もが、「法輪功は本当に邪教なのか? 法輪功学習者が法輪功迫害の実態を伝えるのは法律の実施を破壊したのか? 被害者はいるのか? どの程度被害を受けたのか?」という基本的な問題をを無視して、『刑法』第300条を利用して学習者を迫害した。このように、洪さんは、610弁公室と政法委の裏操作の下、判決を下された。

 かつて2回の実刑を受けた

 洪さんは1998年4月から法輪功を学び始めた。当局が法輪功迫害を発動してから、洪さんは2000年~2001年に労働教養処分1年、2001年~2005年に懲役4年の判決、2009年~2012年に懲役3年の判決、計8年間拘禁された。さらに、2015年、洗脳班で3カ月以上強制洗脳された。

 1999年9月~11月、洪さんは杭州市江幹区公安分局の警官に江幹区巡回特殊警察大隊に送られ、2カ月ほど拘禁された。洪さんは「法輪功をやめる」ことを拒否したため、同年1月末、浙江省十里坪労働教養所に送られた。教養所で「トラの椅子」、唐辛子水を強制的に口に入れる、足の指をライターで焼きつけるなどの迫害を受けた。

 2001年5月、労働教養所の悪行を暴露した洪さんは、再度に地元の警官に連行された。その後、4年の判決を下され、2002年2月に浙江省第四刑務所に収容された。刑務所で警官は洪さんに「転向」させるため、睡眠のはく奪、1日に20時間以上立たせる、食事を十分に与えない、独房に拘禁、スタンガンで電気ショックを与えるなどの拷問を加えた。2005年5月9日、洪さんは不当に拘禁された期間を終え解放された。

 2009年5月、洪さんは法輪功の真実の内容のDVDを配ったため、上城区公安分局の警官に連行された。その後、懲役3年の判決を下された洪さんは、2009年11月11日に浙江省第四刑務所に送り込まれた。刑務所で6人によって監視された洪さんは、体罰を加えられたり、侮辱されて苦しめられた。洪さんは家族に電話すること、家族と面会すること、日常用品を購入すること、人と話すことなど、不当に拘禁されている期間を終えるまでの2012年5月まで、全て許可されなかった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/15/440087.html)
 
関連文章