米国議会人権報告書「中共は法輪功迫害を続けている」
■ 印刷版
 

 【明慧日本2022年4月5日】(明慧記者=王英)米国議会および行政府中国委員会(CECC)は、2022年3月31日、2021年の年次人権報告書を発表した。 中国共産党(以下、中共)が法輪功への迫害を続けているとしている。 委員会は、国連の人権専門家が、中共による法輪功学習者(以下、学習者)の生体臓器収奪の信頼できる報告に「極めて驚愕」し、「深く憂慮」しているという。

图:美国国会及行政当局中国委员会主席、联邦参议员默克利(左),和委员会联合主席、国会众议员吉姆·麦克高文

米国議会および行政府中国委員会の委員長であるジェフ・マークリー上院議員(左)と、同委員会の共同委員長であるジム・マクガバン下院議員

 米国議会および行政府中国委員会のジェフ・マークリー委員長は「中共政権が人権を著しく侵害し、人間の尊厳を踏みにじっていることから、米国議会および行政府中国委員会が共産党の人権侵害と法の支配を記録することがこれまで以上に重要であると述べた。

 報告書によると、中共当局は例年通り、学習者を拘禁して拷問を行っている。 2020年、少なくとも622人の学習者が不当判決を言い渡された。 これらの迫害の多くは、遼寧省、山東省、四川省、河北省、吉林省などで行われた。

 明慧ネットによる報告書では、中共当局は学習者に対して拷問や虐待を続けているという。 この拷問は時には長期間続き、2020年と2021年に数十人の学習者が迫害によって死亡した。

 報告書では、中国での学習者・孫茜さんに対する迫害を挙げている。 カナダ国籍の孫さんは、医療技術企業の幹部である。 2017年2月19日、孫さんは北京市朝陽区の自宅から警官に連行された。 2020年6月30日、法輪功を修煉しているとして、不当に懲役8年を宣告された。法輪功は中国の伝統修煉法で心身の健康に高い効果をもたらす気功である。

 中共当局は、孫さんが自分で選んだ弁護士への依頼を妨害し、弁護士に圧力をかけて辞退させた。 孫さんは拘禁中、顔に唐辛子水を浴びせられ、2週間連続して手錠をかけられた。

 また中共は、学習者を超法規的施設を含む闇刑務所に監禁している。 闇刑務所の存在に法的根拠はない。 拘禁されている人たちは、いつ解放されるかもわからない。

 報告書によると、近年、中国各省の関係当局は学習者を、秘密裏に移動できる転向施設に不当拘禁し、洗脳を用い、暗くて風が通らない部屋に監禁、殴打、暴言、精神的拷問などで信仰を放棄させることを強要しているという。

 米国国務省は、学習者は雇用、住宅、ビジネスチャンスにおいて深刻な差別を受けていると指摘した。

 このほか、委員会は学習者や他の民族・宗教団体に対する報告を観察し、2021年6月、12人の国連人権専門家は、中共が法輪功学習者、ウイグル人、チベット人、キリスト教徒から生体臓器収奪を行っているという信頼できる報告に「極めて驚愕」し、「深い憂慮」を表明している。。

 報告書は、米国上院議員ジェームス・ランクフォード氏の言葉「我々は最も深刻でひどい、人々を驚愕させている人権侵害行為に注目しなければならない。 米国議会および行政府中国委員会は、中共がウイグル人、チベット人、法輪功学習者、キリスト教徒、ジャーナリスト、弁護士に対して犯した言いようのない犯罪を記録することを優先させるべきである」を引用した。

 委員会の報告書は、米国議会と政権当局が中共に対して、すべての国民の信仰の自由を保障するよう働きかけ、法輪功学習者が中国国内で、自由に修煉する権利を有することを、中共に強調するよう促している。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/2/440765.html)
 
関連文章