父は迫害死 冤罪10年の魏彬さんが再び懲役6年
■ 印刷版
 

 【明慧日本2022年6月3日】四川省江油市太平鎮の法輪功学習者・魏彬さんは4月29日に不当に懲役6年の実刑判決を言い渡され、罰金6,000元(約11.4万円)を科された。魏さんが重刑を科されたのは、これが2回目である。

 魏さんは2002年に10年の判決を言い渡されたこともある。徳陽刑務所で酷く殴打され、太陽の強い光に長期間さらされ、長期間立たされるなど様々な拷問を受けた。魏さんの父親は2009年9月に連行され、その後、懲役9年の実刑判決を言い渡され、2013年1月に徳陽刑務所で迫害死した。

酷刑演示:毒打

拷問のイメージ図:酷く殴打される

 2021年6月18日朝8時頃、魏さんの母親が外出中に、江油市陽光小区の人民病院付近を通りかかったところ、中国共産党の私服警官4、5人が突然駆け寄り、母親が持っていたバッグと家の鍵を乱暴に奪った。その後、手錠と目隠しをされ、綿陽市の富楽山に不当に連行された。7月2日、魏さんの母は裁判待ちという形で一時解放された。

 6月18日当日、警官らは母親から奪った鍵でドアを開け、寝ていた魏彬さんを居間に引っ張っていき、手錠をかけ、家宅捜索を行った。家宅捜索がまだ終わらないうちに、魏さんは綿陽市の富楽山に連れて行かれた。

 警官らは魏さんの家の中の法輪功のすべての書籍、法輪功創始者の写真、パソコン3台、携帯電話、プレーヤーなどを押収し、そして魏さんの仕事用の機器修理の道具、電池、部品、キャシューカードなどを持ち去った。

 魏さんは富楽山に拘禁されていた期間、手錠を半月以上ずっと嵌められていた。魏さんは睡眠を剥奪され、時には2、3時間しか寝ることを許されなかった。尋問の時、魏さんは椅子に縛り付けられていた。魏さんに対する開廷は計4回あり、過去3回は弁護士がいたが、4回目の開廷時には、天津市の弁護士とは21日間隔離されたため、裁判に出席できなかった。

 徳陽刑務所は黄石鎮にあり、法輪功学習者(以下、学習者)を迫害する主な拠点の一つである。学習者に「真・善・忍」の信念を放棄させるために、徳陽刑務所は学習者たちを残酷に迫害している。一部の統計データーによると、迫害されて死亡した学習者は少なくとも9人いる。拷問の手口は、壁に向かって立たせる、強い太陽の光に当てる、冬には冷たい風で凍えさせる、軍人の姿勢で立たせる、四股を踏まれる、長時間しゃがませる、独房に閉じ込められて殴られる、トイレに行くことを禁止される、などである。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/23/443964.html)
 
関連文章