【明慧日本2022年10月12日】明慧ネットの報道データによると、2022年9月において、すでに把握されている情報では、中国の18の省、自治区、直轄市の47人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当な判決を宣告され、迫害が最もひどい地域は、山東省13人、遼寧省6人、河北省、湖北省それぞれ4人である。60歳以上の学習者17人は不当な判決を宣告された。吉林省吉林市の樺甸市の李鳳芹さん(84)は刑務所外執行の懲役3年の判決を下された。山東省済南市の劉春平さん(82)は懲役1年、罰金5000元の判決を言い渡された。
2022年9月、中国各地の学習者47人が不当な判決を受けた |
9月1日~9月30日のデータ情報には、前月に発表していなかったデータが含まれている。
当局に判決を宣告された47人の学習者の中の16人が罰金を受け、総額は17万9000元に達している。罰金5万元と3万元を科されたのはそれぞれ1人、1~2万元を科されたのは4人である。河北省張家口市の孫万帥さんはWeChatアプリで、いくつかの文章を転送したため、今年7月、河南省洛陽裁判所により懲役8年と罰金3万元の重刑を言い渡された。江西省南昌市の徐鳳蘭さん(70代女性)は、地元の裁判所により懲役2年6カ月、罰金5万元の不当判決を言い渡された。
2022年9月、47人が不当な判決を宣告された |
2022年1~9月に不当な判決を宣告された中国本土の学習者数 |
2022年1~9月、合計526人の学習者が中共によって不当な判決を宣告された。その内訳は、1月132人、2月33人、3月74人、4月56人、5月42人、6月29人、7月56人、8月57人、9月47人である。
一、9月、47人の学習者に不当な判決
明慧ネットの報道の統計によると、9月に、47人の学習者が中共の裁判所に不当な判決を宣告された。
迫害の実例
1、河北省の美術教師・孫万帥さんに懲役8年の重刑
明慧ネット9月10日の報道によると、河北省張家口市の孫万帥さん(50代男性)はWeChatアプリで、いくつかの文章を転送したため、今年7月、河南省洛陽裁判所により懲役8年と罰金3万元の重刑を言い渡された。
孫さんは美術塾を経営し、教え子たち数人が国内のコンテストで良い成績を取り、生徒と保護者から信頼を得た。
2020年12月3日午前、河南省洛陽市公安局の警官は河北省公安庁に連絡し、張家口市公安局を通して、鳳凰城小区にある孫さんの自宅に行き、孫さんを連行し、孫さんの家にあるパソコン、携帯電話などを押収した。孫さんはその後、洛陽市公安局南昌公安分局に拘禁された。情報筋によると、孫さんがWeChatで転送したのは中国共産党当局から比較的に敏感だと思われる文章だった。
昨年12月11日、孫さんは河南省洛陽市澗西区裁判所により不当な裁判を受けた。家族は事前に依頼した弁護士が裁判所側に認められなかったため、地元の弁護士2人に改めて依頼するしかなかった。
法廷に入る際、孫さんは手錠と足枷をつけられたが、法廷で5分ほど自己弁護した。張さんは法輪功を学ぶことは犯罪ではないと説明した。その日、裁判官は判決を宣告せず、2カ月以内に結果を出すと言った。
2022年7月、孫さんは懲役8年、罰金3万元の判決を言い渡されたという。
2、遼寧省鉄嶺市の張慧さんに懲役5年の判決
遼寧省鉄嶺市昌図県裁判所は2022年9月15日、張慧さん(47)に懲役5年、罰金1万元の判決を下した。張さんは連行されて2カ月、逮捕状を出されて1カ月あまりの早い判決だった。
張さんは鉄嶺市清河区に在住。連行されるまで、家で障害を持つ両親の世話をしていた。
2022年7月13日午前10時ごろ、清河区公安分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と向陽派出所の警官十数人は張さんの家に押し入り、家宅捜索をした後、張さんを連行した。その後、鉄嶺市留置場に拘禁された張さんは2022年7月21日に昌図県検察庁から逮捕状を発付された。
2022年8月30日午前9時、昌図県裁判所はオンラインで張さんに対して不当な裁判を行い、9月15日、張さんに判決を言い渡した。張さんにとっては2回目の判決になった。
1998年5月から法輪功を学び始めた張さんは、法輪功の法理に惹きつけられ、「返本帰真」の意味がわかるようになったと話したことがある。それから、真・善・忍に従って自分を律し、他人に優しく接し、利益を淡泊にした張さんは真面目に仕事をして、楽しく過ごすことができた。
しかし、1999年7.20、中国共産党当局が法輪功への迫害を開始した。法輪功を学び続けた張さんは迫害を加えられた。2001年12月のある日、張さんは「天安門焼身事件の真実」というチラシを街で貼ったため、警官に連行され家宅捜索をされた。警官は家族から1万元の保証金と「案件費用」2000元を強制的に奪い、12日間拘禁した後、張さんを解放した。
2007年3月15日、張さんを含む鉄嶺市の学習者十数人が警官に連行された。警官は学習者を1人ずつ尋問室で尋問した。学習者たちに3日間睡眠を許さず、食事も飲み物も与えず、壁に向かって立たせた。4カ月後、張さんは裁判所によって懲役3年、執行猶予4年、罰金6万元の判決を下された。
その間、勤め先は張さんの給料を月に130元しか支払わなかった。生活困難に陥った張さんは仕方なく、子供を連れて実家に帰り、食事をするしかなかった。
張さんに対する長期的な迫害で恐怖を感じた夫は、張さんと離婚してしまい、睦まじい家庭は崩壊してしまった。
3、10年の判決を受けた羅立騰さんに再度4年の判決
湖北省麻城市の羅立騰さんは9月中旬、同市裁判所に懲役4年の不当判決を宣告された。羅さんの母親・呉燕文さんは電話で羅さんの判決結果を知らされた。羅さんは2008年、法輪功を学んでいるとして当局の裁判所に懲役10年の重刑を下され、沙洋範家台刑務所に拘禁されていた。
羅さんは麻城市中驛鎮方河村に在住。昨年5月10日、出稼ぎ先から休暇で帰宅していた羅さんは、地元の学習者たち十数人と自宅で、線香を立て、ケーキを供え、心身ともに健康になる気功である「法輪功」の創始者の誕生日を祝った。羅さんはその感動的な場面を携帯電話で撮った。しかし、出稼ぎ先の都市に行く途中、麻城駅の北駅で検査された羅さんはその写真や動画を見つけられ、麻城鉄路派出所の警官に連行された。麻城留置場に1年以上拘禁された羅さんは一度も家族との面会が許可されなかった。
羅さんと両親はともに法輪功を学んでいる。父親の羅開軍さんは重いリウマチや心臓病を患い、全身が腫れ上がり、食べることも仕事もできず、いろいろなところで治療しても効果が現れなかった。1995年9月、父親は法輪功を1カ月学び病気が完治した。この奇跡的な出来事を目の当たりにした母親も羅さんも法輪功を学び始めた。
1999年7.20、中国共産党当局が法輪功迫害を開始した。羅さん一家は嫌がらせをされ、迫害を加えられた。2000年12月3日、羅さん一家3人は北京へ行き、法輪功迫害を停止するよう求めたが、迫害された。父親は地元の派出所の警官に数カ月にわたってひどい拷問を加えられた末、ひどく負傷してしまい、世話する人もいなかったため死亡した。母親は労働教養処分2年を科され、湖北沙洋刑務所に送り込まれた。
2007年6月、羅さんは公安局の警官に連行され、麻城市留置場に1年間拘禁された。その間、2回も湖北省洗脳班に移送された。警官はさまざまな手段を使って、羅さんを「転向」させようとしたが、羅さんは供述せず、屈しなかった。
2008年6月、羅さんは懲役10年の重刑を受け、沙洋範家台刑務所に送られた。四監区から三監区に移された後、羅さんは殴打され、タバコの火で火傷を負わされ、奴隷労働、暴力を加えられながら「転向」を強いられるなどの虐待を受けた。
(続く)