9月、7人の学習者が中共の迫害により死亡(一)
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 【明慧日本2022年10月22日】(中国=明慧記者)明慧ネットが報道した情報の統計によると、2022年9月、7人の法輪功学習者(以下、学習者)が迫害で亡くなったことがわかった。死亡した学習者の名前は、山東省の曲輝芳さんと宇欣茂さん、四川省の王学明さんと秦芳さん、黒龍江省の姚成達さん、吉林省の尹志波さん、安徽省の劉国玉さんであった。

 今年9月現在、中国で迫害され死亡した学習者は4856人確認されており、また迫害で命を失った多くの学習者の情報は、中国共産党(以下、中共)によって今も隠蔽されており、中共による学習者への迫害は現在も続いている。

 一、成都市の王学明さんは刑務所に移送され6日目に死亡

 四川省成都市の王学明さんは2020年11月20日、内モンゴル自治区の包頭市で講演中に青山区公安局の警官らに不当に連行され、懲役4年の実刑判決を言い渡された。今年9月15日、王さんはフフホト第一刑務所に移送された。9月21日、王さんの家族は、「王学明が刑務所で急死した」との通知を受け取ったが、死因について疑問点があるという。

王学明

王学明さん

 家族によると、王学明さんは至って健康で、「急死」することはあり得ないという。52歳の王さんは、不当に連行されたときも健康であった。

 四川省作家協会会員で、龍泉作家協会理事の王さん(ペンネーム:雲䔥、唐明)は、2007年に「捜狐ネット優秀作家トップ10」の称号を授与された。また、十数冊の専門書が出版された。

 1999年12月19日、王さんは法輪功への迫害停止を求めて北京へ陳情に行ったが、天安門広場で連行され、北京駐在の成都事務所で3日間拘束された。期間中、王さんはつま先だけが地面につく状態で、両手を反らして柱に手錠をかけられ、殴られたり蹴られたりして、翌日に解かれた時、両手は信じられないほど腫れ上がっていた。その後、王さんは四川省の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官により成都市に連れ戻され、40日間拘禁された。王さんの勤務先である龍泉驛区大面中学校は、王さんに対して1万元の罰金を科し、間もなく王さんを除名した。

'酷刑演示:脚镣'

拷問の再現:重い足かせをかけられる

 2001年12月12日、王さんは再び連行され、27時間尋問され、その間、15キロの足かせをかけられ、目は強い光に照らされ、居眠りさえ許されなかった。龍泉驛区留置場の警官は、王さんに拷問を加えるように受刑者に指示した。寒い冬に王さんは裸にされ、何度も冷たい水をかけられ、十数人の受刑者が交代で激しく殴り、大量に吐血した。受刑者はまた、竹の針を王さんの左手の人差し指と中指の間に刺し、針は掌から突き出た。3本の火のついたタバコを同時に王さんの顔に押し当てた。

'中共酷刑示意图:毒打'

拷問のイメージ図:暴力を振るわれる

 2002年8月、王さんは龍泉驛区裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告され、雅安刑務所に移送された。その間、話すことや動くことも許されず、24時間監視され、毎日、法輪功を中傷するテレビを見せられ、洗脳する書物を読むことを強制された。

 2011年10月27日、王さんは武漢市文保支局国保の警官らにより連行され、不当に拘禁された後、懲役1年の実刑判決を宣告され、2012年10月26日に解放された。

 2020年11月20日、王さんは内モンゴル自治区の包頭市で講演中に青山区公安局の警官らに連行され、懲役4年の実刑判決を言い渡された。情報筋によると、生徒の親に法輪功迫害の実態を伝えたとして、悪意を持って通報されたという。その後、王さんは懲役4年の実刑判決を言い渡され、2022年9月15日にフフホト第一刑務所に移送され、21日に突然死亡した。

 王さんの死因に注目し、真相を究明して、犯人を厳しく懲罰するよう、国内外の正義の人々に、呼びかける。

 二、吉林省の尹志波さんは警官に窓から突き落とされ、死亡

 吉林省延吉市の尹志波さんは2021年3月16日、自宅に押し入って来た警官2人によって窓から突き落とされて死亡した。享年44歳。

'图:尹志波一家'

尹志波さん一家

 貧しい農家に生まれた頭の良い尹さんは、兄や姉より勉強ができ、秀才として一家の誇りだった。機械が好きだった尹さんは、専門学校を卒業後、学んだ技術を活かして、村人の農作物の生産量を増やす手助けをしようと決意した。春の耕作、秋の収穫の農作業が忙しい時、尹さんはまず村人たちの農作業を手伝い、自分の家の農作業を後回しにした。その結果、農作業に最適な時期を逃してしまい、毎年、自分の家の収穫は村人たちよりも少なくなってしまった。

 1996年、尹さんはゼロから新しい農業機械のレンタル会社を設立した。その後、トラクター、ハーベスター、シーダー、フォークリフト、コーン脱穀機などの各種の農業機械を保有し、総資産50万元以上になった。尹さんは努力と優しさにあふれた、おおらかな人柄で、朝陽川鎮で名が知れ渡っていた。

 尹さんは1999年3月から、心身ともに健康になる気功「法輪功」を学び始め、いっそう優しくなった。法輪功の基準に従って自分に要求した尹さんは、1999年、中共当局が法輪功への迫害を引き起こしてから、人々に法輪功への迫害の実態を伝えていた。

 2021年3月16日、法輪功に対する中共当局の誹謗中傷の嘘を信じた人が尹さんのことを通報した。警官は尹さんの自宅に押し入り、法輪功の書籍や『共産党についての九つの論評』などを探し出し、押収しようとした時、尹さんはそれを阻止した。しかし、警官2人は尹さんを殴り窓際に押し付け、さらに抵抗したパジャマ姿の尹さんを窓から突き落とし、尹さんは死亡した。

 その場にいた尹さんの妻・王秀華さんは、夫の遺体と対面したとき、夫の悲劇的な死の現実を受け入れられず、何度も失神してしまった。幼い息子も、父の遺体を起こそうとした。

 近隣の人たちは警官を非難し、政府に警官2人に賠償を要求し、判決を下すように求めた。しかし、目撃者の証言や人々の前で犯行に及んだという事実を前にしても、延吉公安局は尹さんの死を、警官が故意な傷害で死亡させたのではなく、尹さんが誤って高所から落下して死亡したという結果を出した。

 その後、家族や親戚は不満を訴えたが、村・郷の政府、公安部門から脅迫や威嚇を受けた。兄の尹志豊さんは、弟のために何度も陳情に行ったが、すべて地元に送還された。その上、村委員会から「もう一度尹志波の陳情をしたら、お前の土地を没収し、契約を解除するぞ」と脅された。アメリカ在住の妹・尹志萍さんはロサンゼルスの中国総領事館に抗議を繰り返し、中国の公安局、検察庁に「尹志波の死因を徹底的に調査するように」と、要求した。同年7月15日、尹さんの甥・徐暁剛さんは学習者であるという理由で、15日間拘束された。

 尹さんがこの世を去って1年以上が経ったが、犯人はいまだに法律的な罰を受けていない。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/10/19/450932.html)
 
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