太原市の羅保俊さん 刑務所で迫害され死亡
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 【明慧日本2022年12月6日】山西省太原市の法輪功学習者・羅保俊さん(60代男性)は、2018年6月、警官に連行された。その後、起訴された羅さんは、裁判所に懲役5年の実刑判決を宣告された。そして、2019年6月、羅さんは山西省晋中刑務所に送り込まれたことがわかった。それから、刑務所で迫害を受けた末、羅さんは2021年4月、晋中刑務所で死亡した。

 法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 羅さんは太原市濱河東路に在住。妻が亡くなったため、1人暮らしだった。

 2018年6月25日、太原市迎沢公安支局の警官は太原市の法輪功学習者(以下、学習者)8人を連行した。当日午後4時過ぎ、羅さん、孫志芬さん、王英さん、胡蘭英さんの4人は、杏花嶺(きょうかれい)区解放北路機車の宿舎(孫志芬さんの息子の住所)で一緒に法輪功の書籍を読んでいたとき、ドアを蹴って押し入った警官に連行された。

 羅さんが連行された後、羅さんの家のドアに穴が開き、その穴から鍵を開けられる状態になっていた。公安局の警官が家宅捜索のときに穴を開けたそうだ。ドアにシールが貼られ、長風東派出所の落款印(らっかんいん)があった。

 羅さんは張清香さん、張潤英さんと古交留置場に拘禁された。太原市迎沢区検察庁は、2019年1月2日、羅さんなどの学習者9人を起訴した。

 2019年4月2日午前、太原市迎沢区裁判所は、羅さん、王蘭梅さん、王素平さん、孫志志芬さん、張清香さん、張潤英さん、郭潤鮮さん、田玉琴さん、胡蘭英さんに不当な裁判を行った。出廷した学習者たちはみんな、手錠と足枷をかけられた。弁護士は法廷で「警官が嘘の証人を立て、捜査令状も逮捕状もないまま、家宅捜索や連行を行ったこと「証拠」もすべて後から補ったものです。その過程の行為はすべて違法であり、事件はすべてでっち上げられたものです」と指摘した。

 しかし、裁判所は法律を無視し、羅さんなどの学習者にそれぞれ、懲役1~10年の判決と罰金を科した。羅さんは懲役5年、罰金2万元(約38万円)の判決を言い渡され、山西省晋中刑務所に収容された。

 2021年4月、羅さんは刑務所で亡くなった。健康だった羅さんは、刑務所側に「脳出血」による死亡だと言われた。

 太原市の学習者・趙存貴さんは、2016年6月24日に晋中刑務所(第15監獄区)に送られた。8月1日に109病院(新康刑務所)から「急病」で死亡したと家族に知らせがきた。家族が遺体を見ることができたのは一度だけだった。カルテを見せるようにと求める家族に病院側は「カルテはない」と言って見せてくれなかった。

 晋中刑務所で所長、副所長の指揮の下、教育課の学習者迫害担当者の監督の下で、2020年9月16日から各監獄区で学習者への残酷な迫害を開始した。学習者たちを壁に向かって立たせ、吊るし上げ、独房に拘禁、食事に蒸しパン1つしか与えず、自ら買った食べ物さえも没収する。警官は学習者に法輪功を放棄する「誓約書」を書かせるうえに、大法を罵ることも強いる。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/11/27/452407.html)
 
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