2月に110人の学習者が不当判決を宣告された

 

　【明慧日本2023年3月15日】明慧ネットの統計によると、2023年2月に110人の法輪功学習者（以下、学習者）が不当な判決（2月に得た情報として明慧ネットで報道されたものは判決時期が数カ月前、もしくは数年前のものも2月分として計上）を宣告され、15の省、自治区、直轄市に分布している。迫害状況が最もひどい地域は山東省37人、黒竜江省19人、江西省9人、四川省10人、遼寧省8人、吉林省7人である。そのうち26人の60代の学習者は不当な判決を宣告され、最年長者は88歳である。中国共産党（以下、中共）の裁判所、公安は罰金331,700元（約663万円）（そのうち法廷罰金318,000元、警官によるゆすりは13,700元）を課した。

　2023年1月から2月まで計226人は不当な判決を宣告された。吉林省長春市政法委員会（治安・司法などを統括する機関）の書類によると、家族が弁護士を雇い無罪弁護をすることを禁じたという。黒竜江省ハルビン市の警官は「年末に近づいた。ノルマをクリアしないと、ボーナスがない。足りない分は法輪功を捕まえて補おう。ノルマ達成できる人は5、6千元（10万円以上）のボーナスをもらえるぞ」と言いふらした。このように、中共の法曹機関は案件を捏造している。

　2023年2月27日午前、中国本土の人権弁護士・謝燕益さんは河南省輝県裁判所に行き、学習者の張素琴さんの無罪弁護をした。しかし、途中から弁護を中止され、身柄を拘束されて夜になって解放された。謝さんは大紀元の取材を受けて「全ての法輪功の案件は冤罪です。全ては案件にならず、法律の意思ではなく、政治の陰謀と迫害です」と述べた。

　一、地域による不当な判決を宣告された刑期の分布表

図1：2023年2月、不当判決を宣告された学習者110人の刑期の分布

注：1～2年（1年あるいは1年以上、2年以下、以下類推）

　2月に110人の学習者が不当な実刑判決を宣告された（そのうち、2023年に29人、2022年に65人、2021年に1人、2020年に4人、2019年に6人、2018年に2人、2017年に1人、2016年に1人、2014年に1人）。

図2：2023年2月、不当判決を宣告された学習者110人所の在地の分布

　情報の収集期間、2023年2月1日から2023年2月28日まで。

　迫害の実例：

　1、11年拘禁された劉全旺さんは再び懲役5年の判決

　葫芦島市南票区の学習者・劉全旺さん（59）は2022年8月9日、季家屯沿海派出所の警官は身柄を拘束され、2023年2月に連山区裁判所の裁判官張亮に懲役5年の実刑判決を宣告された。劉さんは以前にも法輪功を学んでいるとの理由でかつて3回労働教養処分を科され、1回不当な判決を宣告され、計11年以上拘禁され、さまざまな拷問を受けた。

　2、成都市の曲興さんは懲役8年の不当な判決

　成都市の学習者・曲興さん（34）は法輪功の無実が書かれた紙を貼り付けたとして、2021年6月7日に肖家河派出所の警官に身柄を拘束され、今年2月15日に成都市高新区裁判所に懲役8年、罰金3万元（約60万円）の不当な判決を宣告された。

　3、大慶市の劉淑珍さんは懲役7年の不当な判決

　黒竜江省大慶市の学習者・劉淑珍さん（69）は市民に法輪功は無実であると伝えたとして、2021年11月2日、警官に身柄を拘束され、杜蒙留置場と大慶第一留置場で拘禁された。2023年2月、劉さんは地元裁判所に懲役7年の不当な判決を宣告されたという。劉さんは2002年にも労働教養処分を科されたことがある。

　4、長春市の王鵬さんは不当な判決を宣告され、弁護士を雇うことも禁止

　吉林省長春市の学習者・王鵬さん（47）は吉林市樺甸の出身で、法輪功を学んでいるとの理由で何度も迫害を受けたことがある。2005年、市緑園区裁判所に懲役6年の不当な判決を宣告され、2022年7月20日、自宅で市浄月彩宇大街派出所の副所長・曹輝などの警官に身柄を拘束された。2023年2月の情報によると、寛城区裁判所に懲役1年6カ月の実刑判決を宣告されたという。

　二、26人の60代の学習者が実刑判決

　明慧ネットの統計によると、2月において26人の60代の学習者は実刑判決を宣告され、最年長者は88歳。そのうち、80代5人、70代8人、60代13人である。

2023年2月、26人の60代以上の学習者が宣告された判決の統計表

名前	省	市	区県	不当な判決	法廷罰金（元）	警官の強請り（元）	年齢
顧秀英	北京市		西城区	2年			88
叢培珊	天津市			不詳			84
戴大奎	重慶市		永川区	不詳			84
王志耕	山東省	濰坊市		3年	5000		82
包玲玲	浙江省	温岭市	新河鎮	1年6カ月			80
鄧力平	四川省	重慶市	渝北区	3年			78
馬曙光	山東省	淄博市		3年、 執行猶予3年			77
劉燕美	山東省	東営市		7年	50000		74
張鳳玲	吉林省	大安市		10カ月			73
李如增	河北省	邯鄲市	武安市	1年 刑務所外執行	2000		70
張国生	内モンゴル	赤峰市		1年6カ月			70
李洪帅	山東省	済南市		3年			70
李継紅	山東省	済南市		4年			70
劉淑珍	黒龍江	大慶市		7年			69
李桂華	黒龍江	ジャムス		4年			68
鄒桂香	湖北省	麻城市		10カ月		7000	68
柳德玉	湖北省	荆門市		4年			67
賀訓明	山東省	済南市		4年			67
杜春香	黒龍江	大慶市		4年			65
程巧雲	黒龍江	大慶市		8年			63
楊国洪	遼寧省	瀋陽市	康平県	3年2カ月	20000		63
白桂馥	遼寧省	瀋陽市	康平県	1年4カ月	10000		63
李春環	黒龍江	ジャムス		4年			61
劉秀雲	北京市			4年			60
唐礼栄	四川省	德陽市		4年			60
文春富	雲南省	昆明市		4年			60

　迫害の実例：

　1、北京西城の顧秀英さんは懲役2年

　北京西城区の学習者・顧秀英さん（88)は2022年11月23日、法輪功の文言が書かれたカレンダーを配布したとして、警官に家財を押収され、居住監視となった。2023年2月の情報によると、顧さんは懲役2年の不当な判決を宣告され、刑務所外執行となった。

　2、火事救援の英雄・戴大奎さんは再び投獄

　重慶市永川区の学習者・戴大奎さん（84）は2021年5月12日、永川国保の警官に身柄を拘束された。2023年2月の情報によると、戴さんは1月に永川刑務所に移送され、宣告された刑期は調べる必要がある。戴さんは法輪功を学んでいるとの理由で何度も身柄を拘束され、拘禁され、かつて2回（5年と4年）の労働教養処分を科されたことがある。

　3、ハルビン市の蒋益芬さんは懲役3年

　ハルビン市阿城区の学習者・蒋益芬さん(70代）は2022年3月3日に国保の警官に身柄を拘束され、罪に陥られた。2023年1月17日、懲役3年の実刑判決を宣告され、ハルビン市女子刑務所で拘禁された。蒋さんは2002年にも懲役4年の不当な判決を宣告され、黒竜江省女子刑務所で迫害された。

　三、経済的な迫害

　明慧ネットの統計によると、2月において中共裁判所及び公安は罰金331,700元（約663万円）（そのうち法廷罰金318000元、警官によるゆすりは13,700元）を課したという。

2023年2月の情報による、学習者は課された罰金・ゆすりの明細

名前	省	市	区県	刑期	法廷罰金（元）	警官のゆすり（元）	年齢
劉燕美	山東省	東営市		7年	50000		74
曲興	四川省	成都市		8年	30000	900	34
厳精華	江西省	南昌市	西湖区	5年	20000
楊国洪	遼寧省	瀋陽市	康平县	3年2カ月	20000		63
龍書苹	四川省	德陽市		3年、執行猶予3年	20000
孫煜山	湖南省	長沙市		3年6カ月	10000		25
王德振	河北省	廊坊市	廣陽区	3年	10000
白桂馥	遼寧省	瀋陽市	康平県	1年4カ月	10000		63
宓金英	山東省	済寧市	任城区	7年	10000
趙永秀	四川省	瀘州市		4年6カ月	8000
閻玉蘭	四川省	德陽市		2年4カ月	8000
呉德修	吉林省	蛟河市		4年	5000
趙玉華	遼寧省	大連市	金普新区	1年	5000
王志耕	山東省	濰坊市		3年	5000		82
張素林	北京市			1年6カ月	3000
李如增	河北省	邯鄲市	武安市	1年刑務所外執行	2000		70
王春玲	吉林省	吉林市		保釈1年	1000
王冉閣	山東省	泰安市		3カ月	101000
董春桃	黒龍江	密山市	裴徳鎮	3年		5800
鄒桂香	湖北省	麻城市		10カ月		7000	68
周勇梅	山東省	聊城市		2カ月	不詳
孟桂芬	山東省	聊城市		3カ月	不詳
合計					318000	13700

　1、湖南省長沙市の学習者・孫煜山さん（25）は市清水塘派出所に身柄を拘束され、家財を押収された。2022年6月7日、瀏陽市裁判所に起訴され、2023年2月15日に裁判を開かれ、懲役3年6カ月、罰金1万元（約20万円）の不当な判決を宣告された。

　2、遼寧省瀋陽市康平県の学習者・楊国洪さんは懲役3年2カ月、罰金2万元（約40万円）、妻の白桂馥さんは懲役1年4カ月、罰金1万元（約20万円）の不当な判決を言い渡された。

　3、四川省成都市の学習者・曲興産は2023年2月15日、成都市高新区裁判所に懲役8年、罰金3万元（約60万円）の不当な判決を宣告された。

　4、山東省泰安市の学習者・王冉閣さんは2021年12月10日、肥城区裁判所に懲役3カ月、罰金1000元（約2万円）の不当な判決を宣告され、2022年3月9日に解放された。王さんは解放された時、肥城区裁判所に10万元（約200万円）の保釈金が凍結され、5年以内に法輪功の資料を配布したら10万元を押収すると脅かした。

　四、社会のエリートらにも不当な判決

　1、北京の張素林さんは不当な判決、公職を追放

　北京の学習者・張素林さんは外交部档案館の元一等秘書（二級巡視員、副司級職務）である。2021年9月、法輪功についてが書かれた資料を配布したとして、東城区派出所の警官に身柄を拘束され、家財を押収された。2022年11月、北京市裁判所に裁判を開かれ、2023年2月の情報によると、張産は懲役1年6カ月、罰金3000元（約6万円）の不当な判決を宣告され、公職を追放された。

　2、大学教師の劉一涛さんは再び連行された

　劉一涛さん（女性）は1973年に生まれ、江西省廣播電視大学の教師である。2022年、配達員に法輪功は無実だと伝え、通報された。2023年2月の情報によると、劉さんは地元裁判所に懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、省女子刑務所で拘禁されているという。劉さんは2008年5月も警官に身柄を拘束され、2009年2月に南昌市青雲譜区裁判所に懲役13年の重刑を宣告され、省女子刑務所で6年間拘禁され、2015年に解放された。