仙人物語:栄華を捨てて修煉し、鶴に乗り飛び去る
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文/夢醒

 【明慧日本2023年9月6日】裕福な人の修煉は、非常に難しいと言われています。なぜなら、地位や富への執着を手放すことができないからです。王子であれば、なおさら難しいでしょう。しかし、もともと王子であった釈迦牟尼は、修煉して悟りを開きました。実は古代中国にも、そうした王子がいました。周の霊王の太子は、王族としての生活を捨てて深山で30年間修煉し、ついに仙人になりました。 

 姫喬王子は、周霊王の太子でした。余暇には笙(竹管を用いた管楽器)を弾くのが好きで、鳳凰の鳴き声を模倣することができたと言います。ある日、太子が河南省の伊沂水と洛水に挟まれた地域を漫遊していると、浮丘公という道士と出会い、嵩山に連れて行かれました。太子は、そこで30年間修煉したのです。その後、人々が太子を探しに嵩山を訪れ、桓良が太子を見かけました。太子は桓良に「私の家族に、7月7日に緱氏山の山頂で私を待つようにと伝えてください」と告げました。7月7日、家族が緱氏山にやって来ると、予告通りに太子が白い鶴に乗って山頂にいるのが見えました。太子は家族に近寄らず、頻繁に手を振って挨拶し、数日後に鶴に乗って飛び去りました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2016/7/24/331831.html)