刑務所に不当拘禁中の劉国花さん 家族と2年面会許されず
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 【明慧日本2023年10月5日】雲南省大理市の法輪功学習者・劉国花さん(55歳女性)は2年前、「真・善・忍」の信念を堅持しているとの理由で、当局の裁判所に秘密裏に実刑判決を言い渡され、密かに雲南省第二女子刑務所に送り込まれた。今年9月9日になって、劉さんの家族は初めて刑務所で劉さんに会うことができた。2年あまり刑務所に拘禁された劉さんは心身ともに弱っているという。

 劉さんは大理市濱川県金牛鎮の太和農場に在住。2007年に法輪功を学び始めてから、胆石と胃潰瘍などの病気が治った。同時に、法輪功の教えの「真、善、忍」に従って自分を要求し、姑との関係も改善し、家族と睦まじく暮らせるようになった。

 暴力的な連行

 2021年5月14日午前9時頃、劉さんが農作業をしに畑へ行こうとしたとき、突然ドアを叩かれ、「早く開けろ。開けないと、壁を越えて入るぞ」という叫び声が聞こえた。劉さんの夫がドアを開けると、20数人の警官が押し入った。その中には、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の隊長や副隊長、警官、特別警官7、8人、鎮政府の職員(そのうちの1人は副鎮長)が含まれる。

 濱川県国保の隊長が召喚状を読み上げた。国保の警官・向永祥は警察証を見せたが、他の警官は何の証明も見せなかった。向永祥は劉さんに手錠をかけ、2人の特別警官が劉さんをパトカーに引きずり込んだ。劉さんは暴力的に連行されている間、「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と叫んだ。そのため、警官は「反党」行為だとして劉さんに逮捕状を発付した。

 隊長が召喚状を読んでいる間、数人が捜索令状を提示せずに家宅捜索をし始めた。劉さんの家は3階建てで、部屋は10以上あり、警官は昼の11時過ぎまで家宅捜索した。警官は法輪功の関連書籍、ノートパソコン、タブレットなどの私物を押収した。隊長は「明慧ネットに俺たちの情報を流すな」と脅した。

 劉さんが連行されてから数日経っても、家族には何の連絡もなかった。家族は公安局へ行き、劉さんの状況について尋ねたところ、「大理留置場(向陽村)に収容されている」と告げられた。

 それから1カ月以上が経ったある日、劉さんの80歳の母親と義母が国保へ行き、なぜ、劉さんをまだ釈放しないのかと尋ねたところ、警官に「逮捕状を発行した」と返答された。家族が「逮捕状を受け取っていない」と言うと、警官は「住所がはっきりわからないので送れなかった」と答えた。

 秘密裏の判決

 その後、濱川県検察院と裁判所は結託して家族に知らせずに、秘密裏に劉さんに対するオンライン裁判を行った。

 家族は劉さんの消息が分からず、何度も関係部門に尋ねたが、返事はなかった。劉さんが懲役4年の判決を言い渡されたことを家族が知ったのは、長い時間が経ってからだった。また、家族は劉さんの拘禁場所を尋ねたが、「知らない」と言われた。

 その後、家族は派出所に行き、劉さんの行方を聞いたが、「劉国花は曲靖刑務所に送られた」と言われたが、家族はその刑務所に問い合わせし、「そのような人物はいない」との返答だった。家族は不安な気持ちで待つしかなかった。

 劉さんが雲南省第二女子刑務所に拘禁されていることを家族が知ったのは、2022年3月15日に劉さんが刑務所から家族に電話をしたことだった。それから、家族は何度も刑務所へ行き劉さんとの面会を要求したが、そのたび刑務官に拒否された。

 その後、家族は地元の司法局に申請してから、やっと司法局のオンラインで劉さんの顔を1回見ることができた。

 家族が第二女子刑務所で初めて劉さんと会ったのは、今年9月9日のことだった。

 かつて懲役3年6カ月の判決を受け、刑務所で迫害される

 劉さんは以前、懲役3年6カ月の実刑を受けたことがある。 

 2012年7月24日午後4時、劉さんは濱川県喬甸鎮で神韻公演のDVDを人々に配っていたが、同鎮の政法委員会の書記に通報され、鎮の派出所の警官により連行された。同日午後6時、濱川県610弁公室、国保の警官十数人が、劉さんの家に行って家宅捜索し、法輪功創始者の写真2枚、法輪功関連書籍、「真・善・忍」の文字の刺繍、DVDディスク百数枚、法輪功の文言が書かれたカード400数枚、mp3、スピーカーなどの私財を押収した。劉さん本人はその場にいなかった。その後、国保の警官は劉さんを国保に一晩拘留し、翌日、劉さんを濱川県留置場に送った。

 同県裁判所は2013年1月24日、劉さんに対する裁判を行った。法廷で劉さん本人も弁護士も、「真・善・忍」を信仰することは罪ではなく、迫害勝たん者は法に違反していると、無罪を強く主張した。にもかかわらず、2カ月後、裁判所は劉さんに3年6カ月の判決を宣告した。劉さんは秘密裏に雲南省第二女子刑務所に送り込まれた。

 家族はその半年後やっと、劉さんが刑務所に拘禁されていることを知った。刑務所で劉さんは信念を貫き、「転向」を拒否したため、唐辛子水のような正体不明の薬物を目に3回噴射された。薬物を噴射した人はマスクとガスマスクを着用していた。薬をかけられた後、劉さんは耐え難い苦痛があり、家族の姿さえ見分けられないほど視界がぼやけた。

 刑務官は劉さんに長時間手錠をかけ末、手錠を外せなくなり、チェーンソーで切断せざるを得なくなった。そのため、劉さんの手が負傷し、今も傷跡が残っている。劉さんはまた、手のひら大の椅子に座らされる罰を受け、臀部が腐り、足が麻痺し、階段を下りることもできず、歯もグラグラになった。

 当時、家族は何度も刑務所に行き、面会を求めたが、すべて拒否された。劉さんが刑務所に3年2カ月拘禁されたとき、2人の息子は、何度も試みた末、ようやく劉さんに会うことができたが、目が腫れ上がっているなど母親の変わり果てた姿を目の当たりにした。

 現在、劉さんはすでに留置場と第二女子刑務所に2年4カ月間不当に拘禁され、迫害を受け、心身の健康がともに悪くなっている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/13/465269.html)
 
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