安微省の胡宏美さん 精神病院に拘禁され、拷問により死亡
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 【明慧日本2023年11月6日】安徽省金寨県の法輪功学習者・胡宏美さん(75歳)は、昨年2月25日、中国共産党当局の郷・村政府の職員および派出所の警官により連行され、同県にある「白雲リハビリ精神病院」に送られ、8カ月以上拘禁された。病院の中で迫害され心身に大きな傷を負い、胡さんは今年3月26日、この世を去った。

 胡さんは、金寨県油店郷周院村に在住で、一人暮らしていた。文化大革命の時代、若くして健康だった胡さんは、ある軍医に粗末な保健所で実験のため、胃を切られた。その後、胡さんはそのことを訴えようとしたが、列車に乗る切符を買うお金もなかった。胡さんはそれでもあきらめず、北京行きの貨物列車に乗り込み、陳情に行ったが、様々な苦難にあった。

 胡さんは2021年10月、法輪功についての資料を配布したが、当局の法輪功への誹謗中傷を信じている人に通報され、県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の大隊長などの警官によって派出所に連行された。同日午後、油店郷派出所の警官は胡さんを同郷の老人ホームに送り、監視した。

 昨年2月25日、胡さんは郷派出所と郷政府の職員に金寨県の「白雲リハビリ精神病院」に送り込まれ、8カ月間拘禁された。その間、胡さんは内容不明の薬を注射されたり、薬を飲まされたりなどの迫害を受けた。従わなければ、看護師に殴られ、叱られ、強制的に薬を飲まされた。

酷刑演示:打毒针(注射不明药物)

拷問の再現:強制注射

 このいわゆる病院は、一部屋に9人に住ませ、基本的に刑務所の管理様式で、食事を十分に与えない状態である。胡さんは1日3回、毎回3錠ずつ、成分も分からない薬を飲まされた。胡さんが薬を飲むのを拒むと、看護婦たちに首を無理やりひねられた。胡さんの頭や顔の皮膚が破れるほど看護婦たちにつねられ、時には4、5人に無理やり肋骨が折れるほど殴られた。また、胡さんは胃にチューブを挿入されて強制灌食され、一番太いチューブを2回挿入され、さらにわざと胃に空気を送り込まれ、苦しめられた。他の人は自由に散歩に行けたが、胡さんだけは許されず、蹴られたり、ロープで縛られたりなどの迫害を加えられ、月に1回採血を受けていた。

 胡さんは8カ月間あまり拘禁された後、強制的にビデオと写真を撮られ、「もう法輪功を止める」という自白に強制的に署名させられた。

 昨年10月、胡さんは弟が保証人になってくれて、帰宅できた。しかし、その後、油店郷老人ホームの人によって監視され、外出を許されなかった。今年3月26日、胡さんは長期にわたる嫌がらせと強制的な薬物投与により、心身に大きな傷を負い、この世を去ったという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/29/467615.html)
 
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