広東省の弁護士 85歳の法輪功学習者に「人権を最大限に守る」
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 【明慧日本2023年12月1日】広東省茂名市在住の法輪功学習者・廖玉英さん(85歳女性)は10月25日、茂南区検察庁から提起された告訴状を受け取った。その告訴状には、廖さんが「邪教組織を利用して法の執行を妨げた」と書かれており、8月29日、茂南区裁判所によって起訴された。11月7日朝8時過ぎ、廖さんが雇った弁護士は、告訴状に関する書類を閲覧するため茂南区裁判所を訪れた。裁判官の陳磊は非常に驚き、弁護士に書類を閲覧させず、「廖玉英と会ったことがあるのか? 委任状はどこで署名したのか?」と弁護士に聞いた。弁護士は「廖玉英さんに電話をして、裁判所まで来てもらったほうがいいですか?」と答えた。

 裁判官・陳磊は依然として弁護士の書類の閲覧を許可しなかったため、弁護士は「閲覧できない法的な根拠を見せてください」と要求した。陳磊は「電話で上司に聞いてみる」と答えたが、 弁護士は「刑事事件では、弁護士による閲覧は非常に一般的なことです。なぜ上司に聞く必要があるのですか?」と詰問した。最終的に、書類の閲覧は許可された。

 その後、弁護士は廖さんと廖さんの家族に会いに行った。廖さんの息子は弁護士に、「今朝、裁判所から電話があり、弁護士の費用を支払ったかどうかを尋ねられました」と話し、息子は「自分が支払いました」と返答したことを伝えた。弁護士は「これは違法です。弁護士費用は裁判所には何の関係もありません。裁判所はあなたのことをなぜ気にしているのでしょうか?」と語った。

 11月13日、廖さんは自身の無実を守るために2人目の弁護士を雇った。廖さんは長期間、地元の中国共産党のメンバーからの脅迫と嫌がらせにさらされ、心身に重大な損傷を受け、日常生活にも影響が及んでいる。廖さんは現在、脚の痛みや腰の痛みに悩まされ、歩行ができない状態で、また腰の痛みで体を起こすことができず(90度腰を曲げることしかできない)、ベッドから起き上がることもできないままである。

 二人目の弁護士は状況を確認するために、自ら廖さんの住居を訪れた。その時、廖さんは「昨夜、脚と腰の痛みがひどく、一晩中眠れなかった」と話した。廖さんは辛うじて椅子を動かし、90度の腰を曲げて部屋から出た。弁護士は廖さんの痩せこけた体を見て非常に心痛し、「こんなに優しいおばあさんが、公安、検察庁、裁判所の共産党員らに迫害され、起訴されるなんて考えられない。彼らには親がいるのだろうかと疑問に思う」と語った。

 廖さんは「電白区林頭派出所、裁判所、茂南区裁判所、大衙居民委員会などの人々によって、何度も連行され、家宅捜索を受け、拘留され、嫌がらせを受けた」と弁護士に語った。特に、廖さんが家にいると、これらの党員は絶え間なく廖さんを悩ませ、家で一日も穏やかになれず、子供たちは常に心配している。林頭派出所や大衙居民委員会の長期にわたる悪行は、同じ街の住民たちにも不快感をもたらしている。なぜなら、人々は廖さんが非常に善良で良い人であることを知っているからだ。このような人が法廷に訴えられるとは、まさに不当であると人々は話している。 

 弁護士は廖さんを安心させるため、「廖さんの人権を最大限に守るように頑張ります」と約束した。

 弁護士が書類を精査した結果、85歳の廖玉英さんは電白区公安警察に何度も連行され、身体検査のために病院に送られたが、血圧が216まで上昇したので、茂名市第一拘置留場に戻されたことが分かった。しかし、拘置所は彼女の受け入れを拒否したため、電白区公安警察は裁判を待つ間、保釈するしかなかった。しかし、書類には廖玉英さんの身体検査結果は存在しなかった。弁護士は再び茂南区裁判所へ行き、陳磊裁判官に身体検査の結果を求めた。陳磊は「無い」と述べた。弁護士は「なぜ無いのですか? 廖玉英さんは何度も逮捕された後、すべて保釈されました。その理由は何ですか?」と問い正したので、陳磊は仕方なく廖さんの身体検査結果を弁護士に写真撮影させた。

 信頼できる情報によれば、廖さんを陥れた「事件」は、広東省政法委員会の書記である袁古洁(女性)が主導し、茂名市政法委、電白公安分局の国内安全保衛部門(国保)、林頭派出所を動員して廖さんを逮捕し、さらに茂名市茂南区検察庁に指示して法廷に裁判をかけようとしたという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/22/468497.html)
 
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