徐強さん、郭佩璐さん、劉曉紅さんが遼寧省女子刑務所で受けた迫害
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 【明慧日本2024年1月13日】中国遼寧省女子刑務所の十二監獄区は「緊急訓練矯正区域」とも呼ばれ、法輪功学習者(以下、学習者)に対する洗脳と「転向」を行うための施設である。学習者は、遼寧省女子刑務所に拘禁されると、まず二監獄区に拘禁され、数日後、十二監獄区に移送されて、迫害を受ける。

 十二監獄区での法輪功学習者への「転向」を強制する手段には、寝かせないこと、トイレに行かせないこと、長時間の立ち仕事と体罰、他の収容者による心理的および肉体的な拷問を奨励することなどが含まれている。学習者は長期間にわたり監房に閉じ込められ、洗脳ビデオを見せられ、師父や法に対する汚い言葉を言わされ、いわゆる「思想報告」や「体験談」を書くことを強制される。学習者が協力しない場合処罰される。学習者は「思想が不安定だ」と見なされ、「小規模訓練」や「学習」を受けなければなならない。食事はパンしかなく、野菜などはない、また、省庁のビデオ「検証」を通過するために、学習者は当局の望む言葉を引き出され、書かされ、様々な方法が使われている。

 「検証」が終わった後でも、十二監獄区では毎週火曜日と木曜日に2回の「批判クラス」が設けられている。刑務官は互いに監房で圧力をかけ、受刑者たちを使って強制的に学習者の手を挙げさせ、刑務所側の「標準」に合わない回答をすると、刑務官は受刑者と個別に話し合い、圧力をかける。多くの人が手を挙げない場合、集団で長時間立ちっぱなしの罰が科される。毎週土曜日には、「週テスト」と呼ばれるものがあり、中には2つの「批判」の簡単な質問が含まれている。回答が良くない場合や、曖昧な回答や得点が低かったりした場合には、小隊長と個別に話し合い、圧力をかけると決められている。

 十二監獄区では、学習者の行動は刑務官によって監視され、他の受刑者によっても見張られている。学習者同士の会話は許可されず、視線を合わせるだけでも警告を受けることがある。

 徐強さん、郭佩璐さん、劉曉紅さんが受けた迫害の状況について

 徐強さんは現在63歳で、大連市の学習者である。徐さんは2020年7月11日、法輪功迫害の実態を広めたとして警官によって拘束された。その後、普蘭店区裁判所によって違法に9年1カ月の懲役刑に処され、2023年3月3日に遼寧女子刑務所に拘禁された。

 郭佩璐さんも大連市の学習者で、2020年7月7日に法輪功迫害の実態が書かれた手紙を郵送したことから、大連市西崗区公安支局の警官によって拘束された。後に、不当な3年4カ月の懲役刑に処され、2023年3月28日に遼寧省女子刑務所に拘禁された。2023年4月3日、郭さんは十二監獄区1階の109号室の独房に収監された。2〜4人の受刑者が交代で彼女に対して言葉で攻撃し、直立不動の姿勢を強制する、トイレに行かせず、寝かせず、同時に中傷ビデオを見るよう強要し、疲れても目は開けさせ、立てない時は受刑者に引っ張られて、無理にビデオを見させられた。郭さんは2泊3日の拷問で、我慢の限界に達し、意識不明になる寸前に転向のサインをせざるを得なかった。足が腫れ上がり、歩けなくなった。郭さんの口座には5000元(約10万円)以上あったが、彼女の知らない間にすべて無くなっていた。

 劉曉紅さん(54)は大連市の学習者である。2020年11月24日に沙河口区の白山路派出所の警官によって連行され、2021年6月、甘井子区裁判所により懲役7年の実刑判決を言い渡された。

 2023年7月18日、郭さんは除さんに「転向」しなかったために、殴られたと話した。十二監獄区の刑務官はこれを知った後、徐さんと徐さんを監視する「監視組」の受刑者を一緒に拘禁し、約1カ月にわたって「矯正」の拷問を行った。8月29日の午後、十二監獄区は1階の活動室で大会を開催し、徐さんと「監視組」の受刑者を批判し、2人の刑務官が他の受刑者に対して批判するように仕向けた。受刑者たちは郭さんに質問したが、郭さんは黙っていた。これに対して、刑務官は郭さんを叱責し、郭さんの「監視組」とともに一列に壁に向かって立つよう強要し、「身分の意識がない」、「警官に対する敬意がない」との理由で、刑務官との個別の談話を命じた。このすべてを当時の十二監獄区長も傍観し、監督した。 

 2023年8月30日、郭さんは、法律や文書によって法輪功学習者同士の会話が違法、または規則違反であるという根拠はないと主張した。監視組の受刑者たちは郭さんに言葉で攻撃を仕掛け、追い詰めたが、郭さんは甲高い大きな声で抗議した。刑務官は郭さんを罵って、「集中的に訓練し勉強させるぞ」と郭さんを脅迫し、公然と自己反省するように強要した。

 その後、劉曉紅さんも約2カ月にわたり「矯正」の拷問を受けた。2023年11月1日、十二監獄区は1階の活動室で劉さんを批判する大会を開催した。徐さんに近づいた人たちはすべて刑務官によって処分された。

 十二監獄区の刑務官らのほとんどは20代または30代の若者で、彼女たちは無神論と中共のさまざまな嘘言に深く毒されている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/7/470705.html)
 
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