江西省の胡水英さんら年配の学習者に不当な実刑判決
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 【明慧日本2024年1月18日】南昌市の胡水英さんら3名の高齢の法輪功学習者(以下、学習者)が不当な判決を受けたことが分かった。 胡水英さん(72歳)は3年の実刑、肖新金さん(76歳)は1年の実刑と2000元の罰金に加え刑務所外での服役、 王東亜さん(80歳)は7か月の実刑と25000元の罰金に加え刑務所外の服役とされた。

 法輪功は法輪大法とも呼ばれ、心身を健康にする伝統的な修煉法である。しかし中国共産党は1997年7月以来、この修煉法を迫害している。

 2022年8月2日の午前8時頃、肖新金さん、胡水英さんら7名の学習者が南昌市老福山花園で休憩している最中、南昌市西湖区公安分局の警官に連行された。肖新金さんが連行される際、警官は彼女の持ち物である500元の現金や、法輪功への迫害を説明する小冊子等を押収した。さらに肖新金さんの家に不法に押し入り、法輪功の師父の写真や法輪功の書籍、小型ラジオ、USBメモリ、ディスクなどの私物を押収した。肖新金さんは西湖分局に連行され、約15時間後に家族によって連れ戻された。肖新金さんら多くの学習者は警察に脅迫され、「三書(法輪功の学習を放棄させるために強制される書類)」に類似した書面に署名させられた。

 その後、肖新金さんは何度も警察から嫌がらせや迫害を受けた。 2023年4月、警察は肖新金さんを見つけて脅迫し、何度も署名させた。8月3日には再び警察に呼び出され、その後は肖新金さんと連絡が取れなくなったが、後に市留置所で不当に拘禁されていると分かった。

 胡水英さんの家族は、胡水英さんが「累犯」とされ、「釈保」の対象であり、関連資料が検察機関などに提出されるとの通知を受けた。

 2023年3月中旬、胡水英さんの家族は南昌市西湖区公安分局からの電話で、胡水英さんが3月14日に公安分局に出頭して尋問を受けるようにと通知された。当日に胡水英さんが分局に向かうと、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官は「法輪功を修煉しない」保証書に署名するよう要求した。しかし胡水英さんは、断固として拒否した。胡水英さんはまた、警察に法輪功への迫害の実態を明らかにし、法輪功と学習者に善意をもって接するように説得しようとした。しかし、警察は署名しなければ関連資料を検察機関に提出すると脅迫した。

 2023年8月3日の午後、裁判所は胡水英さんに「連行」の通知を発行し、その日の午後2時、西湖区国保の警官は直接に胡水英さんを南昌市看守所に連行し、彼女に実刑判決を宣告すると述べた。

 胡水英さんは南昌市市民第二建設会社の退職者で、1998年10月から法輪功の学習を始めたところ、彼女を苦しめていた重篤な関節炎が良くなった。1999年7月以降、中国共産党による法輪功迫害への後、胡水英さんは何度も連行や不当に拘禁を受け、2回不当に実刑判決を宣告された(1回目は7年間、2回目は2年の実刑)。

 2003年11月28日の夜12時、南昌市西湖公安分局の警官である胡正西と李涛は突然に胡水英さんの家に強行侵入し、彼女を連行した。そして南昌市第二留置所に拘禁し、彼女の手を窓に吊るし上げ、目を閉じさせないようにした。彼女の足は曲がり、手は腫れ、生命は危険にさらされた。

 2004年、南昌市西湖区裁判所は胡水英さんに不当に7年の実刑判決を宣告し、江西省女子留置所に移送した。胡水英さんは、毎日10時間以上の奴隷労働を強制され、頻繁に小さい部屋に閉じ込められた。

 2004年5月、留置所は「教育班」を作り、法輪功を信じ続ける一部の学習者を教育する建物に移送し、毎日24時間拷問を行った。寝ることも話すことも許されず、歩くことも許されなかった。小さな部屋に閉じ込めて、蚊や虫にさされるようにした。胡水英さんの夫は恐喝を受けていたが、2007年死亡した。亡くなる前、胡水英さんとは一度も会えなかった。留置所は、彼女に夫の葬儀に参加させなかった。

 2019年7月19日、胡水英さんは再び連行され、2020年10月22日に南昌市西湖区裁判所から不当に2年の実刑判決と3万元の罰金を宣告された。彼女は南昌市第一留置所に2年間拘禁され、看守に辱めと虐待を受けた。

 2023年11月21日の午後2時半、本来ならば3名の年配の学習者に対する不当な裁判が行われる予定だったが、胡水英さんの弁護士が加害者(具体的には不明)に対する「刑事告発書」を提出したため、裁判は2023年12月2日の午後に延期された。胡水英さんの弁護士は無罪を主張したが、即決はなかった。12月7日、公安局、検察院、裁判所、弁護士は「告発書」に関する「証拠の再審査」などの辯護会議を行った。

 最近の情報によれば、南昌市西湖区裁判所は事実を無視し、胡水英さんら3名の年配の学習者に対して不当な判決を下したと報じられていた。肖新金さんと王東亜さんは刑務所外の服役を執行され、胡水英さんは近日中に江西省女子刑務所に再び不当に拘束され、迫害されることになった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/8/470738.html)
 
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