【明慧日本2024年1月22日】遼寧省女子刑務所第12監区は、「集中訓練更生監区」と呼ばれ、法輪功学習者(以下、学習者)への迫害を専門とする監区で、闇の中の巣窟だと言われている。この監区の隊長からの指示された受刑者は、学習者に対して、「身体的虐待と精神的拷問」の迫害を行っている。また、同刑務所は学習者の食事に薬物を混入している。
学習者は刑務所に送られたとき、私物を持ち込むことは一切許されず、「持ち込みゼロ」と呼ばれている。新たに入所した学習者は、まず第2監区(入所隊)によって収容され、強制的に「転向」(真・善・忍の信念を放棄させる)させられる。 もし「転向」しなければ、半月後に第12監区に移送され、「法制教育」と呼ばれるが、実際は、より残酷な手段により学習者を「転向」させるのである。
第12監区に送られた学習者の情報が封じられ、家族はその情報を知る術もなく、面会も許されない。刑務官は、学習者1人に対して受刑者2人を使って監視し、学習者を常に監視下に置いている。受刑者たちは学習者を拷問の部屋に連れて行き、「転向」させるための拷問を行う。使われた拷問の手段は、睡眠を許さず、食事を与えず、トイレに行くことを許さず、長時間立たさせる、大人数で1人を囲んで批判・侮辱・罵る、「洗脳」ビデオを見ることを強要し、「三書」を書くことを強要、「思想報告書」を書くことを強要する、法輪功の創始者と法輪功を罵倒することを強要するなどである。学習者を「転向」させることを目的としている。
迫害で一部の学習者はショック状態に陥り、意識不明になると、刑務官と受刑者らから、直ぐに内容不明の薬物を投与される。学習者の食物にも薬物を混ぜられることがあり、その食物を捨てたことが発覚した場合、体罰や暴行を加えられる。
拷問のイメージ図:強制灌食を行う |
薬物により迫害された学習者は、記憶力が低下し、錯乱状態になり、糖尿病や冠状動脈性心臓病のような、多くの症状が身体に現れる。例えば、撫順の学習者の許秀雲さんは、長期間に薬を飲まされ、食事にも薬を混ぜられていた。朝陽市の学習者の姜偉さんは、常に長時間立たされる拷問を受け、刑務官に指示された受刑者から暴言を吐かれ、殴られ、虐待され、内容不明な薬を注射されたため、よく泣き叫んだ。また、一部の学習者は「独房」に入れられ、さらに酷い迫害が行われた。学習者の中には、解放されて帰宅後、数カ月から数年のうちに死亡した者もおり、いずれも刑務所で薬物を投与されたことが関係している。また、「実験」のために第11監区に移された学習者もいる。
肉体的迫害
一、立たされる体罰
刑務所に送られたばかりの学習者も体罰を受ける。立ったままで24時間動くことが許されず、少しでも動けば受刑者らに蹴られ、殴られる。数日後、それを受けた学習者は体が腫れ上がり、頭がはっきりしない状態が現れた。さらに、受刑者たちは数人のグループで行動し、交代で行う。
二、洗顔、歯磨き、トイレへ行くなどが許されない
24時間、顔を洗うことも歯磨きすることもトイレに行くことも許されない。 顔を洗う、歯磨きすることは我慢できるが、トイレに行くことも許されないとなると、我慢できない。学習者の中には、トイレに行くのを我慢することで下腹部の痛みや頻尿などの症状が現れる人もいれば、トイレの回数を減らすために飲食をしない人もいる。しかし、断食する学習者は強制灌食される。断食を4日間も続けた学習者がいるが、排便でズボンを汚したという。トイレに行くことが許されなかったため、学習者たちは、そのままズボンに排尿・排便することを余儀なくされたが、ズボンを履き替えることも許されなかった。
長い間、ズボンを履き替えることが許されなかったため、ズボンは体温で乾いて硬くなっている。そして、尿で濡らしてまた乾かすので、悪臭がひどい。
「転向」しない学習者は、中枢神経を破壊する精神病の薬を強制的に飲まされる。
精神的迫害
刑務所は一日中、法輪功と法輪功創始者に対する誹謗中傷のビデオを流し、共産党の邪説を放送し、学習者に見聞きさせている。「罪の告白、懺悔書、決裂書」など、学習者に書かせることで、学習者の意志力を精神的にコントロールしている。また、毎日、学習者に思想報告書と学習体得報告書を書かせ、通らないと、書き直させ、精神的な迫害を行う。
さまざまな迫害手段
刑務所の警官たちは、長い間「転向」を行ってきたため、学習者が本当に「転向」したかどうかによって、扱いが異なる。第12監区にいる期間中に迫害に抗議を行わない学習者は、他の監区に移送するが、「転向」しない学習者は、そのまま残され、長期にわたって精神的な虐待を受けることになる。
遼寧省女子刑務所第12監区における強制洗脳などによる学習者への非人道的な迫害は極悪であり、上記は同刑務所で学習者への迫害の氷山の一角に過ぎない。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)