南昌市の周群慧さんが冤罪判決を受けた
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 【明慧日本2024年4月24日】江西省南昌市に住む現在67歳の法輪功学習者・周群慧さんは、2023年12月9日、南昌市西湖区裁判所で不当に懲役3年2カ月の有罪判決を受けた。周さんはその判決に対して控訴したが、最近、南昌市中級裁判所の合議法廷(複数の裁判官が協議して裁判する場合)が原判決を不当に支持したことが分かった。

 周群慧さんの連行と罪に陥れられた経緯

 2023年3月15日の午後、南昌市青山湖区の公安支局の警察官3〜4人と地区委員会の女性2人が周さんの家に押しかけた。警察官は「○○が、周さんの自宅は資料の出所だと通報があった」と言い、不法に家宅捜索を行い、プリンターやノートパソコン、大法の書籍、『明慧週報』などを押収した。警官らは、周さんを南昌市留置場に不当に拘禁した。

 周さんが連行された後、家族は面会が許されず、何の消息も得られなかった。2023年11月、家族は弁護士に依頼して周さんの状況を尋ねたところ、周さんに対する裁判はすでに行われたことを初めて知った。裁判官は章玉娟であったという。家族への通知はなく、弁護士に依頼できないまま判決が下された! 家族は非常に憤慨して、西湖区裁判所の監察室に章玉娟を告訴する書類を提出した。

 家族は、裁判官である章玉娟が少なくとも、以下の法律や法令に違反していると主張している。

 1、中国の法廷規則第9条により、公開の法廷活動について、市民は傍聴できる。当事者の家族・近親者や利害関係者を優先的に傍聴させるべきである。

 2、刑事訴訟法第11条により、裁判所での審理はすべて公開されるべきであり、被告人は弁護を受ける権利がある。裁判所は、被告人が弁護人を依頼できることを保証する義務がある。

 3、法官行動規範第27条により、法廷前の準備段階では、法定期間内に開廷の日時や場所を訴訟該当者に適時、通知すること。公開審理の場合は、法定期間内に適時、公告すること。

 家族は、章玉娟が一審裁判官として、上記の3つの規定に違反しただけでなく、以下の規定にも違反していると主張している。

 章玉娟は、特定の弁護士と手を組んで周さんを陥れた疑いがある。章玉娟は恣意的に弁護士を指定した。従ってその弁護士は、周さんのために弁護できるわけがないのである。

 また、章玉娟がビデオ審理を採用したことも、公開審理の原則に違反している。当時はコロナ時期ではなく、公共の場では隔離や核酸検査の要件もなく、マスク着用も必要なかった。なぜビデオ審理を行い、家族に傍聴や監督の機会を与えなかったのか。周さんによれば、ビデオの音声が非常に悪く、何も聞き取れず、裁判官が何を言っているか分からなかったという。

 家族は、章玉娟に対する告発状を2023年11月25日に送付した。約2週間後の12月9日、周さんに懲役3年2か月の不当な実刑を宣告した。家族は非常に憤慨した。

 告発状を送付した後、家族は何度も電話で問い合わせたが、約半月後に西湖区裁判所の監察室から、「政法委員会の通知に基づき、邪教に関連する告発や提訴については一律に受け付けず、回答もしない」という内容の書面を受け取った。家族は南昌市中級裁判所に行政再審申請を提出し、同時に新たな事実に基づいて関連部門に追加の告発状を提出したが、現在までに回答は得られていない。

 家族が依頼した弁護士が文書を調べた結果、さらなる違法な事実が発見された

 一審のがあまりにも暗黒すぎたため、家族は弁護士に依頼して案件を調べた。弁護士が南昌市中級裁判所で文書を閲覧したところ、周さんの夫が周さんを告発した唯一の証人として指名していることを発見した。しかし、周さんの夫の話によれば、自分が警官の脅迫でサインしたことがあるが、しかし、いつ妻を告発したのか、自身も知らず、まったく不可能なことだという。家族はこれを警察の脅迫や家族の強制サインとして、法執行の違法行為だと指摘している。

 家族が南昌市中級裁判所に行って尋ねた時、「判決があまりにも重い」と言った人もいた。周さんの娘が二審裁判官に会いに行った際、裁判官のオフィスにいた人も「判決があまりにも重い」と同様の意見を述べたという。

 2024年の旧正月明けの後、南昌市中級裁判所の主席裁判官と南昌市検察院の公訴人が、弁護士の意見を約1時間聞いたが、裁判官は「私1人では決められない」と述べた。数日後、南昌市中級裁判所の合議法廷が周さんの控訴に対し、「原判決を維持する」という不当な判決を下したことを弁護士は家族に通知した。 

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/4/7/474974.html)
 
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