2024年4月、法輪功学習者84人の不当判決が判明(一)
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 【明慧日本2024年5月31日】(明慧記者)明慧ネットが報道した情報の統計によると、4月、さらに84人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当な判決を受けたことが判明した。不当判決は中国の17の省、自治区、直轄市に分布しており、中には60歳以上の年配の学習者が23人含まれており、最高齢者は83歳である。迫害の最もひどい地域は遼寧省が25人、河北省が17人、山東省が9人となっている。 4月、中国共産党(以下、中共)の裁判所は学習者から39万5000元を強要した。現時点では、2024年1月から4月までに少なくとも334人の学習者が不当な判決を受けたことが判明している。

 1999年の「4.25」平和陳情は、世界にとって永遠の道徳的記念碑を打ち立てた。今年4月25日、学習者による平和陳情25周年を迎えた。過去25年間、中共は一日も迫害をやめることなく、「その肉体を消滅させ、その名誉を腐らせ、その経済を断絶させる」、「打ち殺したら自殺とみなす」、「身元を確認せずに直接火葬する」という江沢民(死亡)の絶滅政策をいまだに実施している。

 ニューヨークの著名な弁護士である葉寧氏は、「これは人道に対する犯罪であり、前例がなく、歴史上においても異例なことである。中共は今日に至るまで、学習者を迫害し、殺害しており、このような犯罪は実は天の怒りがある。このような罪を犯した者は地獄に落ち、人間の正義の罰から逃れることもできない」と述べた。

2024年4月に判明した、不当な判決を宣告された84人の刑期別人数

 (注:刑期1~2年は1年或いは1年以上2年未満、以下は類推。また、不当判決は数カ月前または数年前に行われた可能性があるが、2024年4月に判明し、明慧ネットで報道されたもの)

 一、4月、学習者84人の不当判決が判明

2024年4月に判明した、不当な判決を宣告された学習者の地域別人数統計

 一部の迫害実例

 1、遼寧省の秦書海さんと劉玉蘭さんに不当判決

 遼寧省錦州市義県の学習者・秦書海さん(58歳男性)と劉玉蘭さん(76歳女性)は今年1月18日、法輪功の良さを紹介しているカレンダーを村民に届けたとして、義県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに連行された。4月12日、秦さんは錦州市管轄の凌海市裁判所により懲役3年の実刑判決を宣告され、劉玉蘭さんは懲役2年の実刑判決を宣告された。

 秦さんは2002年に法輪功を学び始め、「真・善・忍」の原則に従って良い人を目指したことから、心身とも恩恵を受けている。 2013年、秦さんの妻は脳梗塞で倒れ、半身不随になった。秦さんは10年間、寝たきりの妻の世話をすると同時に、高齢の母親の介護をしている。妻の家族は皆、秦さんの善行に感動しているという。

 2023年10月、秦さんと劉玉蘭さんは三輪車で義県大楡樹堡鎮小牽馬嶺村にカレンダーを配布していたところ、村の書記に会い、「誰の家に行くのか、三輪車に何を積んでいるのか」と聞かれた。村の書記は三輪車に積んであった4箱のカレンダーを押収し、2人を帰宅させた。

 今年1月18日、義県公安局国保および特別警察隊の警官ら十数人が秦さんの家に押し入り、秦さんを連行して家宅捜索を行った。その時、秦さんの母親(81歳)はベッドの上で丸くなって座り、恐怖で震え、急に耳が聞こえなくなった。秦さんの家にいた学習者の李貴濱さん(75歳女性)と褚洪芬さん(60代女性)も連行され、家宅捜索を受けた。 当日、同じグループの警官が劉玉蘭さんの家に押し入り、階下で劉玉蘭さんを連行した。続いて、もう一人の学習者・石宝山さんも連行された。

 秦さんが連行された後、妻の病状はショックで悪化し、恐怖と悲しみに陥った。高齢の姑は嫁の面倒を見ることができず、いつも涙を流していた。秦さんが連行されて24日後、旧正月の4日目、妻は亡くなった。

 2、迫害で家庭崩壊した趙国坤さん 更に懲役3年6カ月を下される

 5カ月近く不当に拘禁されていた趙国坤さん(46歳女性)は4月15日、秘密裏に裁判が行われ懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、現在、吉林省の長春女子刑務所に移送されている。

 趙国坤さんの父親の趙旭東さん、母親の李艶さん、弟の趙国興さんは皆、1996年に法輪功を学び始めた学習者である。母親の李艶さんは迫害され、2012年2月5日に亡くなった。61歳だった。父親の趙旭東さんは迫害により、2023年8月10日に亡くなった。享年77歳。

 2023年5月4日夜、趙国坤さん、父親の趙旭東さん、弟の趙国興さんは、自宅に侵入してきた吉林市国保および派出所の警官らにより不当に連行された。父親と弟は哈達湾派出所に拘束され、趙国坤さんは吉林市留置場に拘束された。弟の趙国興さんは翌日帰宅し、趙国坤さんは13日後に帰宅した。父親の趙旭東さんは1カ月近くの不当拘禁を経て帰宅したが、精神的、肉体的拷問により身体がダメージを受け、8月10日早朝に死亡した。

 昨年12月6日夜、趙国坤さんは再び民主派出所の警官らに連行された。それ以来、家族は何も知らされないままだった。今年4月15日、趙国坤さんは非公開裁判にかけられ、懲役3年6カ月の判決を言い渡された。趙国坤さんが吉林省長春女子刑務所に拘禁された後、家族は初めて知らせを受け取った。

 1999年7月、江沢民が法輪功への迫害を発動して以来、趙国坤さんの家族に様々な災難をもたらした。弟の趙国興さんは労働教養所と刑務所で11年以上の迫害と拷問に耐えてきた。

 3、劉志明さんは3年6カ月の不当判決を宣告され、姉は精神病院に

 今年4月19日、雲南省昆明市区裁判所で、学習者・劉志明さん(51)に対する不当な裁判が行われた。3日後、劉さんは懲役3年6カ月と1万元の罰金を言い渡された。

 昆明市西山区在住の劉さんはかつて、郵便配達員やオンライン配車ドライバーとして働いていたが、その後、自閉症の姉の世話をしなければならないため、仕事をやめた。

 2023年11月16日午前7時頃、昆明市金碧派出所の警官数人が劉さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行い、劉さんの妻と9歳の息子の携帯電話を含む多くの家財を押収した。劉さんは連行され、昆明市西山区留置場に拘禁された。

 劉さんの妻の成雲さん(39)も同日、金碧派出所に騙されて取り調べを受け、自白を強要された。成雲さんは住み込みのベビーシッターとして働いているが、今回警察に取り調べを受けた結果、仕事を失った。

 今年4月19日午前9時30分、西山区裁判所は劉さんに対して裁判を行った。裁判所は裁判開始のわずか20分前、妻の成雲さんに電話をかけ、「依頼した弁護人は『特別な身分』であるため、劉志明の弁護人を務めることはできない」と告げた。 3日後、西山区裁判所は劉さんに判決文を渡し、懲役3年6カ月の実刑判決と1万元の罰金を言い渡した。

 劉さんが連行された後、劉さんの姉は地域役員と警官によって精神病院に監禁された。 妻の成雲さんは前の仕事を失ったため、別の仕事を探さなければならない。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/11/476640.html)
 
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