2024年4月、法輪功学習者84人の不当判決が判明(二)
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 【明慧日本2024年6月2日】(前文に続く)

 二、4月、60歳以上の学習者23人に不当判決

 明慧ネットの統計によると、4月、60歳以上の学習者23人が不当な判決を受けたことが判明しており、そのうち、80~90歳が3人、70~80歳が9人、60~70歳が11人であった。最高齢者は83歳。

2024年4月に判明した、迫害を受けた60歳以上の学習者23人の判決状況統計表

名前 区県 刑期 裁判所罰金 年齢
王連正 北京市   朝陽区 3年 3000 83
李玉梅 遼寧省 大連市   4年 5000 81
王桂霞 遼寧省 錦州市   1年3カ月   80
鄭素珍 陝西省 漢中市 漢台区

2年6カ月、刑務所外

執行

  80前後
張玉錦 遼寧省 瀋陽市   4年6カ月   79
劉玉蘭 遼寧省 錦州市 義県 2年   76
鄧修桂 四川省 遂寧市   1年2カ月 3000 74
張世平 黒龍江省 大慶市 大同区 1年2カ月   73
于桂春 遼寧省 瀋陽市   8年   72
孟梅 山西省 太原市 西山 1年6カ月   72
寇茹敏 北京市   朝陽区 1年6カ月   70
杜映芬 四川省 遂寧市   1年8カ月 5000 70
高秀花 山東省 青島市 黄島区 1年6カ月   70前後
秦秀娟 湖北省 武漢市 洪山区 3年4カ月 4000 69
楊桂華 四川省 遂寧市   1年 2000 67
劉井春 河北省 承徳市   3年6カ月 10000 66
李荣菊 山東省 徳州市 陵城区 2年 不詳 66
高婕 重慶市   合川区 1年6カ月   66
谷文花 山東省 徳州市 陵城区 2年 不詳 64
張淑芬 吉林省 遼源市   3年   62
李桂芳 河北省 承徳市   4年 10000 61
杜鳳娟 河北省 承徳市   3年4カ月 10000 61
李洪軍 遼寧省 本溪市   3年   60

 一部の迫害の実例

 1、北京朝陽区裁判所 年配学習者・寇茹敏さんに不当判決

 北京市朝陽区の寇茹敏さん(70代)は4月22日、朝陽区裁判所から1年6カ月の実刑判決を言い渡された。

 寇さんは1998年に法輪功に出会った。1999年7月、中共による法輪功への迫害が始まった後、法輪功を貫き、迫害の事実を人々に伝えた寇さんは、中共の関係者に何度も嫌がらせを受け、連行され、二度にわたって労働教養を科された。 労働教養所では、洗脳、睡眠剥奪、電気針、灌食、強制労働などの迫害を受けた。 近年も頻繁に嫌がらせを受けている。

 2022年7月28日朝6時頃、北京市国保一局の警官らは寇さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行い、法輪功の書籍、プレーヤー、法輪功に関する資料および2500元の真相紙幣(法輪功についての文言が印刷してある紙幣)を押収した。翌日の夜、警官は「保証人を立てて尋問を待つ」条件付きで寇さんを釈放した。

 2023年8月、朝陽区検察庁は寇さんを朝陽区裁判所へ起訴した。

 同年8月21日、朝陽区裁判所の書記官は寇さんの家族に、「裁判は1、2カ月後に開かれ、裁判官が有罪か無罪かを決める」と告げた。

 今年4月22日、寇さんは朝陽区裁判所の担当者に呼び出された。午後1時頃、裁判所の司法警察官は電話で寇さんの娘に「寇茹敏に懲役1年6カ月の判決を下した」と知らせた。娘は 「判決はいつ下されたのですか?」と尋ねた。司法警察官は「今日」と答えた。 娘は「母はどこにいるのですか? すぐ行きます」。警察官は「来なくていい、来ても会えない」。娘は「母は身体の具合が悪いのです」と言うと、「ここに病院があるから」と答えた。娘は怒って「母はもう年だし、体の具合が悪いのに…」と言い終わらないうち、相手は電話を切った。

 2、錦州市の80代の王桂霞さんに不当判決

 遼寧省錦州市の王桂霞さん(80代)は2022年9月25日、錦州市石橋子派出所の警官らに連行された後、「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで保釈された。今年4月上旬、王さんは錦州市管轄の凌海市裁判所から懲役1年3カ月の実刑判決を宣告されたことがわかった。

 王さんは法輪功を学ぶ前に、神経症、甲状腺機能亢進症、関節炎、婦人病、アレルギー性鼻炎、胃炎など多くの病気に苦しんでいた。 1994年4月5日、王さんは錦州市で李洪志師父が開催した功法伝授講習会に参加した。その後、わずか数カ月で体の病気がすべて消え、健康になった。王さんは心から法輪功に感謝しているという。

 2022年9月25日午後、王さんは錦州北湖公園で法輪功迫害の実態を人々に伝えていたところ、迫害の真実を知らない者に通報されたため、石橋子派出所の警官に連行された。その後、警官は王さんの自宅を荒らし、家宅捜索を行った。最後に、王さんは「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで保釈された。

 今年2月1日、王さんは再び連行され、家族に通知された時には、すでに錦州市女子留置場に拘禁されていた。3月4日午後2時、錦州市女子留置場で王さんに対する裁判が行われ、4月上旬、王さんは懲役1年3カ月の実刑判決を宣告されたことが分かった。

 今まで、王さんは迫害の実態を人々に伝えたとして、中共の関係者に二度連行され、遼寧省女子刑務所と錦州市留置場に拘禁されたことがある。

 遼寧省女子刑務所で、王さんは法輪功を放棄しないという理由で様々な拷問を受け、かろうじて一命を取り留めた。刑務所では洗面することも許されず、コンクリートの床に4時間裸足で立たされ、殴られ、2カ月間入浴を禁止され、強制的に灌食された。また、ベッドの上で排泄させられ、テープで口を閉じられ、10日間「十」の形に縛られた。警官は革靴で王さんを蹴ったり、ピンで胸を刺したりして、髪の毛を抜き、裸にして(パンツ一枚)、下半身や胸などを蹴った。さらに洗面器に頭を押しつけ、首を絞め、冷水をかけ、体にまたがってこめかみを叩いたり、ほうきの柄で手を叩いたりして、首にテープを巻くなどの拷問を加えた。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/11/476640.html)
 
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