迫害の停止は子供たちの願いです(下)
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文/台湾の大法弟子

 【明慧日本2024年7月3日】(前文に続く)真・善・忍を修煉する善良な人々が迫害を受けることは、子供たちにとって取り除くべき闇です。子供たちの顔は澄んだ鏡のように、純粋な心を忠実に映し出しています。子供たちの優しい言葉は、心からの愛と太陽の光から生まれています。

 中国を離れて海外に移住した子供の中には、顔つきが劇的に変化し、変化が驚くほどの子供もいます。

中国共産党(以下、中共)の支配から解放された清清ちゃんの顔には3年間消えていた笑顔が再び咲いた

 2011年1月27日、CA981便が米国ケネディ国際空港上空を旋回中、着陸に向けて準備を進めていました。機内に座っていたのは、7歳の中国人の女の子、清清ちゃんです。彼女はもう3年間、笑顔を見せていませんでした。

 2008年4月20日、中共は北京オリンピック開催を口実に、中国で法輪功学習者(以下、学習者)を大規模に連行しました。清清ちゃんの父親の牛進平さんと、母親の張連英さんが北京市東城区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に連行されました。当時まだ4歳だった清清ちゃんは、母親の後ろに立っていました。清清ちゃんは、後ろから警官が母親の首を絞めているのを見ました。母親の頭は強く後ろに引っ張られ、手に持っていた傘と鞄は地面に落ちました。買ったばかりの卵も全て割れてしまいました。警官は黒い頭巾を母親の頭にかぶせ、母親を引きずって上の階に連れていきました。幼い清清ちゃんはどれほど怖い思いをしたことでしょう。

 母親が捕らえられる場面を目の当たりにして以来、清清ちゃんは外では大きな声で話すことができなくなり、笑顔も見られなくなりました。父親と母親がいない生活の中で、他の親戚たちが清清ちゃんを世話していましたが、彼女はいつも大人たちに「お父さんとお母さんはいつ帰ってくるの?」と尋ねていました。幼稚園で、他の園児たちが父親や母親に迎えに来てもらうのを見ると、清清ちゃんの目には悲しげで羨望のまなざしが浮かび、見ている人の心を痛めました。

 中国の迫害環境の中で生まれた清清ちゃんは、幸運にも7歳の時に自由の国アメリカにやって来ました。清清ちゃんの顔には、母親が今まで一度も見たことのない、言葉では言い表せない笑顔が浮かびました。それは、甘く、美しく、不安のない笑顔でした。

「中共による法輪功迫害を制止しよう!」と訴える劉暁天さん

 湖南省永州市出身の劉暁天さんは、叔父の助けでデンマークに逃亡した後、反迫害活動に参加しました。

 2009年7月11日午後、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの学習者が、デンマークの首都コペンハーゲン最大の広場である王立新広場で、「中共を解体しなければ迫害は止まらない」という集会とパレードを実施しました。

 学習者で遺児である劉暁天さんは、発言の中で「両親が法輪功の修煉を放棄しなかったので、警察に捕まりました。両親は拘束されてわずか5カ月で、中共の警官によって迫害されて亡くなりました。1999年から現在までの10年間、私のような事例は数えきれないほどあります。両親が『真・善・忍』の信仰を堅持したために投獄され、迫害を受け、中には故郷を追放された人もいます。そして、これらの子供たちは私と同じように、生活環境と学習の機会を失いました。私はここで善良な人々に呼びかけます。迫害を制止させ、私のような子供たちが、より多く家庭の愛情と保護を受けられるよう、力を貸してください!」と言いました。

 さらに、自由な国に生まれた子供たちもいます。彼らの家族や本人は中共による直接的な迫害を受けていませんが、信仰が同じであり、正義を貫くために、彼らも反迫害の活動に加わりました。

6歳のカタリーナちゃん「法輪功への迫害を停止してください」

1年生の美韻ちゃん「大法への迫害を停止してほしいです!」

 スイスの少女のカタリーナちゃんは7歳の時、スイスの小学校1年生でした。学校では、同級生からも先生からもカタリーナちゃんは好感を持たれていました。2歳の時、カタリーナちゃんは母親と一緒に法輪功の修煉を始めました。カタリーナちゃんは『洪吟』を読むのがとても好きで、すでに『洪吟』の詩を30首以上中国語とドイツ語で暗唱できます。カタリーナちゃんはだんだんと成長し、自分で『轉法輪』や経文を読むことができるようになりました。

 本来は心配することもなく、安らかであるべきであるはずのカタリーナちゃんの心は、重いものでした。彼女には、まだ達成されていない最大の願いがありました。それは、中共による学習者への迫害を制止することです。そのため、カタリーナちゃんと母親は、スイス、チェコ、アイルランド、ベルギー、オーストリア、ドイツなどの国々で法輪功が迫害されている実態を伝える活動に参加しました。写真には、6歳のカタリーナちゃんが参加した反拷問展での活動の様子が写っています。彼女の顔には、天真爛漫な笑顔と同時に、重々しい厳粛さが漂っています。

 2022年7月17日、日本の学習者は、東京都の中国人居住地の池袋エリアで、「7.20」反迫害大パレードを実施しました。中共の暴行を暴露し、法輪功への迫害の停止を呼びかけるとともに、約4億人の中国人が中共の党・共青団・少年先鋒隊の組織から脱退したことを祝福しました。小学1年生の子供弟子である美韻ちゃんはマイクを持って「私は今日、パレードに参加するために来ました。法輪功は良いものであり、迫害は悪いものです。法輪功に対する迫害を止めてほしいです!」と言いました。

 このような集会では、世界各地から来た子供が、それぞれ異なる国の言葉を話しています。人々は彼らの言葉を理解できないかもしれませんが、彼らの顔の表情から、すぐに何を言っているのかを理解することができます。

キャンドルライトを夜通し灯す少年

 2010年7月22日夜、米国首都ワシントンD.C.のワシントン記念碑の前で、学習者がキャンドルで「Falun Dafa」の文字と、千人以上がキャンドルを灯し、中国で中共によって迫害されて亡くなった学習者を悼み、迫害の実態を暴露し、迫害の停止を訴えました。迫力があり、感動的なキャンドルライトの中で、子供たちの顔もまた輝いていました。きらめくキャンドルの光が、子供たちの反迫害の決意を強調しました。

母親と一緒に反迫害活動に参加した17歳の萱萱さん

 2020年7月17日午後、カナダ・トロント地区の学習者は、市中心部、ミシサガ市、スカーバロー区、マーカム区の繁華街にある40以上の交差点で横断幕を掲げ「法輪功が迫害されている実態を表す長城」を形成しました。これは、市民に法輪功が迫害されている実態を伝え、中国で学習者が受けている残酷な迫害を知ってもらい、関心を持ってもらうために行われました。

 17歳の学習者の萱萱さんは、当日の「法輪功が迫害されている実態を表す長城」反迫害活動に参加しました。萱萱さんは「法輪大法は私をより良い人、最もよい自分へと導いてくれます。私もまた、自分は大法弟子であることを常に自分に言い聞かせています。そして、私が行うすべてのことは、他人のためになるのだということを念頭に置いています。私は、大法弟子の中の一員になれたことを、大変幸運に思っています。そして、街頭に立って法輪功が迫害されている実態を伝え、多くの人々に大法の素晴らしさを伝えることができることに感謝しています。まだ母親のお腹の中にいる時から、私は母親と一緒に迫害に立ち向かいました。生まれてからも、私はずっと母親と一緒に反迫害活動に参加してきました。ただ、迫害を止める手助けがしたい、中国国内の学習者を助けたいという思いだけでした。もっと多くの人に知ってもらい、迫害の停止を支持してほしいです」と語りました。

独立記念国立歴史公園の自由の鐘で「蓮の花を挿す」を歌う10歳の学習者

 2024年5月11日土曜日、前日に雨が降ったフィラデルフィアは、格別に晴れやかで太陽が燦々と輝いていました。フィラデルフィア大都市圏の学習者は、著名な歴史的建造物である独立記念国立歴史公園の自由の鐘で集会を開催し、法輪功が世界に広まって32周年と法輪功の創始者の李洪志先生の誕生日を祝いました。

 10歳の学習者が、フィラデルフィアの独立記念国立歴史公園の自由の鐘で歌声を響かせ、法輪功の素晴らしさを表現しました。世界各国の観光客が立ち止まって法輪功が迫害されている実態を知り、中国からの観光客がその場で三退を表明しました。

 5月12日、オーストラリア・クイーンズランド州の学習者は、ブリスベン市中心部のキングジョージ広場で、世界法輪大法デーを祝うイベントを開催しました。学習者は、美しい音楽に合わせて、優雅で華やかな歌と舞踊を披露しました。力強く舞い上がる龍の舞いと、躍動感あふれる腰太鼓隊の演奏は、見る人を魅了しました。また、優雅な扇子舞と、穏やかで優美な法輪功の功法の実演も披露されました。

オーストラリアのキングジョージ広場で歌舞を披露する子供弟子たち

 その中でも、子供弟子たちによる演目は、多くの観客を魅了しました。「本当に素晴らしい演出でした! 私の子どもたちもとても喜んで、龍の舞などの演目を楽しみました。特に、子どもたちによる演目は格別でした」と、観客の1人のマークさんはこのように語りました。

 マークさんは、中国でこのような素晴らしい演目を披露すると中共の迫害を受けることになると知って、「中国共産党は本当に愚かだ、本当にひどい! 法輪功の真・善・忍は普遍的価値観に合致しているので、尊重されるべきです」と言いました。最後に、マークさんは法輪功への迫害反対に署名しました。

 6年生の翁婷さんたちを通して、私たちはこの世界の一つの光明、法輪功を目にしました。法輪功は、法輪大法とも呼ばれ、李洪志先生によって1992年5月に伝えられた佛家上乗の修煉大法であり「真・善・忍」を根本的な指導としています。多くの人々の修煉の実践が証明するように、法輪大法は社会の安定、人々の身体の健康状態と道徳水準の向上にも計り知れない積極的な役割を果たしています。

 また、子供たちを通して、私たちは現代社会の闇の一面を垣間見ることができます。多くの学習者が真の自分に戻り、善に向かい、嘘と暴力で権力を維持してきた中共を脅かす存在となったため、1999年7月20日から、法輪功に対する全面的な迫害が始まりました。不完全な情報によると、1999年7月20日以降、5千人以上の学習者が迫害されて死亡し、多くの学習者の家族、親族、友人、同僚が処罰や洗脳を受けたことが分かっています。

 そして、6歳のカタリーナちゃんの純粋な視点を通して、私たちは世界を照らす力強い光を見ることができます。1999年7月20日、中共の江沢民グループによる法輪功への迫害が始まって以来、数え切れないほどの家庭が「崩壊の危機」に瀕し、未成年の子どもの合法的な権利(健康に生きられる権利、不当に身体を拘束されない権利、名誉権(訳注:社会的に尊重される権利)、自由に情報をやり取りする権利、宗教を自由に選択し信仰する権利など)も深刻な脅威と損害を受けています。海外の大法の子供弟子にとって、法輪功への迫害の即時停止を訴えることは、共通の願いであり、具体的で重要な行動計画として位置づけられています。

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/6/15/478656.html)
 
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