黒竜江省の劉民さんに不当判決
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 【明慧日本2024年8月6日】黒竜江省蘭西県在住の法輪功学習者・劉民さん(男性)は、法輪功への信仰を理由に、2024年6月27日に不当に懲役3年の判決を宣告され、1万元の罰金を言い渡された。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 事件の経緯

 劉さんは2023年11月13日午前9時ごろ、蘭西県警察の職員によって自宅で連行された。情報筋によると、住民は5人か6人の私服警察官(うち1人は女性)が劉さんのアパートに降り立ったのを目撃したという。その日、彼らは劉さんを2台の自家用車で連行したが、自宅を家宅捜査し、15日後に劉さんを蘭西県の拘置所に移送した。

 その後、警官・劉暁波は劉さんに不利な証拠を捏造し、蘭西県検察庁に劉さんについての訴訟を提出したが、同検察は劉さんの案件を差し戻し、劉さんに対する正式な逮捕状の発行を拒否した。その後、劉は公安局の副局長兼610弁公室の所長・秦中偉と協力した。劉さんの案件を安達市検察庁に提出した。

 安達市検察庁は劉さんに対して正式な逮捕状を発行し、安達市裁判所は劉さんに弁護士を手配した。

 指定された弁護士は劉さんの家族に対し、裁判期日が2024年4月2日に設定されたことを通知した。家族はその日安達市裁判所に到着したが、そこには誰もいなかったので、弁護士に電話したところ、実際に裁判が始まると告げられた。拘置所内の法廷で劉さんに対しての審理を行われた。

 劉さんの家族は拘置所に駆けつけたが、中に入ることは許されなかった。弁護士が出てくるまで外で待っていたが、弁護士はしばらくして出てきて、劉さんには懲役3年の不当判決と罰金1万元を言い渡されたと告げた。 

 弁護士は、検察側の証拠には、劉さんの自宅から押収されたプリンターと、劉さんに対する女性の証言記録が含まれており、もともと劉さんの自宅にプリンターがあったため、証拠になったと述べた。しかし、劉さんの家族は、もともと自宅にプリンターがなかったため、証拠が捏造されたものであるとすぐに気づいたと付け加えた。

 弁護士は、劉さんの家族に衣服を用意するよう伝え、書面による判決が下されれば面会が許可されると告げた。

 4月2日の裁判について何も知らなかった劉さんの家族は、無罪の申し立てをするために権利保護の弁護士を雇った。その新しい弁護士は4月9日に拘置所を訪れ、その後事件簿を再調査するよう求めた。警察が劉さんを連行し訴追する際に法的手続きに違反したことを踏まえ、再審が行われた。

 弁護士は5月7日に再び劉さんを訪ねた。劉さんの要請を受けて、安達市裁判所は最初の判決を取り消し、さらなる捜査のため案件を蘭西県警察署に差し戻した。

 6月26日午前9時50分、安達市裁判所は蘭西県裁判所で劉さんを再審理し、劉さんの弁護士は憲法上の信仰の自由の権利を行使して無罪を弁護した。裁判官と裁判長は劉さんのため弁護士の弁護を止めず、判決を発表することなく11時10分に終了した。

  7月4日に弁護士が劉さんの家族に送ったメッセージには、劉さんに6月27日に懲役3年と罰金1万元の判決が言い渡されたと記載されていた。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/15/479704.html)
 
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