遼寧省の張秀琴さん 懲役6年を言い渡され、悲しみで父親が死亡
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 【明慧日本2024年8月6日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省錦州市の法輪功学習者・張秀琴さん(61)は、今年1月17日、錦州市古塔支局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官により不当に連行され、家宅捜索を受けた。5月10日、凌海市裁判所に懲役6年、罰金1万2000元を言い渡された。張さんは錦州市高等裁判所に控訴したが、7月2日、原判決が維持された。

 張さんの90歳近い父親はずっと健康だったが、長い間会っていない娘のことを心配していた。そして心労のため、7月18日の朝、悲しみのあまり亡くなった。

 法輪功を学んで生まれ変わった

 張さんは素朴で心の優しい人で、子供の頃から体が弱く、大人になると結婚したが、夫からの暴力と虐待を受けていた。娘を出産した直後に元夫から離婚を迫られ、元夫は子供に関心を示さなかったばかりか、離婚後一晩で引っ越して逃げ出し、家のものをすべて持ち去った。張さんは子供を連れて実家に帰った。最も困難な時期に、危うく線路に飛び込み自殺するところだった。

 張さんの母親・蔡桂芬さんは一年中薬に頼って生活を続けていたが、1994年に法輪功を学び、すべての病気が短期間で治った。張さんはこれをすべて目にした。

 張さんも、心臓病、めまい、坐骨神経痛、胃病などの病気を長年患っていたため、1997年に法輪功を学び始めた。そして身体の症状がすぐに回復し、生きる希望が得られた。

 迫害の実態を伝え、労働教養を強いられた

 1999年7月、中国共産党の元指導者江沢民が法輪功に対する残忍な迫害を発動した。張さんは法輪功の無実を訴えるため、北京に行き陳情した。そのため、2000年に2年間の労働教養を強いられ、労働教養所で様々な拷問を受けた。

 労働教養所から帰宅した後、警官らが張さんを洗脳班に連行しようとして、嫌がらせが絶えなかったため、張さんは放浪生活を余儀なくされ、自宅に戻ることもできなくなった。勤務先は張さんを解雇したため、張さんはあちこちでバイトをしてかろうじて生活を維持していた。

 母親の蔡桂芬さんは長期にわたる迫害の末に死亡

 母親の蔡桂芬さんは、法輪功が弾圧されているため、より多くの人に迫害の実態を知ってもらい、法輪功の資料を貼り付けていた。ある日、資料を貼り付けていたところ、留置場に連行された。解放されてからしばらくして「よだれ」を垂らし始め、家族は薬物を投与されたのではないかと疑った。その後、警官らが度々家にやって来て、嫌がらせを働き、近所の人に監視や尾行をするように命じた。長期にわたる迫害により、蔡桂芬さんは寝たきりになった。

 2010年2月8日、警官らは張さんの家に押し入り、張さんを連行しようとした。当時家にいたのは張さんの母親と父親だけで、警官は法輪功の書籍、パソコンなどの私有物を押収した。警官はまた張さんの娘の家に行き、娘と婿を公安局まで連行し、約10時間にわたって尋問を行った。それ以来、張さんは再び放浪生活を余儀なくされた。

 蔡桂芬さんは張さんのことを心配し、肉体的な苦痛と相まって、2010年11月11日に亡くなった。

 3カ月以内に2人の身内を失う

 2024年1月17日、張さんは錦州市国保の警官に尾行され、連行された。その後、国保によって凌海市検察庁に提訴された。凌海市検察庁は案件を同市裁判所に引き渡した。

 張さんはすでに6カ月以上拘束されている。張さんの父親は、長い間娘に会っていなかったため、心配と苦痛のあまり7月18日に亡くなった。張さんの娘の義母は前から健康状態が良くないため、張さんが連行された事は彼女に内緒にした。娘の義母は、張さんのことを知ったかもしれず、4月24日に亡くなった。

 張さんの娘は母親のことが心配で泣き暮らし、助けを求める所も見つからない状況にいる。このような心優しい家族は長年にわたって迫害され、肉親を失い、家庭が崩壊した。国内外の正義の人たちが注目するよう願っている。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/23/480000.html)
 
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