河北省女子刑務所の悪行
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 【明慧日本2024年8月10日】河北省女子刑務所は石家荘市にあり、河北省で判決を受けた女性法輪功学習者は、基本的にこの刑務所に送られ迫害される。

 河北省女子刑務所の刑務官は、上から与えられた法輪功学習者(以下、学習者)を「転向」させる任務を積極的に行い、各監区には法輪功学習者を迫害するプログラムがある。具体的な迫害方法としては、暴力的な殴打、体罰、長時間座ることを許さない、片足立ち、十分な食事を与えないなどがある。例えば、刑務官の指示を受けた受刑者は「転向」していない学習者をトイレに引きずり込み(トイレには監視カメラがないため)、殴打する。数人の受刑者は学習者を隅に押し込み、平手打ち、トイレブラシを口に押し込み、雑巾で口をふさぎ、地面に押し倒して水をかける。真冬にその濡れた服や濡れた靴のままで廊下を拭く掃除をさせる。冬は上着を着ることを許さず、ベッドに敷布団を敷くことを許さない。もし、監区に1人でも「転向」しなければ、その監区にいる学習者全員に、食事を与えない。また、学習者たちに毎日法輪功を誹謗中傷する資料を読ませ、毎日法輪功を中傷する文言を書かせる。刑務官に利用された受刑者らは学習者の靴の中に法輪功や法輪功創始者を中傷する言葉が書かれた紙を入れたりしている。

 長時間の精神的・肉体的拷問により、多くの学習者が心身に傷を負った。 以下はその一部の事例である。

 巨玉霞さんは迫害で身の回りのことができず、失明寸前になった

 邢台市の学習者・巨玉霞さんは、河北省女子刑務所の迫害で自分の身の回りのことができず、歩くときは2人に支えられないと歩けない状態になった。家族が何度も刑務所に行き、巨さんの釈放を求めたが、刑務官は応じなかった。刑務官は巨さんに、「私はもう大丈夫だ。これ以上騒がせないように」」という家族宛の手紙を書かせた。

 巨さんと夫の張宏謙さん(共に60代)は、河北省邢台市寧晋県四芝蘭鎮南遷善村に住んでいる。2022年4月22日、夫の張さんの個人経営医院が通常営業している時に、私服姿の警官数人が押し入って、身分証明書を見せずに、患者を強制的に追い払い、巨さん、張さん、息子の張躍星さんを寧晋県徐家河派出所に強制的に連行した。警官らは巨さんの家を家宅捜索し、物をひっくり返し、法輪功の文言が書かれた紙幣総額8万元、法輪功書籍や法輪功創始者の写真を押収した。

 4月23日、警官は巨さん一家3人を「居住監視」処分とした。2022年7月6日午後、私服警官が再び張さん宅に押し入り、検察院の取り調べを口実に一家を連行した。一家は寧晋県病院に連れて行かれ、強制的に身体検査を受けさせられた。その日の夜、夫と息子は寧晋県拘留所に拘留され、巨さんは邢台刑務所管理の病院に拘禁された。

 2022年8月2日、息子は「保釈」で帰宅した。10月中旬、巨さんは邢台市第一留置場に移送された。2023年2月中旬、巨さんと夫は寧晋県留置場と邢台市第一留置場にそれぞれ拘禁された。同年5月22日、寧晋県裁判所は、張さんに懲役3年、執行猶予4年、罰金1万元の判決を下し、巨さんに懲役7年6カ月、罰金1万元の判決を下した。その後、巨さんは邢台中級裁判所に控訴した。

 2023年5月23日、張さんは「保釈」で家に帰された。家に帰った時、張さんは体のあちこちに深刻な腫れがあり、特に下半身の器官がボールのように大きく腫れた。自宅で治療を受け、状態はよくなったが、元気がなく、やせ細り、体が弱く、頭の回転が鈍く、よく転ぶようになった。6月26日、邢台中級裁判所の王佳培という裁判官は、弁護士の弁護権を剝奪し、巨さんに原判決維持との結果を出した。

 同年7月5日、弁護士は邢台市刑務所管理の病院で巨さんと面会した。巨さんは足や目の腫れ、めまい、全身の脱力感、視界がはっきりせず、片目を開けず、もう片目の視力が低下し、失明のような症状があり、身の回りのことができないという深刻な健康状態であることがわかった。

 張月芹さんは薬物迫害を受ける

 唐山市の学習者・張月芹さんは、長年にわたり中国共産党の迫害を受け、当局の裁判所から2度も判決を受けた。刑務所で張さんは拷問や薬物迫害をされ、その結果、極度に痩せ、元気がなく、普通に食事を食べられなくなった。張さんの健康状態は出所後も改善されず、2024年4月10日、70代で苦しみながらこの世を去った。

 張さんは唐山市肉の製造工場の従業員だった。法輪功を学んでから、患っていた重い腎臓炎などの重病が全快した。そのうえ以前の短気な性格が、平穏で優しくなり、円満な家庭生活を送っていた。

 2008年7月10日午前8時頃、唐山市路北公安分局の国内安全保衛部門(以下、国保)の大隊長・陳虹は、国保と釣魚台派出所の警官10人を率いて、唐山発電所地区にある張さんの家に行き、ドアの鍵を壊したが、防犯ドアは開けられなかった。それで、警官は消防車2台を呼んで、北と南のバルコニーから6階まではしごをかけ、窓ガラスを割って入室し、家宅捜索を行い、私物を押収し、張さん夫婦を連行した。同日、警官は張さんの末娘・何燕さん夫婦も連行した。警官の行為を目の当たりにした地元の人々は、警官のことを「警官なんかじゃない、ヤクザだ!」と言って、憤慨した。

 その後、唐山路北裁判所は、張さんの夫・何益興さんに懲役7年、張さんに懲役5年、娘の夫・孫鋒利さんに懲役3年の判決を下した。

 張さんは河北省女子刑務所第十四監区に収容された。刑務所で刑務官はスタンガンで張さんの下半身に電気ショックを与えた。

拷問の再現:電気ショック、体罰

 その後、刑務官は張さんを第六区に移した。当時の教導官・呉紅霞は、当直の受刑者に、針で張さんを刺すように指示した。細い針で刺した後、太い針に変え、刺し続けた。受刑者はまた、自分の手首が痛くなるまで張さんに平手打ちをした。その後、刑務官は他の監区から邪に悟った人を連れてきて、交代で張さんを24時間、洗脳を行った。

 3カ月後、張さんが信仰を放棄しないのを見て、刑務官は、張さんが意識を失うまで4日間睡眠を奪った。その後、張さんは「転向」を行うチームに入れられ、数カ月間迫害を受け続けたが、それでも「転向」しなかった。それで、張さんは再び第六監区に戻された。

 2011年6月、河北省女子刑務所は各監区に「転向班」を設置し、張さんは刑務官に「転向」させてやると脅された。

 今も学習者が河北省女子刑務所に拘禁されている

 現在、河北省女子刑務所に収容されている学習者は、唐山市の耿福霞さん(懲役8年の判決)、銭淑娟さん、張志蘭さん、張家口市の張秀玲さん、張霞さん、幸光花さん、滄州市の孫淑傑さんなどである。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/28/480203.html)
 
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