繰り返し迫害を受けた遊全芳さん 再度留置場に拘禁される
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 【明慧日本2024年8月10日】四川省彭州市の法輪功学習者・遊全芳さん(55歳女性)は、2023年4月21日、雲南省麗江市の遊さんの娘宅から麗江市の警官に連行された。その後、「保釈」で帰宅した。しかし、2024年7月下旬、遊さんは再び警官に連行され、麗江市の古城留置場に拘禁されたことが判明した。

 四川省彭州市天彭街道利安区に住む遊さんは、2年前から娘の育児を手伝うために雲南省麗江市に行った。2023年4月21日、遊さんは娘の家で麗江派出所の警官に連行され、15日間拘留された。理由は法輪功の資料を配ったと言うだけだった。同年5月5日、いわゆる「保釈」となって、遊さんが娘の家に戻ったが、警官に行動の自由を制限され、自由に外出することを許されなかった。そのため、遊さんは故郷の彭州に帰った。

 2023年7月4日、麗江派出所は遊さんの娘に、「お母さんを麗江に呼び戻すように」と通知した。9月21日午後、彭州市天彭街道の利安コミュニティーの人員が遊さんの実家に行き、「麗江公安局から手紙を送ってきた。遊全芳は麗江に行くように」と言った。 迫害を免れるために遊さんは家を離れるしかできなかった。

 2024年7月下旬、遊さんが再び警官に連行され、麗江市古城区留置場に拘留され、司法的な迫害に直面していることがわかった。

 家族数人が迫害され 4歳の甥は死亡

 遊さんはかつて自営業をしていた。長姉の遊全芬さん、次兄の遊全明さん、義姉の肖丹鳳さん、弟の遊全富さん、義妹の楊啓輝さんは全員法輪功学習者である。中国共産党による法輪功への残酷な迫害の中で、遊さん一家の法輪功学習者は全員、法輪功を学び続けたが、連行、拘禁、労働教養処分、あるいは実刑判決などを受けた。

 長姉は2000年4月、北京へ行き、法輪功の冤罪を訴えたため、労働教養処分1年6カ月を受けた。

 次兄夫婦は、2007年10月、雲南省麗江市でアルバイトをしていたとき、警官に連行され、1年近く拘禁された後、麗江県裁判所から次兄は懲役3年、義姉に懲役5年の判決を言い渡された。義姉は、1999年12月と2000年12月に北京で法輪功迫害の停止を求めたため、1年6カ月の労働教養処分を受けた。義姉は2002年7月から2年近く洗脳班に入れられ迫害を受けた。2015年4月に義姉は再び連行された後、懲役1年6カ月の判決を受け、合計10年近く拘禁された。

 1999年12月、弟夫妻は法輪功への迫害を停止することを求めに北京に行ったが、2人ともに労働教養処分を受けた。4歳半の一人息子は、2000年5月に冷蔵庫の事故で死亡した。2000年10月13日、弟は教養所から出られたが、その5日後、彭州精神病院に入れられ、迫害された。

 以下、遊さんが受けた迫害事実の一部である。

 楠木寺女子労働教養所で受けた残忍な拷問

 2000年4月、遊さんは北京で法輪功の冤罪を訴えた。そのため、1年6カ月の労働教養処分を科され、四川省資中市楠木寺女子労働教養所に拘禁された。

 2000年6月、楠木寺女子労働教養所第七隊に収容された遊さんを含む法輪功学習者85人全員が、毎朝、外で一列に並ぶとき、その場で座り、静功の練習をしていたが、看守は毎日数人の法輪功学習者を引きずり出し、ひどい暴行を加えた。6月22日の朝、遊さんも引きずられ、ひどく殴られた。看守は、遊さんの両手を窓に手錠で繋げ、足の指を地面につけるぐらいで吊るしあげ、お尻を猛打した。あまりの痛さに、遊さんは気を失いそうになり、大量の汗を流した。翌朝、遊さんは再び引きずられ、ひどく殴られた。看守の1人に平手打ちされ、次に看守に針金で殴られ、両手と両足を潰された。昼に、遊さんが断食し、殴られ、傷を負った法輪功学習者・李鳳其さんを応援した。そのため、看守は再び遊さんを引きずっていき、半日手錠をかけた。

中共酷刑示意图:毒打

拷問のイメージ図:猛打

 2000年7月、一部の法輪功学習者が煉功したため、睡眠を奪われ、廊下に立たされたり、中庭でしゃがむ姿勢を強要されたり、軍隊の姿勢で立たされたりした。7月のある夜、遊さんも部屋で功法の練習をしていた。翌朝、遊さんは李という隊長に事務所に連れていかれ、スタンガンで全身に電気ショックを与えられた。

酷刑演示:用电棍电击

拷問の再現:スタンガンで電気ショック

 義姉とともに不当判決を受ける

 遊さんと義姉は、雲南省の麗江へ商売のために行った。2015年4月9日、2人は客に法輪功の文言が書かれた紙幣をお釣りにしたため、通報された。その後、2人は麗江派出所の警官に連行され、麗江市公安局古城分局に濡れ衣を着せられ、古城区裁判所に起訴された。

 2人は、古城留置場に拘留されている間、麗江公安局の警官が出した「証拠」に署名することを拒否した。「その紙幣を使ったのは、人々に法輪功迫害の事実を知ってもらうためだ」と主張した。

 麗江市古城区裁判所は、2015年9月22日と12月15日に遊さんと義姉の裁判を行った。その後、義姉の肖丹鳳さんに懲役1年6カ月、遊さんに懲役1年の判決をそれぞれ言い渡した。 2016年4月9日、遊さんは刑務所から帰宅した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/8/1/480366.html)
 
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