中共政法委書記・陳文清の法輪功迫害における悪行(一)
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 【明慧日本2024年9月2日】(明慧記者)法輪功学習者(以下、学習者)による反迫害活動から25周年を迎える2024年7月、44カ国の学習者は、新たな迫害者リストを各国政府に提出し、法に基づき、加害者とその家族の入国禁止、資産凍結などを要求した。これらの国には、米国、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、欧州連合(EU)の全27カ国のほか、アジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸の12カ国が含まれる。中国共産党(以下、中共)中央政法委(治安・司法などを統括する機関)書記の陳文清がリストに載せられている。

 陳文清(Wenqing Chen)は1960年1月生まれ、四川省仁寿市出身。 現在、中央政治局委員、中央委員会書記、中央政法委書記。

 中共が法輪功を迫害した後、陳文清の職歴はおよそ次の通りである。1998年1月から2006年8月まで、四川省国家安全庁庁長、四川省検察庁の庁長。2006年8月から2012年11月まで、福建省規律検査委員会書記、福建省党委員会副書記。2012年11月から2015年4月まで、中央規律検査委員副書記(大臣レベル)。2015年4月~2022年10月、国家安全部党書記、国家安全部部長、中央政法委員会委員。2022年10月~現在、中共中央委員会政法委員会書記。

 主な犯罪

 一、四川省における学習者への迫害

 陳文清は2002年4月から2006年8月まで、四川省検察庁の庁長および党書記を務めている間、四川省検察部門を指揮し、学習者を不当に連行、起訴、判決し、中共の法輪功迫害政策を実行した。2003年1月15日、第10期四川省人民代表大会の第1回会議で、陳文清は省検察庁2002年の仕事について報告した際に、「容赦なく」法輪功を取り締まると述べた。2004年2月14日、第10期四川省人民代表大会第2回会議で、陳文清は報告の中で、法輪功学習者150人を連行し、184人を起訴したと述べた。

 2005年1月13日の時点まで、明慧ネットに掲載された情報によると、四川省で少なくとも81人(重慶市の43人を除く)の学習者が迫害により死亡したことが確認されており、これは全国で6番目に多い数である。四川省巴中市の学習者・趙永さん(32歳男性)は2002年4月、成都市錦江区公安支局の警官に連行され、郫県留置場に拘束され、2003年3月に懲役10年の実刑判決を言い渡された。警察の取り調べ室や留置場で、趙さんは激しい殴打や虐待を受け、2003年8月31日に死亡した。

 陳文清は、当時の四川省における法輪功迫害の主要メンバーとして、暴力的な洗脳、家宅捜索、拘禁、さまざまな拷問、長期強制労働などの迫害を加えたことによって、命を失った学習者もいた。陳文清には免れない責任がある。

 二、中共の迫害政策を実行し、全国に及ぶ迫害を指揮

 中共の政法委は、公安局、検察庁、裁判所、司法、国家安全部門などをコントロールする最高機関であり、江沢民の法輪功迫害以来、法輪功に対する制度的・組織的迫害を実行する主な指揮部門となっている。

 陳文清は2022年10月に中共中央政法委書記に就任して以来、「その肉体を消滅させ、その名誉を腐らせ、その経済を断絶させる」、「打ち殺したら責任を負わず、自殺とみなす」という絶滅政策を実行し続け、法輪功迫害を指揮、計画し、さらには直接参加してきた。彼は法輪功迫害の操縦者であるだけでなく、全国での法輪功迫害の推進者でもあり、中共による法輪功迫害の重要な実行者の一人である。

 明慧ネットの統計によると、2022年10月から12月までの間、107人の学習者が不当な判決を宣告され、669人が連行され、1221人が嫌がらせを受けた。唐常俊さんを含む17人の学習者は迫害され、死亡した。

 2023年に6,514人の学習者が連行され、嫌がらせを受けたことが判明した(連行3,629人、嫌がらせ2,885人)。うち、118人が行方不明、107人が洗脳班に強制的に送られ、1,938人が家宅捜索を受け、70人が放浪生活を余儀なくされ、167人が採血(指紋、足跡、地方なまり、顔識別、DNA検査、尿検査など)を受けることを強制された。

 連行、嫌がらせは中国の31の省、自治区、直轄市に分布しており、中でも四川省は連行が最も深刻な地域の一つである。連行が最も深刻な地域は山東省613人、吉林省561人、黒竜江省366人、遼寧省336人、河北省299人となっており、嫌がらせが最も深刻な地域は山東省448人、河北省374人、四川省367人、吉林省353人、湖北省221人、黒竜江省180人、遼寧省114人となっている。

 2023年、徐海紅さんら209人の学習者が迫害され死亡した。そのうち、60歳以上の年配学習者が131人おり、最高齢者は93歳で、最年少者は23歳である。23人は洗脳班、留置場、刑務所で迫害され死亡し、蒋林英さん、夏正倫さん、梁立新さんの3人は留置場で迫害され死亡した。

 2023年、少なくとも1,188人の学習者が中共の裁判所で不当な判決を宣告された。うち、甘粛省慶陽市の王立群さんは懲役12年の実刑判決を言い渡され、黒竜江省の馬雲さん(59歳女性)は鶏西市鶏東県裁判所により懲役8年の実刑判決を言い渡され、2万元の罰金を強要された。

 2024年1月から4月までの間に、1341人の学習者が連行され、嫌がらせを受け、334人が不当な判決を宣告され、42人が迫害され死亡した。

 不完全な統計によると、陳文清が政法委書記を務めた1年半(2022.10-2024.4)という短い期間に、少なくとも268人の学習者が迫害され死亡した。中共の法輪功迫害の最高責任者として、陳文清は在任中に全国各地で発生した法輪功に対するさまざまな迫害犯罪に対して逃れられない責任がある。

 三、迫害され死亡した学習者の一部の実例

 1、四川ラジオのパーソナリティの龐勲さん 迫害され死亡

 龐勲さん(30歳男性)は2020年7月26日、誰かが自宅のドアをノックし、二階から水が漏れていると言われた。その後、すぐに家の電気が止められ、廊下で監視者が配置されているのがわかった。

 翌朝(27日)、出勤しようとする龐さんは警官により連行された。その後、懲役5年の不当な判決を言い渡され、四川省楽山市の嘉州刑務所に拘禁された。 2022年12月2日に死亡した。

 情報提供者によると、刑務所は龐さんを打ち殺したという。 遺体にはさまざまな傷が残され、全身に電気ショック、縛り付け、殴打などの痕跡があった。この事件は米国の人権報告書に掲載された。

 2、四川省彭州市の卿立菊さんは迫害されて死亡

 卿立菊さん(51歳女性)は2022年3月9日午前、人々に法輪功迫害の実態のUSBを配布していた際、警官に尾行されて蒙陽鎮派出所まで連行された。派出所で、警官はボディチェックを行った際、ナイフで卿さんの服のボタンや、ファスナー、ズボンを切り破った。翌日の夕方6時頃、卿さんは黒いカバーを被せられ、新津洗脳班に連れて行かれた。その後、成都市留置場に移送されたが、1年あまりの間、家族には卿さんの情報が入っていなかった。

 同年10月1日、家族は刑務所から「卿立菊が今、危篤状態」という電話を受けた。同日、家族が刑務所に行き保釈を求めたが、刑務所側は拒否した。それから2週間後の10月14日、刑務所から卿さんが再び入院したとの連絡があった。家族は刑務所へ行き、オンラインを通じて面会した時、卿さんの両足がひどく腫れ上がっているのが見えた。家族は医療仮釈放を何度も要求したが、刑務所側は許否した。

 12月11日、家族は再び刑務所から電話を受け、卿さんが成都市第三病院で救急措置を受けていると告げられた。家族が病院に駆け付けた時、卿さんはすでにこの世を去っていた。

 3武漢市の宗明さん 洗脳班の迫害で死亡

 武漢市の宗明さん(51歳女性)、唐越南さん、李明さんら8人の学習者は2022年4月18日午前、武漢市礄口区公安分局漢水橋街派出所の警官により連行され、洗脳班に送られた。

 2022年12月26日、洗脳班は宗さんの家族と連絡し、迫害によって極度に痩せこけ、白髪だらけで、話すことも困難になった宗さんを家族に迎えさせた。2023年の元旦、家族は宗さんを病院に搬送したが、入院を拒否された結果、宗さんは救急外来で死亡した。

 4懲役8年6カ月を宣告された姜勇さん 刑務所の迫害で死亡

 長春市の姜勇さんは2021年6月28日、自宅に押し入った長春市前進大派出所の警官8、9人により連行された。一緒に連行された姜さんの両親(学習者)は10日後に解放されたが、姜さんは懲役8年6カ月の実刑判決を言い渡された。そして、長春市の公主嶺刑務所で迫害され危篤状態に陥った姜さんは、2023年1月23日に亡くなった。31歳の若さであった。

 5、河北省の王建さん 冀東刑務所の迫害により死亡

 河北省唐山市の学習者・王建さんは、2019年7月に不当に連行され、2020年11月に懲役7年の実刑判決を下され冀東刑務所に拘禁された。2023年4月3日、王さんは刑務所で死亡した。医師は、王さんが病院に搬送されたとき、瞳孔は拡張しており、血液循環はなかったと繰り返し強調した。法医学者によると、遺体の顔、耳、背中は黒い紫になり、胸には輪っかの跡、右手には鬱血し、腰には擦り傷があり、左耳から不明の体液が流れていたことが判明した。これらはすべて、王さんが正常死ではなかったことを示しているという。

 6、甘粛省の李鳳蘭さん 蘭州女子刑務所で迫害され死亡

 李鳳蘭さん(69)は、2022年9月6日に懲役1年8カ月の実刑判決を宣告された後、2023年2月17日に蘭州女子刑務所に移送された。李さんは法輪功をやめないとして、刑務所は長時間立ったまま姿勢を強制したり、睡眠を剥奪したりして、李さんの乳がんが全身に転移し、食事も摂れず、水も飲めない状態まで迫害を加え続けた。2024年1月10日の朝、李さんは亡くなった。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/8/6/480520.html)
 
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