河北行唐県の樊瑞海さんに懲役4年の不当判決
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 【明慧日本2024年9月20日】河北省石家荘市行唐県の法輪功学習者・樊瑞海さんは、2022年10月、行唐県公安局によって連行され、1年以上にわたり行唐県の留置場に不当に拘禁されていた。最近の情報によると、今年6月17日、樊さんは秘密裏に懲役4年を宣告され、石家荘鹿泉刑務所に移送されたという。

 樊さんは、以前にも連行され、4年間の刑を受けたことがある。2022年10月9日、行唐県の街頭で法輪功迫害の掲示物を貼っていた際、河北省の巡回組の職員に見つかった。巡回組は行唐県の龍舟派出所の警官に樊さんを連行させ、1時間以上拷問を加えて供述を強要した。翌日には家宅捜索が行われ、法輪功の書籍やコンピュータなどが押収された。

 樊さんは逮捕され、龍舟派出所で7日間隔離された後、10月18日に行唐県の留置場に拘留された。

 最近の情報によると、今年6月17日、証拠が一切ない状況下(供述ゼロ)で、樊瑞海さんは懲役4年を言い渡されたあと、石家庄鹿泉刑務所に移送され、さらなる拘禁と迫害を受けている。

 樊さん(58歳)は、元行唐県公安局に駐在していた財政局の会計士である。1998年3月に樊さんは『轉法輪』という書籍を読み、その瞬間、人生で長らく理解できなかった多くの疑問が解け、すぐに法輪功を学び始めた。短期間で、樊さんの心身は大きな恩恵を受け、多年にわたる神経衰弱、胃病、胸の圧迫感、頸椎の病気が消えた。以前は気性が荒く、名誉や利益に執着していたが、修煉を始めてからは「真・善・忍」の基準に従って、自ら進んで良い人間になろうと努力し、同僚との隔たりを解消し、関係が和らいだ。また、職場の清掃を進んで行い、どんな仕事も文句を言わずに取り組むようになった。1998年8月~1999年9月まで、彼は公安局の財務責任者として会計業務を担当していたが、一切の個人的な費用を経費として申請することはなく、文房具を購入する際も、個人用の物品を経費で処理することはなかった。

 1999年7.20、中国共産党が、狂ったかのように法輪功を迫害し始めた後、樊さんは上級指導部に公正な声を届けるため、9月に国務院の信訪局に『請願書』を提出したが、北京の公安局により不当に拘禁された。樊さんは一日中、食事も水も与えられず、庭で罰として蹲(うずくまら)された。その夜、樊さんは北京市内の事務所に拘禁され、暖房パイプに手錠で縛り付けられ、後に行唐県公安局によって地元に連行され、新楽市の留置場に15日間、拘留された。1999年12月、樊さんは給与が1段階下げられ、遠く離れた山間部の上闫庄郷の財政局に1年間派遣された。その期間、財政局に拘禁され、飲食や宿泊も財政局で行なわれ、専任の職員による監視役がつけられた。

 2000年5月、樊さんは行唐県公安局により刑事拘留され、15日間にわたって本県の留置場に拘束された。その間、7日間にわたり重い足かせをつけられ、「蘇秦背剣式」の背中手錠をかけられ、耳を平手打ちされた。彼は何度も殴打され、その後、留置場に移されてさらに15日間、拘留された。

 2001年、樊さんは2度にわたり、行唐県公安局によって職場から連行され「河北省法制教育センター」に3カ月以上にわたり監禁された。そこで強制的な思想転向を強いられ、狭い独房に閉じ込められて睡眠を剥奪され、目を閉じることすら許されなかった。さらに、法輪功を侮辱・中傷するテレビ番組や新聞を見せられ、感想文を書かされて精神的に追い詰められ、錯乱状態になった。

 2002年11月、樊さんは再び行唐県公安局によって職場から連行され、県の党校において約2カ月間、監禁され、強制的な思想転向を強いられた。

 2004年11月、樊さんが県委員会に陳情に行った際、現地の刑事警察隊に連行され、5日間にわたり拘束され、その後、刑事拘留されて県の留置場に移された。そして、2005年8月、行唐県裁判所は樊さんに懲役4年を宣告した。樊さんは行唐県留置場に1年3カ月拘禁されていた間、毎日13時間以上の強制労働を強いられ、頻繁に殴打や体罰を受けた。樊さんの顔は青あざと腫れでひどく変形し、耳鳴りや目まいに苦しみ、足の裏には釘で深い傷がつけられた。大雪の日には、樊さんの衣服を全て剥ぎ取り、冷水を頭から足までかけられた。毎日の食事は少量で、油が一滴もない野菜スープだけであった。体重は80㎏以上から55㎏に減り、一晩で黒髪が白髪になり、心身ともに極度の破壊を受けた。

 2006年、唐山冀東刑務所の第5支隊第2大隊において、樊さんは長期間にわたり「包夹」(監視役による監視)を受け、公然と侮辱された。半年間、毎日休むことなく走らされ、午前と午後それぞれ3時間走らされた。また、軍事姿勢での立ち屈(かが)みを強要され、睡眠も許されず、硬い板の上に座らされた。樊さんは2年間、強制労働として服装布地のアイロンがけを強いられ、その結果、手に大きな水ぶくれができても休憩は許されなかった。毎日10数時間にわたるこの拷問によって、樊さんは血圧が不安定になり、上が190まで上昇し、不整脈に苦しむようになった。歩くと目まいがしてフラフラし、精神的にも呆然とした状態になった。

 これまでの迫害によって、樊さんと家族は大きな傷を負った。妻はその重圧に耐えられず、裁判所に離婚を訴えた。幼い2人の子供たちは周囲から差別を受け、80歳近い母親は毎日涙に暮れていた。父親は恨みを抱えたまま亡くなった。

 2022年の明慧ネットの情報では、河北省石家荘市の法輪功学習者たちは「真・善・忍」を堅持し、心を磨いて善に向かう修煉をしているとして中共当局から迫害を受け、少なくとも9人が不当に刑を言い渡され、19人が起訴された。70人が拘束され、69人が連行、57人が嫌がらせを受けた。合計で少なくとも286人が迫害を受けた。インターネットの封鎖や中国共産党の裏工作といった手段のため、実際に迫害を受けた人数はこれ以上である。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/9/17/482789.html)
 
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