中国共産党が様々な方法で法輪功学習者の仕事や生活を妨害
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 【明慧日本 2024年10月10日】最近、中国各地で法輪功学習者(以下、学習者)が警官や地域の担当者から様々な形で嫌がらせや監視を受け、その仕事や生活に深刻な妨害が生じている。

 中国共産党(以下、中共)が法輪功を迫害してから25年が経っている。「身体的に消滅させ、名誉を汚し、経済的に断つ」という絶滅政策をとり、数多くの学習者が連行され、拘禁され、労働教養や刑務所に送られてきた。それに加えて、各地の派出所や居民委員会(居住地区を管理する自治組織)が様々な理由をつけて学習者を訪問し、嫌がらせをしたり、監視したり、外出を妨げたりし、また通常の仕事に影響を与えたり、親の介護や子供の養育を妨害したり、賃貸や求人を妨げたりしている。以下は、最近発生した嫌がらせのいくつかの事件である。

 西安市の高齢学習者・劉紅麗さんが不当に検査され、列車の発車が遅延

 2024年8月19日夜8時近く、陝西省の西安駅発、青海省西寧行きK4193列車が発車する前に、2人の男性と1人の女性の私服警官が車内に乗り込み、すでに下の寝台に座っていた69歳の学習者・劉紅麗さんの身分証を確認し、さらに鞄の検査を求めた。彼らは劉紅麗さんの携帯電話や財布を調べ、財布の中に法輪功に関する文言が書かれたカードがあることを見つけると、彼女に荷物を持って降車するように要求し、彼女の身分証や携帯電話などの私物を強引に取り上げた。

 劉紅麗さんは私服警官に、90歳の母親がICUで治療を受けていると伝えたが、それでも彼らは「この列車には乗れない」と言って、降りるように強要した。数人の私服警官は何の身分証も提示せず、名前も名乗らなかった。彼女が降車した後に、ようやく彼らは鉄道派出所の警官であると明かした。彼女の所持品を調べても、彼らの目的としていたものは見つからなかったが、列車の発車前に彼らは彼女の身分証を使って、寝台券を通常の座席に変更した。

 8月19日夜8時から10時過ぎまで、鉄道派出所において劉紅麗さんは5人の男性と3人の女性の私服警官に自由を制限され、不当に尋問を受けた。彼女は立ったまま質問され、座ることも許されず、トイレにも行けず、電話もできなかった。彼女が財布に持っていたカードが一体誰にどんな影響を与えたというのか? これらの警官は法を遵守する学習者が善良な人々であることを知っていながらも、中共の迫害政策を遂行している。

 浙江省温州市および黒竜江省ハルビン市での警官による嫌がらせ、学校が蒋欣波さんを解雇

 2024年6月25日午後、蒋欣波さんは突然「五馬街派出所」の警官と名乗る電話を受け、職場の電話番号や住所を聞かれた。警官は彼女のウィーチャットを追加した。翌日午前10時過ぎ、五馬街派出所の2人の警官と4~5人の五馬街街道弁の職員が彼女の住まいを訪れ、家に入るとすぐに録画を始めた。制服を着ていない警官は「この地域の担当者だ」と言い、名前は曹玟玮だと名乗り、蒋欣波さんや彼女の親族が修煉をしているかどうかを質問し、「これは通常の手続きだ」などと話した。

 2024年6月28日、蒋欣波さんは温州市鹿城区公安分局の警官と名乗る電話を受け、再び彼女の住居で面会したいと言われたが、彼女はこれを拒否した。

 その後、蒋欣波さんの勤務する学校の責任者が彼女と面談し、「生徒の募集状況が良くないので、夏休みの授業は一時停止する」と伝えられた。1ヶ月後、校長は「秋の募集状況もあまり良くない」と言い、彼女が出勤する必要がないことをほのめかした。蒋欣波さんが警官に嫌がらせを受ける前、校長は彼女を積極的に引き留めていたが、今では態度が一変し、警官の指示に従っていることは明らかだった。

 7月17日、蒋欣波さんはハルビン市で親族の結婚式に参加した。夜11時近く、「通常の夜間巡回」と称して警官が彼女の宿泊先を訪れ、録画をした。また、1人の警官は別の警官に蒋欣波さんとのツーショット写真を撮るように命じ、身分証や電話番号を確認し、「冬季オリンピックを開催する」と言いた。ハルビン市南崗区の宿泊施設だったので、南崗区の警官だったと思われる。法輪功に関する話題は特に出なかったが、蒋欣波さんは「もしハルビン市の警官が全員このように業務を遂行しているのだとしたら、大都市全体でどれだけの警官が疲れ果てることか」と思い、悲しくなった。

 湖北省咸寧市嘉魚県の尹鳳英さんが嫌がらせを受ける

 7月から8月にかけて、尹鳳英さんの家に数人の公安局政治保護課の警官が侵入し、「尹鳳英さんがある地域で法輪功迫害の実態を伝える資料を配布した」と言った。その地域の住民が資料を公安局に届けたため、警官がその地域の監視カメラを調べ、映っていたぼやけた姿をもとに尹鳳英さんだと断定し、彼女の家を家宅捜索した。彼らは2冊の法輪功関連の雑誌を押収し、それが誰から渡されたのかを何度も問いただしたが、尹鳳英さんは答えなかった。

 尹鳳英さんは政治保護課に連れて行かれ、写真を撮られ、指紋を採取された。写真は360度から撮影され、指紋も同様に360度から採取された。尹鳳英さんはその後、公安局によって拘置所に5日間不当に拘禁され、その後も再び嫌がらせを受けた。

 河北省唐山市の地方役人が住民を誘導し、学習者に悪意を持って通報させる

 2024年8月下旬から、河北省唐山市の地域住民や派出所が学習者の家を訪れ、写真を撮り、「修煉をしない」という保証書を書くよう要求している。一部の地域では、地方役人が各家庭を回り、「学習者を通報すれば報奨金がもらえる」と住民に伝えている。

 中国では、コロナ以降、経済が悪化し、多くの人々が収入を得られなくなっている状況で、少数の人々が中共の虚言を信じ、学習者が法輪功の真実を伝える際に密かに携帯電話で録画するようになっている。録画が発覚して制止されても、「録画していない」と言い張り、学習者が真実を伝えても耳を傾けず、録画を続けていた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/9/12/482060.html)
 
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