【明慧日本2024年10月9日】吉林省四平市の法輪功学習者(以下、学習者)・景鳳雲さん(70代)は、懲役4年の判決を受け、吉林省女子刑務所第8監区に拘禁された。そこで強制洗脳と掌大の椅子に座ることを強制されるなどの拷問を受け、その結果、臀部の皮膚が爛れ、骨が露出した。景さんは現在、意識が朦朧とし、体の動きが鈍くなった。
長春市の学習者・郭彩華さんの家でヘルパーとして働いていた景さんは、2022年9月11日、長春市鉄北の黒水路で法輪功迫害を受けている事実を人々に伝えていた時に、長春市公安局寛城分局南広場派出所の警官に連行された。2023年4月28日、景さんは長春寛城区裁判所に裁判にかけられ、不当に懲役4年の判決を受けた。吉林女子刑務所に送られた後、景さんは直接第8監区、つまり学習者が迫害されている監区に拘禁された。
以前、学習者を迫害するために、この監区に数多くの受刑者を利用しているが、ここ一年ほど、刑務所の責任者は、刑務所の収入を得るために、8監区でいわゆる「改革」を行い、学習者にあらゆる手段で「転向」を強要している。彼らは、学習者に「転向」をさせるため、少しでも労働能力のある学習者を労働隊に配属し、奴隷労働を強要している。学習者はノルマを課せられ、それの作業を完了できなかった学習者は、体罰を受けたり、掌大の椅子に座らされる。学習者だけでなく、8監区の中で、少しでも良心と正義がある受刑者も労働大隊に配属される。なので、8監区に残っている受刑者らは、長い刑期で悪質で、警官の指示で働くものばかりである。
イメージ図:刑務所での奴隷労働 |
第8監区に到着した後、景さんは直接第7号室に入れられた。その部屋は、「転向」しない学習者に迫害を加える場所である。この部屋の見張り人(受刑者)は、すべての見張り役の中で最も凶悪で、最も悪質な受刑者である。第7号室の見張り人・戴玉は詐欺罪で夫婦ともに懲役10年の判決を受けた。戴の家には2人の子供がいて、夫婦とも服役中であるため、刑務所側は毎年年末に2人の子供に1000元ほどの補助金を与え、定期的に夫婦は電話で会話することを許可している。警官は戴を刑務所に奉仕させるために、戴を秘密工作員のように、学習者と一般の受刑者の動きと行動を報告するようにさせている。「転向」しない学習者であれば、戴に見張り人に任させる。また、斉心という見張り人もおり、詐欺により17年の刑を言い渡されたが、とても悪質で、受刑者さえも嫌われている。斉は口を開けば嘘ばかりをいう。長春の学習者・劉俊さんを監視した時、劉さんが大法に対して非常に堅固であったため、斉は身体障害者である劉さんに様々な方法で拷問を加え、わざとズボンの中で排便させたこともある。
景さんが7号室に入れられた後、掌大の椅子に座らされ、しかも、体を動さないように要求された。景さんが従わなかったため、見張り人は学習者を強制洗脳を担当する刑務官・高楊に告げ、景さんを迫害する方法を画策した。高楊の指示の下、見張り人らは通常の掌大の椅子を、さらに低くし、表面に凸凹の模様で覆われた小さな青いものに取り替えた。 この椅子は学習者を迫害するために特別に設計されたもので、凸凹の模様で覆われているため、しばらく座っているとお尻が痛くなり、長期的に座ると皮膚が爛れ、化膿するおそれがある。
拷問のイメージ図:長時間に掌大の椅子に座らせる |
同刑務所では、多くの法輪功学習者がこのような拷問を受け、臀部が爛れ、下着が皮膚にくっついて取れない人さえいる。景さんは強制的にその椅子に座らされ、両側には見張り人が座っていた。見張り人は景さんの体を押えて動かないようにして、景さんの後ろにも1人の見張り人もいて、景さんの体を強制的にまっすぐ状態にさせた。景さんの体が少し動くと、後ろの見張り人は、拳で景さんの腰部を激しく殴った。景さんはまた、顔を洗うこと、歯磨きをすることも許されず、トイレに行くことも許されず、朝4時から夜9時、10時、あるいはもっと長い時間までその小さい椅子に座らされ、食事も十分に与えられなかった。その日の終わりには、70代の景さんはすでに疲れきっていたが、翌日もその拷問は繰り返された。
景さんは迫害に対抗するため、冷たい地面に座っても小さい椅子に座らなかったが、腹黒い見張り人たちは地面と景さんの体に冷たい水をかけ、窓を開けて冷たい空気をいれた。景さんは震えていたが、見張り人たちは諦めず、景さんを引きずって小さい椅子に座らせた。
長い迫害の末、景さんは臀部が爛れて骨が露出するまでになった。
景さんは今年71歳で、以前、四平市の第一人民病院の看護婦だった。1998年6月に法輪功を学び始めた景さんは、「真・善・忍」に従って自分を要求し、患っていた病気が治っただけでなく、仕事も真面目にやり遂げた。勤め先の病院で「優秀な労働者」の名誉称号を授与されたこともあった。しかし、中国共産党に支配された社会で、景さんのような善良な人が、2回にわたり計3年間、労働教養処分という迫害を受け、3回にわたり計11年間の不当判決を受けた。拘禁中に残酷な拷問を受けた。
景さんは、吉林女子刑務所で今も洗脳と迫害を受けており、意識が朦朧になり、行動も鈍くなっている。もう1人の法輪功学習者、金敏さんは、同刑務所で拷問を受けた結果、脳血栓を発症し、身の回りのこともできなくなったという。