【明慧日本2024年10月22日】河北省曲周県在住の2人の法輪功学習者・武学章さん(70歳男性)、秦景香さん(63歳女性)は、法輪功を実践していたとして最近、当局により不当に連行された。武さんは当局に懲役3年6カ月の不当判決を言い渡され、秦さんは裁判にかけられている。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
武さんの事件の詳細
2023年8月14日、武さんは、法輪功の資料を配布したとして通報され、岳鎮派出所の警官らに不当連行された。警官は武さんの自宅を家宅捜索し、法輪功の書籍数冊、携帯電話1台、ノートパソコン1台、プリンター2台、現金1万元以上を押収した。
翌日、警官らは武さんを曲周県四疃留置場に連行した。当初、そこの看守は高齢を理由に武さんの受け入れを拒否したが、警官は武さんをそこに残して車で立ち去った。その後、留置場は武さんを受け入れた。
2024年8月29日に、曲周県検察庁によって武さんに対する逮捕が許可された。武さんの家族は9月4日に検察官に手紙を書き、検察と警察に武さんのために正義を守るよう要求した。
武さんの弁護士は9月28日に武さんを訪問し、看守が武さんに十分な食事を与えなかったことを知った。しかし、武さんは元気だった。
武さんは寝たきりの兄の唯一の介護者だったため、拘留により兄は悲惨な状況に陥った。
2024年7月11日、叢台区(そうたいく)裁判所は武さんの案件の審理を行った。裁判官は9月初旬に判決を言い渡した。武さんは不当判決を不服として控訴した。
秦さんの事件の詳細
2023年2月12日の午後、小学校教師である秦さんは、自宅で曲周県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官から初めて嫌がらせを受けた。警官らは秦さんの家を家宅捜索し、ノートパソコン2台、プリンター1台、法輪功に関する情報が印刷された1,000元の紙幣を押収した。ある女性警官は秦さんのコーヒーテーブルの引き出しを開け、蹴りつけた。
11月16日、秦さんは親戚を訪ねた後、帰宅途中に私服警官4人に呼び止められた。秦さんは公安局まで警官に同行することを拒否すると、警官らは連れ去ると脅して従わせた。秦さんが不当連行されたの知らせを聞いた家族は午後、派出所に駆けつけ釈放を求めたが、無駄だった。
警察は秦さんを邯鄲市第三留置場に拘留した。叢台区検察庁はさらなる証拠を求めて秦さんの事件を何度も警察に差し戻した後、秦さんを起訴し、叢台区裁判所に移送した。秦さんの裁判は2024年10月15日に予定されている。この記事の執筆時点で裁判、判決の詳細は明らかではない。