北京の張連雨さんに不当判決4年6カ月が判明
■ 印刷版
 

 【明慧日本2024年11月12日】北京市延慶区の法輪功学習者・張連雨さんの家族は9月中旬になって、延慶区裁判所が5月に彼女に対して下した判決が、裁判官が伝えた「懲役1年、執行猶予2年」ではなく、実際には懲役4年6カ月の刑であったことを知った後、張さんの夫は非常に憤りを感じている。

 これらの事態は、6年前から続く警察による「嫌がらせ行為」に端を発しているという。

 2018年5月14日午前10時、派出所の私服警察を名乗る2人が張さんの自宅に押し入り、嫌がらせを行い、部屋を探し回った。そして、奥の部屋に法輪大法の師父の法像とプリンターがあるのを見つけると、ただちに派出所と公安警察に連絡をした。その後、警察らが到着して不当な家宅捜索を行い、修煉に関するものをすべて押収した。

 その日の午後3時、警官は張さんを夏都派出所に連行し、夜12時には延慶公安局に、翌朝2時には昌平留置場に移送して、不当に拘禁しようとした。しかし、張さんの健康診断の結果が不合格だったため、15日正午、警官は彼女を帰宅せざるを得なかった。その後も警察による嫌がらせが続き、張さんは一時的に家を離れて生活することを余儀なくされた。長期にわたる迫害によって、張さんの体調は病気のような状態に陥った。

 ここ数年、延慶区公安局、検察院、裁判所は常に結託し、張さんに対しての司法による冤罪を画策してきた。

 2019年10月23日、延慶区裁判所の裁判官、書記官、延慶検察院の検察官、夏都派出所の警官らが張さんの自宅を訪れ、本人が起訴されたこと、11月14日に法廷審理が行われる予定であることを伝えた。しかし、その後の状況は不明であった。明慧ネットは2021年6月、張さんが帰宅したと報じており、一度拘束され、拘禁されたことが示されている。

 今年(2024年)5月15日、延慶区裁判所の数人が張さんの自宅で裁判を開き、家族に「形式的な手続きであり、1年の刑で終わる」と説明した。張さんの夫は裁判官の言葉を信じ、自宅での不法な裁判に協力したため、裁判官はその場で1年の実刑、執行猶予2年を宣告した。張さんはこれを認めず、署名もしなかったが、裁判所の職員は夫に代筆させた。彼は、妻がこれ以上迫害されないと信じ、裁判所に協力して、すべての手続きを終えた。

 今年5月28日、延慶区裁判所は不法な判決書を届けたが、張さんの夫は妻に見せないよう急いでそれをしまい込み、中身はよく確認しなかった。なぜなら、その判決内容は、先日の裁判官の言葉通りだと思い込んでいたからだ。

 9月中旬、延慶区裁判所の執行局の職員から突然、張さんに対して身体検査を行う旨の通知があった。夫は「手続きは、もう終わったはずではないか?」と問いただした。すると、裁判所の職員は「張さんを収監するためだ」と答えた。ここでようやく、夫は自分が騙されていたことに気づいた。実際の判決は懲役4年6カ月、罰金9000元(約18万円)であった。張さんの夫は非常に憤りを感じ、邪党の役人たちの不正な態度をはっきりと見せつけられたと感じ、彼らに対して徹底的に抗議し、説明を求めると決意した。

 近年、延慶区裁判所は悪行を重ね、法輪功学習者(以下、学習者)に対して何度も不当な判決を下し、収監して迫害を行った。また、迫害により健康状態が悪化した学習者に対して、身体検査を繰り返し強制し、収監して迫害することに快感を覚えているようである。これにより、学習者やその家族に対して大きな圧力をかけ、最終的には当事者の健康状態が悪化し、命を落とす結果となっている。

 最近、延慶区裁判所の迫害により命を落とした学習者には、楊秀蘭さん、孫志剛さん、王素霞さん、韓世民さん、范紀栄さんなどがいた。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/9/16/482636.html
 
関連文章