【明慧日本2025年1月30日】（カナダ＝明慧記者・章韻）カナダの法輪功学習者（以下、学習者）・張丕興氏が2025年1月17日、カナダの「チャールズ三世国王戴冠記念勲章」を授与された。今回は、カナダ総督府、政府、及び重要な団体が、全国規模でカナダの歴史的な重要な瞬間を祝う記念勲章を再び授与したものである。この勲章は、チャールズ三世国王の戴冠を記念するために授与された。
この勲章は、カナダ、または特定の州、地域、コミュニティ、あるいは海外でカナダのために重要な貢献を果たしたカナダ人を顕彰する目的で授与される。1967年以来、カナダではこのような勲章が合計6回授与されている。
張氏は12年前の2012年5月にも、中国人コミュニティで中国共産党（以下、中共）による法輪功迫害の実態を伝えることに尽力した功績により、エリザベス女王記念勲章を受章した。そして12年後の今回、再び勲章を授与された。
今回の授賞式では、カナダ連邦議会議員であり、連邦保守党影の内閣メンバーであるアンナ・ロバーツ氏が、連邦政府を代表して直接勲章を授与した。
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張氏に送られたカナダ戴冠記念勲章の褒賞状 |
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記念撮影するカナダ連邦議会議員のアンナ・ロバーツ氏（左から4番目）と張氏（右から4番目） |
以下は明慧記者による張氏への特別インタビューである。
「これは法輪功学習者による20年以上にわたる反迫害の努力に対する称賛です」
トロント大学でコンピュータサイエンスの博士号を取得した張氏は次のように述べた。「法輪功団体は、人類史上最も邪悪な迫害に20年以上にわたり直面してきました。この間、私たちは社会においてとても大きな圧力や障害に直面しましたが、カナダの主流社会の方々は私たちの状況をよく理解し、その精神を高く評価しています。彼らはまた、法輪功学習者がこれまで行ってきたことは、私たち自身のためだけでなく、世界の公正と正義のため、そしてすべての人々の明るい未来のために無私の努力をしてきたものだと認識しています。だからこの勲章は、20年以上にわたる法輪功学習者全員の積極的な努力に対する褒賞と称賛です」
「10数年前、世界中が中共とビジネスをしていました。それにもかかわらず、当時でもカナダ政府の多くの要人たちは、法輪功学習者が行っている活動の偉大な意義をとても認めています」
現在、ほとんどのカナダ人と世界中の人々が、中共の巨大な脅威を認識している。「私は覚えています。（新型コロナウイルスの）パンデミックが始まった後、何人かのカナダの連邦議員が私たちに心から感謝を述べた。『法輪功学習者が長年にわたって中共の実態を明らかにきたおかげで、世界はようやくこれを認識し、共通の認識を持つに至っています』。その結果、冷淡だった議員たちの態度にも大きな変化が見られ、中共の最終的な追い詰めが近づいていることを彼らも意識するようになったのです」と張氏はの語った。
西側主流社会における法輪功への支持と受け入れ
12年前に初めて受賞した時のことを振り返り、張氏はこう語った。「前回の授賞式では、カナダ連邦自然資源大臣から表彰されました。その際、受賞者のほとんどが大規模な組織のリーダーたちでした。私と似た立場の受賞者が一人いて、彼が『ここにいる受賞者たちは、ほぼトロントの半分の資源を掌握しているように感じる』と言っていたのを覚えています。今回の受賞者たちも社会で非常に尊敬されている方々ばかりです。しかし、私のような『社会の草の根』に属する者が受賞するのは、とても稀なことだと思います」
「しかし、これこそがカナダ社会が一貫して私たち法輪功団体に対して抱いてきた敬意と支持を反映しているのです。このことは、カナダの主流層もまた、法輪功学習者が過去25年間にわたって行ってきた中共による法輪功迫害の実態を伝える活動が、カナダ社会にとって称賛に値する偉業であることを明確に認識していることを示しています」
20年以上にわたり、張さんは地元の学習者と共に、様々な法輪功関連の活動を組織してきた。例えば、法輪大法デー（法輪功は法輪大法ともいう）の祝賀行事、「4.25」平和請願記念日、「7.20」反迫害集会、キャンドルライトによる追悼会や署名活動などである。これらの活動を通じて、多くの法輪功を支持する議員やその秘書たちと知り合う機会を得たという。
その中には、当時は重要な秘書だった人が、今日では議員、市長、局長、さらには大臣などに就任した例もある。また、多くがそれぞれの分野で活躍するエリートにもなっているという。張さんは、「そういった方々と頻繁に顔を合わせる中で、様々な重要な問題について話し合う機会があります。特に現在、中共が法輪功に対して行っている残酷な迫害や世界への脅威について議論することが多いです。私たちの努力を通じて、大法が人々にもたらす崇高さや素晴らしさを感じてもらうことができていると実感します」と話す。
「私は覚えています。ある外務大臣の高級補佐官が、その後、海軍の指揮官に昇進しました。彼は私にこう言いました。『あなたに会えるのが本当に嬉しいです。あなたはいつも前向きで楽観的で、どんなことにも明るく対応しています』。彼とはその後も良好な友人関係を続けています」と張さんは語った。
主流社会が神韻芸術団への支持
張氏はまた、「今回表彰してくださった議員のアンナ・ロバーツ氏は、2021年に当選して以来、毎年神韻芸術団公演の会場で神韻への褒賞を授与し、スピーチを行っています。昨年は公演を観ることはできませんでしたが、郊外から車で1時間以上かけて特別に会場へ駆けつけ、表彰してくださいました。彼女は神韻や本物の中国伝統文化に対し、深い敬意と称賛の念を抱いています。そして、神韻を紹介してくれた法輪功学習者に特別な感謝の意を示してくださいました」
「中共から迫害を受けている団体として、私たちは単に残酷な迫害の事例を語り、平和的に抗議するだけではありません。私たち法輪功学習者は、『法輪大法デー』の祝賀や、神性に満ちた神韻公演の普及を通じて、多くの人々に感銘を与えています。彼らは心から法輪大法の素晴らしさを感じ、『真・善・忍』の偉大で積極的な意義に触れ、人類の希望を見出しています。その結果、多くの人がより真摯に私たちを積極的に支持してくれるようになりました。そして、それが私たちをこの社会にとって重要な存在へと押し上げているのです」と述べた。
法輪功に対する中国人の態度の変化
張氏はさらに、「中共の迫害に反対する活動の中で、私たちは常に中国人の同胞に迫害の事実を伝えることを重視してきました。中共が20年以上にわたって法輪功を中傷し、憎悪を煽る宣伝を行ってきたにもかかわらず、ほとんどの中国人は心の中で法輪功に対する憎しみや敵意を持っていません。多くの場合、彼らはただ中共を恐れているだけです。それどころか、多くの中国人が私たち法輪功学習者に自ら近づき、友達になろうとしてくれます。彼らは『真・善・忍』を遵守する法輪功学習者をより信頼しています」と語った。
中国人ミュニティに友人が増えているため、「最近数年で、以前は中国領事館と比較的密接に関わっていた中国人団体の幹部たちが、私たちに積極的に接触し、彼らが親中の立場に関する噂を事実でないことをはっきりさせるために来るようになりました。全体的に見て、現在、多くの中国人は世界情勢を見極めており、ほとんどの人々が中国領事館との距離を置き始めています」と彼は言っている。
張氏はまた、学習者の継続的な迫害の実態を伝える活動が、中国人コミュニティだけでなく、香港人コミュニティや多くのユダヤ人、インディアン・パキスタン系、東欧系のコミュニティにも及んでいることを指摘した。全体的に見ると、中共のカナダへの浸透は依然として深いものの、カナダの主流社会と地元の大多数の人々は、中共に対する認識が非常に深くなってきている。同時に、法輪大法に対する肯定的な理解もますます明確になっている。法輪功がこれまで行ってきた迫害の実態を伝える活動は、まさに中国出身の中国人コミュニティとの密接な接触を通じて、中国人の自由と健康を守る環境を作り出してきたのである。多くの中国人もこの点を十分に認めているという。
「希望と夜明けは目の前にある」
法輪功を修煉して27年になる張氏は、「再びカナダの勲章をいただけたことをとても光栄に思います。これは私個人の栄誉ではなく、私たち法輪功学習者が社会で積極的に活動し、素晴らしい社会を実現するために努力してきた成果の奨励なのです。世の人々からの友情、信頼、称賛、そして励ましを表しています。20年以上にわたる迫害を経験してきた私たちにとって、どんな集団にとっても簡単なことではありません。私たちは、希望と夜明けが目の前にあることを知っています」と述べた。
最後に張氏はこう語った。「私たち法輪功学習者は、法輪功の迫害を止め、カナダで中国人が自由で健康に過ごせる環境を守るために引き続き努力します。また、私たちを支援してくださっている多くのカナダの友人たちと共に、中国各地で『世界法輪大法デー』の旗が掲げられることを心より願っています。そして、神韻が中国本土で早く公演できることを願っています！」
