【明慧日本2025年2月6日】広東省恵州市恵東県在住の68歳の法輪功学習者・何鏡如さんは、2024年に恵東県公安局国家安全保衛部門(迫害の実行機関。以下、国保)の警官に連行され、現在は恵州市精神病院に不当に拘禁され、迫害を受けている。中国共産党(中共)による法輪功への迫害の中で、何さんはこれまでに不当な労働教養を受け、3度にわたり刑を科され、合計18年間も拘禁されていた。その間、三水労働教養所、四会刑務所、北江刑務所で過酷な迫害を受けた。
何さんは広東省恵州市恵東県の出身で、職業は園芸作業員だ。かつてはバスケットボール選手でもあった。修煉を始める前は、性格が荒く、多くの病気を患っていたが、1997年に法輪大法の修煉を始めてからは、「真・善・忍」の基準に従って善い人になろうと努め、良くない考えや行動を次第に改め、病気も全て治った。その結果、法輪大法は彼の仕事と生活に幸せと喜びをもたらした。
しかし、1999年7月、前国家主席江沢民は法輪功への大規模な迫害を開始した。法輪功学習者(以下、学習者)に対する家宅捜索や連行、判決が横行し、大量の法輪功書籍が焼却された。何さんは、人々が虚偽の情報に毒されないように、善意で法輪功迫害の真実を伝えたが、そのために非人道的な迫害を受け、何度も死の淵をさまよった。以下は、彼が中共に迫害された一部の経偉だ。
一、労働教養所に3年間拘禁され、三水労働教養所で過酷な迫害を受ける
1999年7月20日に中共が法輪功への大規模な迫害を開始した後、何さんは3度にわたり北京に行き、法輪功の無実ために訴えを起こしたが、そのたびに連行された。2000年1月、天安門広場で「法輪大法は正法である」と書かれた横断幕を掲げたことで、3年間の労働教養を強いられ、三水労働教養所で迫害を受けた。
三水労働教養所では、警官が暴力による虐待、電気棒による拷問、吊り上げ、独房監禁、つま楊枝で指を刺す、タバコの火で焼く、靴の底で顔を叩く、しゃがむ姿勢の強要、睡眠剥奪など、さまざまな手段で学習者を迫害していた。何さんもこれらの拷問や刑具、電気棒による暴行、不当な刑期延長など、数々の迫害を受けた。
拷問の再現:電気ショック |
二、初めての不当な判決-懲役5年と四会刑務所での過酷な迫害
2003年7月、法輪功迫害の真実を伝えたことで連行され、不当に5年の刑を宣告された。その後、広東省四会刑務所に拘禁され、迫害を受けた。
四会刑務所では、何さんが信仰を堅持し、「三書」を書くことを拒否したため、警官は以下のような酷い拷問を行った。熱湯を顔や手の甲にかける、汚水に顔を押し込む、長時間の睡眠剥奪、タバコの火を鼻に押し付ける、すべての上の歯を抜き取るなどだ。また、彼の信仰を屈服させるために、警官は彼の体内に不明な薬物を注射し、一時的に理性を失わせた。この状態で「三書」にサインさせた。
拷問の再現:不明な薬物を注射する |
薬物の副作用で腕の筋肉が萎縮し、両足が動かなくなり、トイレに行くにも2人で支える必要があった。釈放間近になると、警官たちは事実を隠すために3人を付き添わせて、彼に歩行訓練をさせた。
三、2回目の不当判決-懲役5年間と北江刑務所での過酷な迫害
2010年1月28日、再び連行され、懲役5年の実刑判決を宣告された後、同年11月12日に広東省韶関市の北江刑務所に拘禁された。以下は、北江刑務所で受けた迫害の一部である。
1. 木の梁に座らされる拷問
何さんが北江刑務所に連行された後、悪徳警官である張継文と何勲泰は、受刑者である朱水泉と鐘玉華を唆して椅子の座面を取り外し、何さんを幅わずか3センチの木の梁2本の上に座らせた。足を椅子の脚に縛り付け、手は板で臨時に作られたひじ掛けに固定された。食事も水も与えられず、排泄もその場でさせられた。さらに、この2人の悪徒は足のかかとで彼の両足の甲を力任せに踏みつけ、2日2晩にわたって拷問を行った。
2. 「小部屋」での吊り手錠と薬品の煙による迫害
2010年12月23日の夜、警官たちは何さんを、学習者を迫害するための専用の部屋がある主棟の「小部屋」に連れ込み、両手を背中で縛り、窓に吊り下げた。この状態で3日3晩放置された。信仰を放棄しなかった彼に対し、悪徒たちはさらに、駆風油(強い刺激臭のあるハッカ油のような液体)を生理用ナプキンに染み込ませて火をつけ、発生した煙と薬品の匂いを直接鼻孔に吸わせた。
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3日後、彼が吊り下げられた状態から解放された時には、すでに体が動かなくなっていた。悪徒の朱水泉は、彼が装っているのだと言いがかりをつけ、つま楊枝で彼の手の甲を刺したが、全く反応がないのを確認して初めて手を止めた。その後、朱水泉はペンを何さんの指の間に挟ませ、邪悪な内容を書き写させた(しかし何さんは、これら強制されたすべての行為は無効であると宣言している)。
駆風油の煙の影響で彼の咳からは黄土のような痰が出るようになり、韶関市の病院に送られて診察を受けた結果、重度の肺感染症と診断された。
3. 毒薬の使用
刑務所内での会議の際、何さんは服役中の受刑者たちに法輪大法の素晴らしさを伝え、「法輪大法は素晴らしい」、「真・善・忍は素晴らしい」と唱えることで、災難から守られると語った。この行為に怒った警官の張継文は、彼を会場から連れ去り、所長も激怒してその場を去った。その後、張継文は受刑者たちに対し、朝、警察専用の厨房で粥を作り、何さんに与えるよう指示したが、その粥に毒薬を混ぜた。この毒粥を食べた結果、彼の腕の筋肉萎縮がさらに悪化した。
4. 洗脳迫害と腕の骨折
2012年末、悪徳警官たちは何さんを第3管理区に拘禁し、行動の自由を制限した。彼はこれに抗議するため絶食を行ったが、悪徒たちは彼のベッドの前に食べ物を置き、夜通し邪魔な映像資料を流して妨害した。絶食をやめた後も彼に対し、法輪功を攻撃する映像を強制的に見せた。これに抗議した彼に対し、受刑者である曾永新と陳慶凱が暴行を加え、彼の片腕を折るという残虐な行為に及んだ。
拷問の再現:殴る |
四)3回目の不当判決と北江刑務所での過酷な迫害
2017年4月4日、何さんは恵東県平山鎮の街で「法輪大法は素晴らしい」、「真・善・忍は素晴らしい」と手書きした紙を掲げたが、それを見た法輪功迫害の真実を知らない人々の密告により、恵東県公安局国保に連行された。その後、彼は恵東県の留置場に拘禁され、迫害を受けた。
2018年3月下旬、恵東県検察院と裁判所は共謀して、何さんに再び懲役5年の実刑判決を宣告し、1万元の罰金を科した。再び広東省韶関市北江刑務所に収容され、残虐な迫害を受けた。2022年4月3日、彼は5年の不当な刑期を終えて釈放された。
中共による法輪功学習者への迫害では、信仰を堅持し修煉をやめない学習者に対し、「精神病」の名目で健康な人を精神病院に強制収容し、「治療」と称して拷問を加える手口が常套化している。具体的には、中枢神経を破壊する薬物の注射、超高出力の電気ショック、強制的な胃管挿入による給食(灌食かんしょく)、拘束具による暴行、鉄製の椅子に座らせる拷問などがあります。中でも毒薬の使用は広く行われており、被害者の苦しみは計り知れません。このような迫害により、本当に精神異常や死亡に至った学習者も少なくない。現在判明しているだけで、精神病院や公安病院での薬物による死者は少なくとも59人にのぼる。
現在、恵州市精神病院に収容されている何鏡如さんに関する詳細情報をお持ちの正義ある方は、ぜひお知らせください。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)