【明慧日本2025年2月6日】(カナダ=明慧記者)「長風が荒波を突き破る時はきっと来る、船に帆を揚げてこの海原を渡らん」と言われるように、若い法輪功学習者(以下、学習者)たちは、人生の逆境の中で風を受けて進み、勇敢に前へと突き進んでいる。2025年の旧正月を迎えるにあたり、彼らはこれまでの出来事を振り返り、師父の教えに感謝した。そしてこの贅沢三昧で堕落した世俗の中にあっても初心を忘れることなく(修煉の道を)歩み続けている。
李洪志師父に旧正月ご挨拶するカナダ・トロントの学習者 |
修煉から清らかな心を得る
李洪志師父に旧正月のご挨拶をするカナダ・トロントの学習者カレンさん |
20歳のカレンさんは幼い頃から両親とともに法輪功の修煉を始めた。彼女が生まれる前、父親は高給の仕事に就いていたが、中共の迫害によって信念を貫いたために職場を解雇された。彼女は「私は父の揺るぎない信念を尊敬しています。幼い頃から法輪大法を信じていましたが、修煉の概念はぼんやりとしていました。しかし、神韻芸術団の公演を観た後、修煉の本当の意味をはっきりと理解しました。それは『真・善・忍』に従い、本来の自分に戻り、先天の本当の故郷へ帰ることです」と語った。
2017年、カレンさんは飛天芸術学院の高校に入学し、二胡の実習生として神韻芸術団の巡回公演に参加した。彼女は「神韻では、公演を成功させることが私たちの唯一の目標です。ある時、長時間練習しても、どうしても納得のいく音が出せず、思わず泣いてしまいました。その様子を見た団員たちが、すぐに駆け寄って慰め、励ましてくれたのです。本番では気持ちが落ち着き、まったく緊張せず、普段以上の演奏ができました。団員同士が助け合う姿は、まるで戦友が肩を並べて戦っているようで、皆の心が一つになっていると感じました」と話した。
3年後、カレンさんは高校を卒業し、トロント大学の生物科学科に合格した。音楽の道から医学の分野へと進めた。大学に入ってから、カレンさんは神韻での成長環境における伝統と清らかさをより一層大切に思うようになったという。「高校では、教科書で伝統文化について教えられ、暴力やわいせつなものに触れることはありませんでした。中国伝統文化の価値観に囲まれて育った同級生たちは、優しく思いやりがあり、競争心も強くありませんでした。でも大学では、周りの学生たちが激しく競争し、皆が名声や利益を求めてストレスを抱えています。授業の合間にはバーでお酒を飲む人も多いですが、私は行かず、勉強に集中しています。私は常に『自分の純粋さを守り、良くない習慣に流されない』と自分に言い聞かせています」とカレンさんは話した。
カレンさんはクラスの中国人の同級生を神韻公演の鑑賞に招待した。しかし、その同級生はプログラムに法輪功に関する演目があるのを見て、すぐに中共の虚言を繰り返した。カレンさんは落ち着いて、「私は法輪功を修煉しています」と伝え、さらに「天安門焼身自殺事件は、法輪功を誹謗中傷するために中共が作り上げた偽ニュースなのです」と説明した。
その中国人の同級生は、「以前、空港で法輪功学習者に話しかけられたことがあり、不快に感じた」と話した。カレンさんは、父親が法輪功を修煉していたために会社に解雇された経験をもとに、「法輪功学習者たちは中共の迫害を受けている事実を隠され、事実を伝える手段も限られています。だからこそ、どんな場面でも中国人を見かけると、1人でも多くの人に事実を知ってほしいと願い、必死に伝えようとしているのです」と説明した。この同級生は神韻公演を観た後、法輪功に対する認識が変わり、前向きな印象を持つようになった。そして、「次回もぜひ神韻を観に行きたい」と楽しみにしていると話した。
最後に、カレンさんは「新しい一年、弟子はさらに精進し、真に修めて確実に修煉し、師父のご恩に報いるよう努めます」と語った。
7年間病に伏し、一朝にして全快する
法輪功を修煉して健康を取り戻したマシューさん |
誰が想像できるでしょうか。本来ならば希望に満ちた人生が、17歳のときにアイスホッケーのパックが頭に当たったことで重病に陥り、将来が絶望的になった。これは、マシューさんが2014年に経験したことでした。それからの7年間、彼の病状は次第に悪化し、一日中寝たきりの生活を送るようになった。マシューさんは「頭の痛みはどんどんひどくなり、2021年6月には耐えがたいほどの苦痛に達しました。毎日が地獄のようで、命が尽きると感じていました」と振り返った。
その時、マシューさんの母親は、法輪大法を修煉した多くの人々が健康を取り戻したことを伝え、彼に修煉を始めるよう勧めた。母親はマシューさんが1歳のときから修煉を始めており、これまでも何度も法輪大法の修煉を薦めてきたが、マシューさんは物質的な欲望や刺激を追い求める反抗的な少年で、母の勧めに耳を貸すことはなかった。今回も、母親が勧めても、マシューさんは信じられず、病状が回復することはないと考えていた。
2021年8月になると、マシューは頭痛がひどく、目を開けて10秒も耐えられないほどの状態だった。彼はついに母の言葉を聞き入れ、法を学び、功を煉り始めた。
マシューさんは「正直に言うと、修煉を始めて最初の4カ月間、体の状態は全く良くなりませんでした。それが変わったのは、その年の大晦日でした。昼間はまだ体が弱く、いつものように『轉法輪』を5ページ読んだだけで、頭痛と疲労でそれ以上続けられませんでした。しかし夜になると、私は突然、本当に修煉を始めようと決意しました。金銭への執着、人と争うことが好きな性格、享楽的な生活などをを捨て去り、良い人になろうと思ったのです。すると、翌日、私の体に奇跡のような変化が起こりました。それまで1日に(『轉法輪』)を5ページしか読めなかったのに、一気に170ページも読めたのです。これは、私が正しい選択をしたことに対する師父の励ましだったのだと思います」と語った。
マシューさんは「今、私は健康を取り戻しただけでなく、満足のいく営業の仕事にも就いています。名誉や利益への執着、色欲、傲慢さ、怒りといった負の思考を取り除いたことで、心が穏やかで優しくなりました。修煉は単に病気を治したり健康を得たりするためのものではなく、心性を高め、より高尚な人間になるためのものです。真・善・忍を誠実に実践することでこそ、心身の健康を得ることができるのです」と語った。
旧暦の新年を迎え、マシューさんは師父への感謝の念を抱いている。彼は「師父の教えは無数の人々をより良く導き、私にも現在の生活をもたらしてくださいました。私はこの法輪大法をより多くの人々に紹介し、彼らが修煉を通じて心性を高め、生活を改善できるようにしたいと思います」と話した。
絶対絶命な状態から抜け出し 目の前に新たな世界が広がる
李洪志師父に旧正月のご挨拶をするカナダ・トロントの学習者・田田さん |
田田さんは、トロント大学の免疫学博士課程で、安全で効果的な新世代ワクチンの開発に取り組み、チームの特許開発にも参加している。未知の領域を探求する中で、実験結果が期待通りにならないことが多く、困惑している。成果を早く出すため、激しい競争のプレッシャーの中で懸命に働いてきた。長年にわたり、実験結果による心理的なギャップや同僚との協力の難しさから、田田さんは不安や憂鬱に陥っている。
2022年7月から9月にかけて、田田さんは同僚や指導教官との対立が激化し、互いに譲らない状況が続いた。彼女は自身の意見に固執し、相手も強く反発する中、激しい対立により長期間の不眠に悩まされた。田田さんは「皆を苦しめたいと思っていました。この考えが間違っていると分かっていても、恨みや抑うつ感を抑えられず、復讐することでしか気持ちを晴らせないと感じていました」と振り返った。彼女は、自身の将来を犠牲にしてでも対立を公にし、相手の名誉を失墜させようと考えていた。
田田さんには、学部を首席で卒業し、アメリカに留学した同窓生がいた。田田さんがその同窓生に、自分が経験してきたこと、考えていることを話すと、その同窓生は田田さんに対して、そんなおかしな考えを持つなとアドバイスし、『轉法輪』を読むように勧めた。田田さんは、試しに読んでみるつもりで読み始めた。
田田さんは「本を開いたとたん、大きな手が私の頭を撫でているのを感じ、一瞬に眠りに落ちたのです。翌日は、睡眠薬を飲んだ後の眠気とは違って、すっきりと目覚めることができ、これはすごいと思いまし! そこで私は正式に本を読み始め、読みながらいろいろな疑問を抱きました。しかし、疑問が生じるとすぐに次の段落が私の疑問に答えてくれました。『轉法輪』を読み始めて3日目には、全身が軽くなり、足が雲の上を歩いてるいようで、特に心地よかったのです」と話した。
4日目には、田田さんは心理カウンセリングに行く予定でした。彼女は職場の不公平や同僚の過ちについて相談したいと思っていた。しかし、話を始めようとすると、喉が突然かすれるように感じた。田田さんは、それが師父からの注意であることに気づいた。「愚痴をこぼさず、口を修めなさい」との教えを思い出したという。
5日目には、田田さんは『轉法輪』をほぼ読み終わろうとした。彼女の中の恨みはすっかり消え去り、彼女は「私は謝罪して和解したい」と考えた。彼女は指導教員に謝罪のメールを送る決心をした。しかし、メールを開いたとき、田田さんは驚くべきことに、指導教員が30分前にすでに謝罪のメールを送っていたことに気づいた。田田さんは心から明るくなり、「師父は相は心より生じるとおっしゃっていました。私がフレンドリーになると、環境もそれに従って変わります。私が経験したことはすべて、内面にあるものの外面的な表現なのです」と思った。
恨みを放棄した後、田田さんは他人の立場に立って理性的に考えることを学んだ。彼女は「彼らにも事情があります。指導教員は何も気にせずに好き勝手に振る舞うことはできません。彼も教授で、他の生徒もいますし、異なる関係を調整する必要があります。彼はすでに適切にやっています。それに、私は同僚に対して厳しすぎました。彼らが実験で間違えたことを許せず、ずっと彼らを困らせ続けていたのです」と言った。田田さんは、法輪大法が自分自身の問題に気づいた時にすぐに反省し、修正できるように助けてくれていることを実感しました。また、他人の問題に直面した時には、寛容で理解を持って接することができるようになったと感じています」と話した。
田田さんは「法輪大法の法理は人類や世界に関する、より深遠でマクロ的な法則であり、現代の科学や認識では到底触れられません」と話す。旧暦の新年を迎え、田田さんは法輪大法の中で生命が再生されたことに感謝しているという。「師父は私から負の思考を取り除いてくださり、周りの人々とのトラブルを解消する機会を与えてくださり、自分を受け入れて低迷から抜け出すよう導いてくださいました。私は善の力を感じました。師父が教えてくださった寛容と慈悲を、もっと多くの人々に伝えたいと思います」と田田さんは語った。