遼寧省の法輪功学習者・陳妍さん、拘置所で暴行や侮辱を受ける
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 【明慧日本2025年3月29日】遼寧省本渓市の法輪功学習者・陳妍さん(44)は、連行されてから約8カ月間不当に拘禁された。陳さんは留置場で暴行や虐待を受け、侮辱され、その結果、頭痛、動悸、記憶力の低下、血痰、視力の低下、体力の衰弱などの症状が現れた。しかし、留置場の刑務官は陳妍さんが彼らの虐待行為を告発・訴追することを妨害している。さらに、警官と検察院が共謀し、陳妍さんを渓湖区裁判所に起訴した。裁判所は弁護士に3度開廷通知を出したが、陳妍さんは出廷を拒否した。

 2024年7月14日、陳妍さんは本渓市渓湖区柳北駅付近で「法輪大法は素晴らしい」と伝える資料を配布し、貼り付けていた際、地域の関係者に現場で妨害され、録画された。この人物は録画を地域のグループ管理者に送信し、受信した地域管理者は悪意を持って渓湖区公安支局河西派出所に通報した。当日の夜、陳妍さんは路上で河西派出所副所長の孟祥冲らに連行された。

 その夜、陳妍さんの家族には何の連絡もせず、また陳妍さんの家に誰もいない状況で、副所長の孟祥冲らが陳さんの家に侵入し、電話、預金通帳、現金などの私有財産を強奪した。70歳を超える両親は、娘の陳妍さんと連絡が取れなくなり、父親が娘の家を訪れたところ、家が荒らされ、娘が連行されたことを知った。両親は河西派出所に押収物のリストを求めたが、副所長の孟祥冲はリストを渡さず、態度は非常に横柄で傲慢だった。

 陳妍さんは本渓市留置場に入れられ、拘禁された。2024年8月5日、留置場内で、刑務官に指示された4人の受刑者によって、1日のうちに3回連続で暴行や虐待を受けた。さらに、刑務官は頻繁に陳妍さんの収容房を変更させた。10月30日、家族が雇った弁護士が留置場で陳妍さんと面会した際、彼女の状態が悪く、体力が衰弱し、気分が落ち込み、記憶力が低下し、反応が鈍くなっていることが確認された。

 陳妍さんは河西派出所の警官によって本渓市渓湖区検察院に告発され、検察官の侯鋭は陳妍さんを本渓市渓湖区裁判所に起訴した。

中共酷刑示意图:殴打
中国共産党による拷問のイメージ図:殴打

 本渓市渓湖区裁判所は陳妍さんに対する開廷を2024年12月17日に予定していた。当日、雇われた弁護士と家族は渓湖区裁判所に到着したが、陳妍さんは本渓市留置場で拘禁されている間に、他の受刑者から暴行を受けたことがあった。それにもかかわらず、刑務官の王奈涵は加害者の違法行為を無視し、問題を解決しなかったため、陳妍さんは出廷を拒否した。その結果、開廷は中止された。

 今年1月15日、本渓市渓湖区裁判所は再び弁護士に開廷を通知したが、陳妍さんは再度出廷を拒否した。理由は、1月初めに受刑者から再び暴行を受けたことに加え、留置場の駐在検察官に暴行の事実を報告しようとしたが面会を許されず、訴状を書こうとしても刑務官が紙とペンを提供しなかったためである。陳妍さんの体調は非常に衰弱しており、自ら無罪を主張することが困難なため、出廷を拒否した。

 裁判官の王冕が理由を尋ねたところ、陳妍さんは暴行を受けた事実とそれが解決されていない状況について詳細に説明した。それを受けて、王冕裁判官は「それなら、あなたに問題を解決するための時間をさらに1カ月与える。ただし、あなたが留置場や警察を告発することは私たち裁判所とは関係ない」と述べ、裁判は再び中止となった。

 今年2月20日、本渓市渓湖区裁判所は3度目の開廷通知を弁護士に出したが、陳妍さんは再び出廷を拒否した。理由は、今年2月7日に家族が雇った弁護士が本渓市留置場で陳妍さんと面会した際、2024年7月から現在に至るまで、陳妍さんが本渓市留置場で何度も他の受刑者による暴行や侮辱といった迫害を受けており、その結果、陳妍さんの心身が深刻な被害を受けたことが分かったためである。陳妍さんは頭痛、動悸、記憶力低下、痰に血が混じる、視力の低下、身体のだるさといった症状に悩まされているが、留置場の刑務官は陳妍さんが暴行を加えた加害者たちの違法行為を告発することを阻止し、控訴することを許さなかった、ということである。

 陳妍さんは法律に基づき、留置場で他の受刑者から暴行や侮辱を受けた事実を報告するため、駐在検察官との面会を何度も求めたが、長い間解決されなかった。ようやく今年1月中旬に、陳妍さんは駐在検察官の車玎玎と面会することができた。しかし、検察官の車玎玎と留置場の刑務官・趙丹が陳妍さんに事情を聞いた際、留置場に関連する問題であるため、陳妍さんは法律に基づき趙丹刑務官の退席を求めたが、趙丹は退席しなかった。それにもかかわらず、駐在検察官の車玎玎は趙丹の違法行為を是正・監督することなく、「事件処理には2人以上が必要だ」という理由を挙げて、陳妍さんの正当な要求を聞き入れず、不作為を続けた。その後、陳妍さんは検察官の車玎玎に再び会うことができていない。

 現在、陳妍さんは依然として本渓市留置場に不当に拘禁されており、常に他の受刑者から暴行や侮辱されるといった迫害を受ける危険にさらされているが、監視している警官はその行為を見て見ぬふりをしている。駐在検察官も何も行動を起こさず、陳妍さんの人身の安全は保障されていない。そのため、不当な裁判は再び中止された。

 家族は現在、告発や訴訟を進めている。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/3/11/491542.html
 
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