【明慧日本2025年4月19日】(山東省=明慧記者)最近、山東省泰安市の警察が、すでに執行された「刑務所外で執行する判決」を突然取り消し、3人の高齢の法輪功学習者(以下、学習者)を刑務所に拘禁し、迫害を加えようとしている。中国共産党(以下、中共)による高齢者への迫害に対し、国際社会が注目するよう望んでいる。
今回、迫害を受けている女性学習者は鹿克芹さん(78)、馬俊亭さん(86)、韓月華さん(84)の3人である。3人はいずれも2019年6月に肥城市裁判所により不当な判決を受け、「刑務所外での執行」と宣告された。ところが最近、現地の公安局・検察庁・裁判所は、すでに終了したはずの「刑務所外での執行」判決を突然「無効」にし、3人を再び収監し、迫害しようとしている。
現在、入院中の馬俊亭さん以外、鹿克芹さんと韓月華さんはすでに山東女子刑務所に強制連行された。
鹿克芹さんは、山東科学技術大学を定年退職した上級エンジニアで、泰安市に住んでいる。真・善・忍の信念を堅持していることから、中共当局に1年間の労働教養(教養所外で執行する)を科されたことがある。2018年6月4日、鹿克芹さんは自宅で肥城市公安局の警官により連行され、泰安市留置場に拘束された。同年6月7日には保釈されたが、2019年6月13日には肥城市裁判所から懲役3年6カ月の不当な「刑務所外で執行する」と判決を言い渡され、3万元の罰金を科された。
2020年12月24日、山東科技大学は鹿克芹さんを不当に除名し、すべての待遇と年金を取り消した。その結果、鹿克芹さんの生活は困難な状況に陥った。また、地元の法曹部門は最近、すでに終えていた「刑務所外で執行する期間」を突然「無効」とし、2025年2月15日には警官が鹿克芹さんの自宅に押し入り、山東省女子刑務所に拘禁した。鹿克芹さんの不当な刑期は2028年8月までとされており、その頃には81〜82歳になる。
馬俊亭さんも山東科技大学の定年退職した上級エンジニアで、泰安市に在住。法輪功を学び続けているとして、これまでに何度も洗脳班に連行され、迫害を受けてきた。2018年6月7日午前10時頃、泰安市肥城市公安局の警官4人(男性3人、女性1人)が馬俊亭さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行った。捜索は午後4時まで続き、その場で馬さんに対して「保証人を立てて尋問を待つ」という処分が下された。
2019年6月13日、馬俊亭さんは肥城市裁判所により懲役3年、執行猶予4年の判決を宣告され、さらに4万元の罰金を科された。2020年12月24日、山東科技大学は馬俊亭さんを除名し、すべての待遇と年金を取消し、馬俊亭さんは困難な状況に置かれた。2025年、すでに刑務所外での執行期間を終えたにもかかわらず、警察は何度も馬俊亭さんを収監しようとし、「刑務所外での執行は、無効だ!」と主張した。馬俊亭さんは高齢で、日常生活も自力では困難な状態にあり、車椅子での生活を余儀なくされ、現在は入院中である。
韓月華さんは元教師で、肥城市北儀仙村に住んでいる。2019年6月13日、肥城市裁判所から懲役3年6カ月の刑務所外で執行した判決、罰金3万元を言い渡された。また、公職を解任されたため、生活は困難な状況に追い込まれた。
高齢の韓さんは、普段から車椅子に頼る生活をしている。2025年2月、現地の警官は突然「刑務所外での執行」から「刑務所内での執行」に変更すると通告し、車椅子に乗ったままの韓さんを連行し、山東省女子刑務所に拘禁した。関係者の話によれば、韓さんは刑務所内で入れ歯を誤って排水溝に流してしまい、それ以来まともに食事を摂ることができず、お粥だけで命を維持しているという。韓さんの不当な刑期満了は2028年8月までとされている。その時の年齢は87〜88歳になる。