遼寧省の住民2人に不当判決
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 【明慧日本2025年4月21日】遼寧省瀋陽市在住の2人の法輪功学習者(以下、学習者)・金暁峰さん(65歳男性)、趙桂萍さん(71歳女性)は、法輪功を実践したとして3月31日、大東区裁判所にそれぞれ不当判決を言い渡された。金さんには懲役3年の不当判決と1万元の罰金、趙さんは懲役5年と罰金3万元が言い渡された。法輪功(ファールンゴン)は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

金暁峰さん

趙桂萍さん

 事件の詳細

 2024年7月13日の午前、金さんは瀋河区保利花園五期東陵西路の道端で、学習者の趙桂萍さんと話していた。突然5人の私服警官が、「国内安全保衞部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の者だ。3カ月間お前を尾行していた」と言い、身分証明や捜索令状を示すことなく、金さんの車内にあった法輪功の資料500部以上を押収した。その後、警官らは金さんの家に行って家宅捜索を行った。家にあったパソコン、プリンターが押収され、未だに返還されていない。

 家宅捜索に向かう途中、警官は金さんに「お前のような者は、刑務所で死ぬことになる。お前の子どもも全て巻き込まれる」と脅した。その後、金さんは瀋河区泉園派出所に連行され、不当な取り調べを受けた。

 その後、金さんは瀋河区留置場に一時収容された後、大東区留置場に移送された。2024年8月19日、大東区検察庁により金さんに対する逮捕状が発付された。10月と11月には、検察庁が捜査の不十分さを指摘して公安に証拠を集めるよう命じた。その期間、泉園派出所の警官は金さんの家族に何度も嫌がらせの電話をした。

 大東区検察庁は2024年12月10日に2人の学習者を起訴した。2人は2025年2月20日に大東区裁判所に出廷した。

 審理において、金さんと趙さんのそれぞれの弁護士、そして金さんの家族の弁護人は、彼らの無罪を主張した。2人の学習者は、自らの弁護のために証言を行った。金さんの家族は法輪功の驚くべき力を証言した。金さんの家族弁護人はこう述べました。「私の父親はかつて利己的で、自分のことしか考えず、家族と喧嘩ばかりして、自分のことしか考えていなかったのです。家族は崩壊寸前でした。父は法輪功を修煉した後、悪癖を改め、病気の親戚の世話をするようになりました。友人や親戚が困っている時に、助けを拒むこともなくなりました。また、私利私欲も薄れ、オンラインショッピングで不良品が届いても怒らなくなりました」

 裁判長と検察官は、裁判中、弁護士と家族弁護人の話を何度も遮った。

 裁判官は、金さんと趙さんが「カルト組織を利用して法執行を弱体化させている」と非難した。弁護側は、中国には法輪功を犯罪とみなしたり、カルトと呼んだりする法律は存在しないと指摘した。金さんはまた、2000年4月9日に中国共産党中央委員会弁公庁、国務院弁公庁、公安部が共同で発行した「カルト組織の特定と鎮圧に関する若干の問題に関する公安部による通知」を提示した。この通知には14のカルト組織が挙げられていたが、法輪功は含まれていなかった。

 裁判官は、被告らの無罪を裏付ける証拠としてこの通知書を受け入れることを拒否し、「どうしてこれが証拠として使えるのか」と叫んだ。

 裁判官は4時間後に審理を延期し、2025年3月31日に2人の学習者に不当判決を言い渡した。金さんと趙さんは、迫害による精神的ストレスにより、健康状態が悪化している。

 以前、趙さんは2001年に馬三家強制労働収容所で2年間の懲役刑を終え、2016年5月16日に大東裁判所で懲役1年の判決を受けていた。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/6/492370.html
 
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