【明慧日本2025年4月25日】広東省深圳市の法輪功学習者・黄濡紅さん(66歳)は2024年10月、広州市海珠区裁判所に懲役4年を宣告された。判決を不服とし、黄さんは控訴したが、今年3月20日、広州市中級裁判所に違法に控訴を棄却された。そして、4月14日、黄さんは広東省の北江刑務所に送致されて拘禁された。
黄さんは広東省揭陽市普寧県の出身で、その後、深圳市に移り住み、自営業を営んでいた。1996年9月に法輪功を学び始め「真・善・忍」の基準に従うことで、心身ともに大きな恩恵を受けてきた。しかし、1999年7.20、中国共産党(中共)が法輪功への迫害を開始して以来、黄さんは、信仰を堅持し、法輪功の真実を広めたという理由で、中共当局の警官、法曹関係者による嫌がらせ、家宅捜索、連行、労働教養、実刑判決などの残酷な迫害を受けてきた。
以下は、中共当局による黄さんへの迫害の一部である。
2007年4月16日、黄さんは「610弁公室」と国内安全保衛部門の警官に連行され、東暁派出所で拷問を受けた。両手をかけられた手錠で椅子に繋がれて警官に殴られ、何度も意識を失った。同年5月16日、黄さんは深圳市第二労働教養所に連行され、2年間労働教養を科された。
2017年7月17日、韶関市乳源県洛陽鎮で法輪功の資料を配布した際、黄さんは乳源県公安局の国内安全保衛部門と洛陽鎮派出所の警官に尾行されて連行され、家宅捜索もされた。その後、乳源県留置場に送られた。同年12月29日、乳源県裁判所は黄さんに懲役3年6カ月と罰金1万元(約20万円)の判決を言い渡した。
また、黄さんの妻・韋瑞華さんも「真・善・忍」を堅持しているために迫害された。2007年4月16日、深圳市羅湖区公安局の警官は韋さんの自宅の水道を止め、それを口実に韋さんを外へ誘い出して、韋さんを連行した。同年5月23日、韋さんは広東省女子労働教養所に送られ、2年間の労働教養を受けた。
2022年末、黄さんは妻が病気で広州での治療に家族の介護が必要だったため、広州市番禺区の息子の家に滞在した。2023年9月20日、黄さんは番禺区公安支局の国内安全保衛部門と南村派出所の警官に息子の家から連行され、家宅捜索を受けた後、司法迫害を受けた。10月27日、黄さんは逮捕状を出された。2024年10月29日、広州市海珠区の裁判所から懲役4年、罰金5000元(約10万円)の判決が言い渡された。黄さんは現在、広東省北江刑務所に拘禁されている。
広東省北江刑務所は、広東省の男性法輪功学習者(以下、学習者)に残酷な迫害を行う3カ所の刑務所の1つである。学習者は肉体的迫害を受けるだけでなく、精神的迫害も受けている。「転向」しない学習者に対しては、長時間、小さな椅子に座らせる、足でしゃがむ、手錠や足かせをかけるなどの拷問が常態化している。これに加えて、刑務所側は、十分な食事を与えない、睡眠の剥奪、洗顔や歯磨きをさせない、トイレに行かせないなどの卑劣な手段を用いて、学習者から最も基本的な生存権と人間としての尊厳を奪っている。刑務所の警官は「北江刑務所では、今まで「転向」しなかった人はこの刑務所から出た人はまだいない 」と大声で騒ぎ立てている。
広州市の学習者・李峭松さんと、茂名市の学習者・李源東さんは、3年近く北江刑務所に拘禁されているが、信念を堅持し「転向」を拒否したため、警官から残酷な迫害を加えられた。目撃者の証言によると、李源東さんは3カ月間連続で手錠と足枷をつけられた。李峭松さんは飢餓、睡眠の剥奪、洗顔、歯磨きを許されない、トイレに行くのも許されないなどの侮辱的な迫害を受けてきた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)