(明慧日本)甘粛省天水市の法輪功修煉者・李会明さんは2011年7月19日、天水郡派出所の警官らに不当に連行され、家財を差し押さえられた。7月21日、李さんは秦州区留置場に移送され、26日間拘禁された。李さんは、警官に2,000元をゆすり取られた後、8月16日午後に釈放された。李さんはかつて2度も労働教養を強いられたことがある。
警官は法輪功修煉者を騙しておびき寄せた
今回の連行は、秦州区国保(国家安全保衛)大隊の張文が計画したものである。
2011年7月19日の朝、天水郡派出所の4人の警官が李さんの借家を訪れ、施錠してあった門をこじ開けて、ガラスを割り、まるで強盗のように室内に侵入し、室内を荒らしまわった。警官らは、李さんの息子が通っている学校から李さんの携帯電話の番号を聞き出し、大家の何小平に李さんに電話をするよう指示した。何小平は李さんに「部屋のコンセントがショートしているため、検査と修理をするので、すぐに帰って欲しい」と偽りの電話をし、小麦を収穫していた李さんをおびき寄せた。李さんは「忙しいので、鍵を渡します」と返事をしたが、何小平は承諾せず、繰り返し電話で催促した。温厚な李さんは、何小平の話を信じて急いで自宅へ戻った。午後4時頃、李さんは中庭に着いた途端、4人の警官に身柄を拘束された。その際、李さんのシャツは引き裂かれ、頭は地面に押さえつけられた。4時半頃、李さんは天水郡派出所に連行され、コンピュータと他の家財を没収された。
派出所で李さんは、食事も与えられず鉄の椅子に一晩中縛られた。翌日の7月20日午前11時、秦州区国保(国家安全保衛)大隊の大隊長・杜栗と張文などが天水郡派出所に来て、李さんを自宅まで連れて行き、部屋を撮影したり、再び家財を没収したりした。李さんは秦州区国保大隊の収容施設へ不当に移送され、2日間、鉄の椅子に縛り付けられ、警官・杜栗にひどく殴打された。7月21日、李さんは407病院で身体検査を受けさせられた上、検査料を自己負担させられた。午後7時、李さんは秦州区留置場に拘禁された。
夏の小麦の収穫で忙しい時期、李さんは留置場で不当に26日間拘禁され、2,000元をゆすり取られた後、8月16日午後に釈放された。
かつて2度も労働教養を強いられた
李さんは1996年に法輪功の修煉を始め、心身ともに恩恵を受けた。「真・善・忍」の原則に従って己を律し、道徳心が向上した李さんは、正直で、人々から良い評判を得ていた。李さんは1999年7.20以降も修煉を続け、2000年末に上京して陳情したため2年の労働教養を強いられた。2008年4月、李さんは家の中に法輪功の真相資料があったという理由で、1年半の労働教養を強いられ、2009年10月に釈放された。
何度も迫害を受けた李さんの家庭は、経済状況が非常に困窮しており、李さんは2人の息子を学校に行かせるため、早起きして市場で野菜を売って生計を立てていた。野菜市場では、人を騙す行為が日常的に行われている中で、李さんは「真・善・忍」に基づいて正直に商売し、顧客の信頼と称賛を得た。このように良い人が野蛮に迫害されていることから、中共(中国共産党)当局の本質を見ることができる。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)