求める心を放下して、1人でも多くの衆生を救おう!
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2017年1月10日】私が真相を伝える過程の中で、数を追求する心が存在しました。ある時、真相をはっきり伝えきれておらず、ただ彼らが三退をすることを重視しており、真相を伝えきれていなくても三退させれば、本当に人を救えたと思っていました。師父は、「私が思うには、観光地の活動は共産党や少年先鋒隊などの関連組織からの脱退そのものを目的としていません。覚えておいてください。真相を伝え人を救うことを目的としているのです!」[1]と説かれています。

 私には面と向かって真相を伝える中で、考えさせられる二つの事例があります。一つ目の例は、二言三言ですぐに三退する人がいます。以前、同修がどのように真相を伝えたかは知りませんが、その人がすぐに三退する例です。もう一つの例は、同修がその人に真相を伝えていると知っていますが、どうしても三退しないという例です。

 一つ目の例は、私のもとの仕事場の人員で、ある日、彼の住んでいる住宅地区の出入口で出会いました。彼は苦痛の表情をしていたので「どうしたのですか?」と聞くと「どこもかしこも辛い」と言いました。「あなたはまだ、三退していないのでは?」と聞くと「まだです」と答えました。「であれば、あなたに代わって、三退させましょうか」と尋ねると「はい」と答えました。「あなたの氏名の2文字をとって、三退しましょうか」と尋ねると「はい、そうしてください」と言いました。私はその日ある用事があって急いでいました。心の中で、また今度、彼に詳細を教えようと思いました。この事を仕事場の同修に話したら「あら、私たちはその人に何度も真相を伝えたのに、彼はどうしても三退しなくて、諦(あきら)めたのよ」と言われ、この時、私はやっとその訳が分かりました。私がどうして二言三言で彼を三退させることが出来たかと言うと、同修が以前にすでに彼に多くの真相を伝えていたからで、本当に人を救われているのは師父だということです。

 二つ目の例は、同修が私に「あなたのおばの家の長男と長男の嫁を私は三退させましたが、次男は何を言っても聞かず、三退しませんでした」と言いました。私はこの状況を知ってから、心の中で、また彼に会った時、話そうと思いました。ある日、私が市場から出て角を曲がった時、彼が前方からやってくるのを見かけました。私は自転車から降りて、彼に何しに行くのですか? と聞くと、彼は手にした袋に薬を入れながら、ちょうど病院から薬をもらってきたところだと言い、どこが悪いのか尋ねると、胃が悪くて薬を飲んでも良くならないと言います。あなたは三退していないのではと聞くと、とっくに定年退職して党も退し、党費も払っていないと言います。その退ではなく、ネット上で三退するとはっきりと声明を出すことで、党、団、隊を脱退すると声明するのですと教えました。この時、彼は辺りを見渡し、人がいないのを確認して「ではあなたの方法で脱退します」と言い、私は彼の幼名を用いて三退させ、これでまた薬が効くようになり、さらに誠心誠意、心を込めて「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と念じれば、福報を得ることが出来ると言うと「もし良くならなければ、またあなたを探します」と言われ、私は彼が本気でないとみて「誠心誠意念じなければダメで、もし試してみようとすれば、きっと良くならないわ」と言って別れました。一カ月ほどたって、また市場で彼を見かけました。彼に「良くなりましたか?」と聞くと、彼は嬉しそうに「良くなりました。すっかり良くなりました。法輪大法は本当に不思議だ!」と喜んでいるのを見て「それなら堅持してくださいね!」と言うと、彼は「必ず堅持します!」と答えました。

 この二つの事例をあげた目的は、もし、同修の真相を伝える前置きがなければ、二言三言で彼らを三退させることが出来たか? ということを知ってもらいたいからです。例えて言うと、10カ所のショベル井戸を掘って、前の同修が9カ所掘ってもまだ水が出ず、私が10カ所目を掘り当て水が出ました。私たち大法弟子は一つの全体です。求める心を放下して良く協力し合い、自我を放下して大法を実証できるように、一つ一つの粒子が一つの全体となり、力を合わせて、より多くの衆生を救いましょう!

 最後に、師父の『洪吟』の中の詩を同修と共に学びたいと思います。「做して求めざれば常に道中に居る」[2] 同修と共に励まし合い、力を合わせて、1人でも多くの衆生を救いましょう!

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟』「道中」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/12/27/339423.html)
 
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