正法修煉7年のエピソード
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文/アメリカの大法弟子

 【明慧日本2018年7月13日】尊敬する師父、こんにちは! 同修の皆さん、こんにちは!

 あっという間に大法を修煉して7年になりますが、この過程を振り返ると、大法への尊敬と感謝で心がいっぱいです。7年経って経験したことはたくさんありますが、ここでいくつかの心得を交流したいと思います。

 法を得て 新しい命を得る

 私は90年代にアメリカに留学し、その後大手会社に勤めるようになり、自分なりの「アメリカンドリーム」を実現しました。しかし本当の喜びは得られませんでした。主な原因として、一つは「アメリカンドリーム」の実現と共に私の人生の目標と追求がなくなり、毎日通勤をしているうちに、だんだん単純な生活モードになりました。もう一つは、ずっと自由自在な人生に憧れていても、同時に人生には不確定要素があまりにも多く、自身でコントロールできないと感じました。どの出来事も今まで良かった生活を完全にひっくり返すのです。私は人生に本当の安泰が欠けていると感じました。

 会社に通勤して定年までお金を稼ぎ、いずれは老いて病死するような人生を過ごすことが悔しかったです。人がこの世に来るのは何のためだろう? 人は何のために生きているのだろう? 私には答えがなく、人生の無常を感じて、心の底からの喜びを感じることができませんでした。

 2003年、長年の友人が家族全員で当地の法会に参加しに来て、私に『轉法輪』をくれました。縁がまだだったせいか、私の頭に長期にあった「科学観念」のせいか、当時私は『轉法輪』の第二講までしか読まなかったのです。それから8年がたったのですが、やはり茫洋として喜びを感じない8年間でした。

 2011年6月、私と家族は中国に帰省しました。二番目の姉は法輪功の資料を配ったため3年の刑を受け、中国共産党の刑務所から出たばかりでした。ある日私は彼女の部屋に『轉法輪』を見つけ、読み始めたら今度は途中でやめることなく一気に読み終えると、長年心に溜まっていた人生の疑惑はすべてそこに答えがありました。私は人生の本当の目的と、命の意義を知り、心の底から喜びを感じました。それは茫洋とした状態から新しい命を得た感謝と喜びでした。私はやっと法を得たのです! それ以降の学法で私は正法時期の大法弟子になれることは、どれほどの幸せかを感じました。それは偉大な栄誉ですが、この栄誉に伴うのは私たちが背負うべき同じく偉大なる責任と使命でした。

 法を暗記する過程で 徐々に執着を捨てる

 修煉する前、私は気が短くて自己意識が強かったのです。学法し始めて情欲に満ちた自分を発見し、師父が『轉法輪』でおっしゃった執着心が自分に全てあり、中にはとても大きいのもありました。顕示心、嫉妬心、闘争心、怨む心、怖がる心、他人をなめる心、色欲心、名利心……、これらの執着心に隠れているのは根本からの「私」であり、それがどこにもあると感じました。

 師父は「物質と精神は同一のものです」、「修は己にありて、功は師にあり」[1] とおっしゃいました。法を学ぶ過程で私は、法と師を信じることは修煉者の根本であり、執着心をなくし三つのことを良くするための保証だと分かりました。私は修煉のはじめから学法と法の暗記を重視し、『轉法輪』を主にしました。最初に『轉法輪』を暗記するときは「論語」から始め、その後はの基本的には一講の一段落ずつ反復して暗記し、一つの講をすべて暗記してから次に進みました。第九講まで完全に暗記するのにおよそ1年半の時間をかけました。この過程は自分の今後の実修と三つのことをすることの良い基礎となりました。

 『轉法輪』を暗記すると共に、私は『洪吟』と『精進要旨』も常に暗記しました。師父の新しい「論語」が発表されてから、1週間内に暗記しました。英語の『論語』も暗記しようとしたら、予想を超える流暢さで同じく1週間内に暗記できました。これは私が法を暗記することに対する師父の励ましと知り、私にもっと当地の市民に真相を伝えるように教えて下さったと悟りました。その後から、時間があれば私は中文と英文で同時に『轉法輪』と『精進要旨』を暗記しました。そうすることにより記憶の促進だけでなく、時には法に対する理解も深まりました。また自分の誤字脱字も気付かせてくれました。法を暗記することにより注意力の集中や学法時間の延長にもなります。普段自分で出かけるなどの細かい時間も暗記するよい機会です。もっと重要なのは、心に法があるので法に合ってない自分の考えを見つけたら、すぐに正念で取り除き、普段の難も自発的に法と対照することができるのです。法を暗記し続ける過程は、自分の各種の執着心を捨てる過程であり、同時に法に対する理解を深める過程だと感じました。このような昇華の高まりは往々に知らない間に発生して、一定の時が過ぎると、明らかに自分の思想や体の変化を感じ、またこの変化を通じて大法への信念を固めました。

 正念は奇跡をもたらし 州政府に真相を伝える

 他の都市と比べ、当地には学習者が多いのですが、神韻プロジェクト以外には、当地の主流社会に真相を伝えるプロジェクトが少なかったのです。

 去年の7.20前夜、発正念をしてから今年は絶対ワシントンでの迫害反対デモに参加しようと思いました。2011年から修煉して以来、歴年のワシントン7.20活動に参加しておらず、安逸を求め、現状に満足していました。

 すぐに私は佛学会にワシントンDCに真相を伝える学習者が必要だと知りました。私は性格が内向的で普段は人と関わることが好きでなく、政府の方と接したこともなかったのです。しかし、自分の好き嫌いも修すべき心であると思い、参加しました。この度の国会への真相伝えは、全体の協力が良かったのです。ワシントンから帰ってきて、当地の州政府に真相を伝えることをすぐにやるべきだと思いました。それに多くの州で迫害反対や、中国共産党の臓器摘出行為を非難する決議案も相次いで通っており、他の州の学習者はすでに前に進んでいました。師父の説法や独自の学法で、師父はすでに道を開いてくださり、私たちが正念で歩き出すことを待っておられました。

 大法修煉者として、私たちが毎日やっていることも考えも、別の次元ではすべて物質として存在しているのです。法に合っているかどうか、全て宇宙で永遠なる証拠となるのです。これはどれほど真剣なことでしょうか! 軽々しく扱っていいものでしょうか? 学法を続ける過程で、大法弟子の重大なる責任と緊迫性をますます感じるようになりました。私は人の考えを捨て、大法弟子としてやるべきことをやればよい結果があると言い聞かせました。なぜなら本当にそのことをしてくださるのは師父だからです。

 何事もはじめが一番難しいのです。私たちの州議会には180人の下院議員と56人の上院議員がおり、最初はどこから始めればよいかわからなかったのですが、その時外地から経験のある同修が私たちに州政府に決議案を推進する経験を紹介してくれました。最初から私たちは真相を伝え、衆生を救うことをこのプロジェクトの根本的目的として、州議会の議員たち、オフィスの勤め人も含め皆私たちが救うべき衆生なのです。

 人手が限られていることを考慮し、私たちはまずは下院から始め、その後上院に行こうと決めました。去年の8月から私たちは下院議員たちに面会を求める電子メールを送り、その後事務室にも電話をかけました。この第一回の真相伝えに基づいて、私たちは州政府のオフィスに行って議員たちの事務室を訪ね面会を予約しました。またその機会を利用して議員秘書にも真相を伝えました。真相を知ってから、ある秘書たちはただ伝言することから、自ら私たちに諮問を提供したり議員との面会を予約してくれたりして、中には法輪大法の「真・善・忍」の法理に賛同して法輪功を学びたいと話した人もいました。

 10月末に至り、私たちは9人の下院議員と面談しましたが、中の2人は往復5時間の運転が必要でもありました。私たちはどの議員にも直接真相を伝える機会を大切にし、3人の議員は真相を知り決議案の提出者や、連名提出者になってくれました。

 この過程で最後までのどの一歩も、私は師父の慈悲と加護、励ましを感じることができました。なぜならこの過程で、私たちがどの道に進み、どんな結果が出るのかは、事前に決めて計画を立てることができるものではありません。すべて師父のお手配とご加護なのです。ここで二つのエピソードを話します。

 一、 下院の州政府委員会の公聴

 州議会の初日からほとんどの議会の度に、私は州政府ビルに行って議員たちに面会したり、予約を取ったりしました。出かける前に必ず発正念や法を暗唱するとともに、縁のある人々が自分のところへ来て真相を聞けるよう、心から師父のご加持をお願いしました。毎回たくさんの収穫がありました。

 ある日午後になって、偶然公聴委員会議長の事務所からその日の午後に公聴会があり、三つの議案が討論され、我々の議案も含まれる予定だと聞きました。当時の私は少し焦りました。心の中で師父のお助けとご加持をお願いしながら、現場でのスピーチを準備しました。会議が始まる直前に議案の発起人があいにくほかの会議があり参加できなくなったため、時間を変更することになりました。しばらくすると、公聴会が3日後の午後に変更になりました。公聴会では私たちの議案が唯一討論される議案になりました。これは師父の慈悲なる按排で縁のある衆生に真相を伝える貴重な機会だと悟りました。

 今回の公聴会に6人の現地の同修が参加することになり、発言予定の人数が多いため、一人当たりのスピーチは2~3分しかなく、互いの内容が重複しないようにと注意されました。しかし私たちの発言になると、中国で実際に共産党に迫害された同修の経験が現場にいる一人一人の議員の心に衝撃を与えました。公聴委員会のすべての参加者はみんな静かに聞き、「時間制限」などすっかり忘れたようでした。最後の学習者の発言が終わった時、議長は私たちに「まだ発言する人がいますか?」と尋ねました。

 今回の公聴会は1時間ぐらい続き、私たちに真相を伝える貴重なチャンスを与え、予想を上回る効果でした。多数の委員が真相を知った後、完全に私たちの決議案を支持すると明白に表明しました。これは後の公聴委員会の投票で全会一致の通過に重要な役割を果たしました。師父の慈悲なるご按排に感謝します。

 二、下院の委員会議長の支持を得る

 私のいる州では、規則委員会は主にどの法案を全体議会で議論し採決するかを決める最終的な決定者は往々にして議員会議長であるので、この方に早い段階で真相を伝えることはとても重要です。1月末に初めて面会したときは、彼はたくさんの人と同じように、中国共産党の法輪功への迫害や臓器狩りなどの問題は外交事務に属しており、州政府ではなく、連邦政府の権限にあると考えましたが、真相を全部分かったあとで認識が変わり、その後のわれわれが下院に提出した議案の有力支持者の一人になったのです。

 私たちの下院議案が通過する公聴会の時は、すでに今年の議会が終わる数日前になり、州議会の最も忙しい時期でした。私たちが規則委員会議長の関門を通過できるかと心配してくれる議員もいましたが、公聴会を通過した当日の午後、私はさっそく議長に面会する予約を申し込むと、彼の秘書が翌日の朝すぐに面会できるようにしてくれました。その日の夜、私は関係資料を準備しながら、どう彼を説得してわれわれの議案を投票採決日の日程に入れてくれるかを考えました。翌日の朝、時間通りに彼の事務所に入り、座った後まだ説得していないのに、彼は私に「あなたがこれ以上言わなくても私はもう分かっている。これはとても素晴らしい決議案だ。議案の発起人に知らせて、私の事務所に来て関連書類に署名してください」と言いました。

 翌日の午前中、私たちの決議案は議会投票日程に入れられました。なるほど、ドアはすでに開いているのです! 師父は道をすでに敷いてくださったのでした! 師父、ありがとうございます。

 昨年の10月末、私たちは全面的にすべての上院に真相を伝え始めるとともに、上院決議案を進めました。今年3月末の2018年州議会の終わるまで、私たちは相次いで二つの決議案を上、下両院で通過させました。これは私たちにとって奇跡であり、予想を遥かに上回る結果になりました。すべてが師父のおかげだと深く信じています。私は心の深いところから師父の慈悲なるご按排、師父のご加持と励ましに感謝します。このように法を実証し、衆生を済度し、修煉において高める機会を与えてくださったことに感謝します。

 この数カ月の州政府に真相を伝える過程を振り返ると、自分のまだ足りないところも見えました。主に心性の修煉がまだしっかりしていないなどの不足があります。例えば進展が順調な時には比較的強い歓喜心や顕示心まで出てしまいました。理性的な一面では、すべてが師父が与えてくださったもので、天の功徳を自分のものにし、修めるべきは人心だと自分に教えていても。自分の思想の中で浮かび上がった第一の念が正念ではなく人心であることを意識する度に、落ち込んだり悔しかったりしますが、こんな時こそ妄想を捨て観念を変える時だと思います。この過程の中でいつも自分の慈悲心が強くない、事をやる状態にとどまっていると感じています。自分の人心が人を救う全体的な効果を妨害することを残念に思います。例えば下院で私たちは90人余りの議員たちに面会しましたが、全体の半数でしかありません。投票採決の際に156人の議員のなかで、87パーセントが賛成で、反対はゼロでした。

 これらは、私たちの全体的な修煉状態の下院決議案における表れだと思います。しっかり修煉して精進することこそ失敗をなくし、師父の導びかれる修煉の道を真っ直ぐ歩むことができると思います。

 以上はこの7年間の正法修煉の中のいくつかのエピソードです。幸運にも正法時期の大法弟子になれたことは私たちにとってこれ上ない偉大な責任と光栄です。いくら長い道が前にあっても、私にとって最大の願望は、同じようにしっかり修煉して、地道に三つのことをやり遂げ、師父の按排してくださった修煉の道を真っ直ぐ歩み、「大法弟子」の名前にふさわしい修煉者になることです。

 師父、ありがとうございます! 同修の皆様、ありがとうございます!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』 

 (2018年ワシントンDC法会交流原稿)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/6/29/370379.html)
 
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