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是非を論じず 執着を見る


文/中国の大法弟子

(明慧日本)私は役場の公務員です。最近、県政府の要求に応じて公開投票の方法で役場内部から2人を昇格させることになりました。公開投票、民主推薦とは言え、上とつながりのある者がすでに内定しており、全体がこの2人を推薦するようにと「強制」されています。これが中国共産党の一貫した選挙の実態です。

 推薦票をもらった私は、「真・善・忍」に従う修煉者としてどうすべきでしょうか? 共産党の偽の投票を黙認するか、共産党が人民の民主を剥奪したことを否定して真に投票するか? すでに内定している2人はあまり優秀とは言えず、その1人は法輪功への迫害に拍車を掛けたことがあります。このような人を賛成することは到底できません。匿名投票なので、私は推薦票に私と仲のいい優秀な人を記入しました。

 思ってもみなかったのは、幹部は公然と人々の票を見ながら推薦票を集めたのです。私の票を見た時に、何回も私を不満な目つきで見ました。それから、私はずっと不安で局面を悪くしたことを後悔しました。また、幹部が私を敵視して、また当事者本人は私が推薦しなかったことを知り、私や法輪功を敵視して、救われなくなることが気になりました。この推薦票の事件について是非が分からなくなり、自責と不安がずっと続きました。

 この時に、師父の説法が浮かんできました。

 「あなたがぶつかったいかなる問題も単純なことでも、偶然なことでもなく、常人の中の問題ではありません。必ず修煉に関係があり、あなたの向上に関係があるのです。あなたは修煉者なので、あなたの生命の道は変えられ、あなたの修煉の道は新たに按排されたものなので、この道に偶然なことはありません」(『ロサンゼルス市での説法』) 「大法の中での修煉、法を正すことと皆さんが法を実証する中に偶然なことはありえません」(『2008年ニューヨーク法会での説法』)

 以前の私はずっと上の者の指示した通りに推薦票を書いていたのですが、今回だけは違いました。以前は回収時に中身を見ずにたたんで納めたのに、今回だけ見たのです。これは偶然でしょうか? まさに師父がこの気まずい場面を作って私の人心に触れさせ、それを暴露させるためではありませんか? 「皆さんの修煉の中で、わたしはあらゆる方法で皆さんのすべての心をさらけ出し、根元からそれを掘り出して取り除きます」(『精進要旨』「根を掘る」)と師父が説いておられます。私はこの事件の是非を論じず、自分の人心の根を掘り出しました。

  まず、第一は虚偽の心です。表面上では親切で友好そうに見えますが、後ろで人の良し悪しを論じて、陰口を言う癖があります。表裏があって、常人からみてもずる賢い人間に属します。修煉者としての私がこのような中共悪党の文化に満ちた汚い心を抱えていることに、自分でもびっくりしました。

  第二は、仕返しの心です。幼いころから私は仕返しをする性格が強かったのですが、大法修煉の後に大分なくなりました。しかし、今回は完全に暴露されました。表面上の「大法弟子を迫害した人を推薦しない」という口実に隠されただけです。

  第三は、自己保護の心です。上の人に別の派閥とみなされたくなく、表面上は和気あいあいを保つことで、自分の利益に及ぶことを心配しているのです。同僚や家族に真相を伝えることがなかなかできなかったことも、この心のせいです。同僚との表面上の関係を保つために、一緒にかけトランプや麻雀をしたこともあります。大事な時間を常人との付き合いに費やして、衆生を救い済度することに使っていません。こうして旧勢力に安逸心を掴まれ、隙に乗じられました。

  第四は、嫉妬心です。私はまだ若く出世したい心があるのに、機会がなくて嫉妬しています。師父が説かれた、人の運命は定められていることを忘れていました。

  第五は、政治に執着することです。自分と仲のいい人が抜擢されるよう期待し、将来うまい汁を吸って、法輪功を迫害する人を下ろそうとする心理があります。この期待こそ、常人の政治、政権への執着です。

 この事を通して、これだけの心が暴露されました。本当に師父に感謝いたします。私の修煉は本当によくありませんが、ここで皆さんと交流したいことがあります。それは、如何なることに会っても、自分の心が触れられたらぜひ内に向かって探して、その執着心をなくしていきましょう。

  日常生活の中で、特に中国大陸の悪党文化があふれている仕事の環境の中で、するべきかどうか、正しいかどうかは判断しにくいのです。最大限に常人の状態に符合して修煉しているので、共産党が滅ぼされる前に、その共産党文化を取り除いて生活や仕事をするのは実に難しいのです。しかし、どうすればよいでしょうか? 「衆生を救い済度することは何よりも重要なことです」(『米国中部法会へ』)という師父の言葉を念頭に置いて、衆生が真相を分かり、救われるのならば、難しくてもそれをやり遂げましょう。

  個人的な悟りであり、法に符合しないところはご指摘ください。

  2010年1月2日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/12/26/215068p.html

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