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内に向かって探し、根本から「名」を取り除く


文/中国の大法弟子

(明慧日本)私は、知り合いの年配の同修の家で学法したことがあります。この同修は、もう1人の同修との間に誤解がありました。噂も誤解の原因の一つでした。間隔が生じ、互いに相手が悪いと言って、私は聞きたくありませんでしたが、全部わたしの耳に入りました。私は彼女たちの問題は闘争心と口を修めないことによると分かっていました。どうして私に見せたのでしょうか? それは、私にもこういう問題があるからです。ただ、彼女たちほど明らかではありません。しかし、私はこの二つの執着を取り除くべきだと気づきました。年配の同修の依頼心も見て取れました。卑しい鬼に隙に乗じられて、ほかの同修の邪魔にもなりました。私はその背後にある要素がはっきりと分かり、正念を発するときに徹底的に邪悪を解体しました。それから、あまり彼女の家に学法に行かなくなりましたが、それは実は問題を避けたのです。
 
 ある日、年配の同修は私に彼女の家に行くように電話をかけてきました。暇がなかったので、夜行きましたが、留守でした。すぐ帰りましたが、途中で年配の同修夫婦に会いました。事情を聞くと、この同修は生活上のことを言い出しました。私は口では何も言いませんでしたが、心の中では軽蔑しました。
 
 帰りながら真相資料を配りました。自分では正々堂々として、恐怖心はないと思いましたが、実は自分のことだけを実証したいという思いでした。心性の境地に達しなかったらトラブルになりやすいのです。私は、橋を渡って歩道にきた時、道路が工事中だったので、道が壊れており、転んでしまいました。手も怪我をし、ズボンも破れてしまいました。私は起き上がった瞬間に目が覚めました。
 
 自分がいけないことをしたとすぐ気付いたのです。どこがいけないのでしょうか? 人を軽蔑し、自分を顕示するところです。何と強い顕示心でしょう。いい話だけ聞きたくて、悪い話は聞きたくないのも顕示心ですし、何かしたら人に知ってもらわないとすまないというのも顕示心で、真相資料を作るとき、必ず一番いいものを作りたいというのも顕示心です。他人と違うことを気にすることも顕示心です。この顕示心は、私の修煉の中に深く隠れていました。根本的にいえば、それは自分を実証することで、同修との間に間隔が生まれ、法を実証するのに悪い働きをしましたが、自分では意識しませんでした。
 
 はっきり真相を伝えられないのは、いつも家族の経済や教養の話をして、それで自分が話した真相が真実であることを証明できると思っていました。ずっと常人の執着心に合わせて真相を伝えており、後に、自分が伝えた真相が純粋ではないことに気づきました。この状況が変わったきっかけは、ある同修の話を聞いたからです。ある日、同修に会ったとき、彼女はひとりの同修の話をしました。彼女が正念で迫害を突破したので、同修たちはみんな彼女の修煉はよくできていると、いつも褒めていました。そのうち、彼女には執着心が生まれ、資料拠点の資金を独断に使って、邪悪に隙に乗じられ、騙されて、人を救う大量の資金を失いました。彼女は自分の「名誉」を守るために、やったことを言う勇気がなく、人心のせいで反対方向に行ってしまいした。最後に同修は、「名は修煉者を台無しにしかねない」と言いました。私はぼうっと聞いていて、心の中で、「幸いなことに自分は『名』を重く思っていない」と思っていましたが、実は、自分の執着心の根源を見つけられなかったのです。
 
 自分を実証し、人に言われたくないのは、まさに自分の名誉を守りたいからです、人に認めてもらいたいのは「名」を求めるからです。真相資料を作り、真相を配って人を救おうとしたのは正念ですが、最近、弁明の伝え方をするのは「名」のせいです。同修に取り除かない執着心があることが分かりながら、教えてあげないのも「名」を守ろうとしているのです。
 
 「名、利、情」の中で、「名」は3文字の最初にあり、三界で人を縛る鎖です。今日を持って私はそれを少しずつ取り除き、はっきり見きわめて、根本的に取り除きます。それはそもそも本当の私ではないのですから。法を正す時期の大法弟子として、しっかり自分を修めてこそ、誓約を果たすことができるのです。 
 
2010年12月11日


(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2010/10/29/121085.html
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