7年不当収容の夫が刑期終え 妻が再び収監される
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 【明慧日本2014年8月5日】吉林省の法輪功学習者・許英傑さんの夫・隋彦章さんは今年4月、不当に下された7年間の刑期を終えて帰宅した。しかし、妻が拘禁されたことを知り、すぐに派出所や政法委員(610弁公室を直轄する組織)、検察、裁判所などに足を運び、妻の解放を求めた。

 昨年12月22日、許さんは法輪功の文言が記載されたカレンダーを人々に贈ったため、老駅派出所の警官に拘束され、その後、長流留置場に移送された。

 その後、許さんは健康状態が悪化して歩けなくなった。家族は今年3月3日、派出所と検察に行き、許さんの状況を話し、解放を求めた。検察関係者は「考えておく。後で連絡する」と言ったが、その後、返答は来なかった。

 今年3月4日、許さんは市第三病院に搬送され入院した。翌日、家族は東昌区の裁判所に行き、許さんに関する情報を聞いたところ、裁判官に「3月7日午前、病院で開廷する。家族3人まで傍聴できる」と言われた。

 3月7日8時40分、病院には裁判官1人、検察官1人、警官10数人、裁判所が指定した弁護士が来ており、家族が雇った弁護士を解任するよう要求された。しかし、家族と許さん本人の強い意志で指定した弁護士が残った。

 病院の会議室で開廷の予定だったが、許さんが起き上がれないため、病室に変更された。深刻な状態の許さんは病室で意識不明になってしまい、担当医師の判断で裁判は中止された。

 弁護士と家族は裁判官に呼ばれ、「10日以内にまた開廷する」と言われた。弁護士は再び病院に戻り、許さんに会いに行ったが、許さんは30分内に3回も痙攣を起こし、体中の痛み、吐き気などを訴えた。

 その後、区政法委員は司法関係者に連絡して緊急会議を開き、許さんの家族が依頼した弁護士を辞退させることを決めたという。

 3月末、区政法委員の職員が、許さんが書いたと思われる申請書を家族に持って来た。その内容は「今の弁護士を解雇して、政法委員指定の弁護士に依頼する」というものであった。突然のことなので、家族はきっと裏があるだろうと思った。 

 4月8日に再び開廷したが、許さんはサインのとき、何か言えないことがあるような表情をして、泣いてしまった。数日前、区の政法委員の書記は許さんに軽い罪を提示し、弁護士の解任と引き換えに保釈すると勧めたという。

 6月12日、家族は東昌区検察局へ行き、許さんの件について聞くと、「許英傑は懲役3年の実刑判決を受けた」と、許さんに判決が下されたことを突然知らされた。家族は留置場に行き、許さんとの面会を要求したが断られた。しかも、留置場の職員は「俺たちも許英傑の判決書を見ていない」と言った。

 6月13日、家族は裁判官と会い、判決書を渡してほしいと要求したが、裁判官に怒鳴られ、拒否された。上訴しようとした家族は、「6月21日までが上訴期間だ」と知らされ、上訴の準備が間に合わなかった。

 7月3日、政法委員と取り決めをしたにもかかわらず、許さんは懲役3年の実刑判決を下され、刑務所に送り込まれた。

 許さんはかつて、2007年に夫と共に警官に拘束された。その後、許さんは懲役4年、夫は7年の不当判決を宣告された。7年の歳月を経てやっと夫が刑期を終えて出所したが、今度は許さんが刑務所に再び収監されたという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/7/7/294380.html)
 
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