慈悲の念を持って しっかり真相を伝えよう
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文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2017年4月15日】1999年、私は幸いにも法輪大法の修煉を始めました。当時、心臓病、リューマチ、頸椎症、長年の不眠症などの病気を抱えていました。煉功した後、病気は全部消えてなくなっただけでなく、家庭も睦まじくなりました。中国共産党が天安門焼身自殺を自作自演した後、村長は私の家に来て、義母に「お宅の嫁が法輪功の煉功を続ければ、労働教養所に送るぞ。孫の軍隊入隊も大学の進学も出来なくなるぞ」と脅しました。姑はとても恐れて、私が家に帰ると、「あなたは跪きなさい。私の目の前で本を全部焼きなさい」と言いました。私は「跪くのは構いませんが、本を焼くことは出来ません。私は法輪功を煉功してから体が良くなり、もともと体の弱いお父さんもお母さんも健康になって、この数年間、家族全員が薬を飲んでいないではありませんか。師父は『一人が煉功すれば、一家全員が受益する』[1]とおっしゃっています。私達の家族全員が受益していますから、恩を忘れて義に背くような事をしてはいけません。私の命がある限り本を守り続けます」と言いました。

 姑は私の気持ちが固いと見て、村長が家に来たことを話しました。その日の夜、私は村長の家に行って、正々堂々と「これから、何でもすぐに家に来ないでください。舅と姑は体が弱いですから、私がしたことは自分で責任を持ちます。私は悪い事をしていません。あなたは村民に選ばれた村長ですが、村民を踏み台にして登る気ですか? 『水は船を浮かべる事もできるが、同時に船を転覆させることもできる』ことをしっかり覚えてください」と言いました。

 翌日、出勤する途中、村長、村の党書記、派出所の所長は私を止めて、用事があるからと言って村の事務所に連れてきました。派出所の所長は私に天安門焼身自殺についてどう思うかと聞きました。私は笑いながら 「年から言っても、知識や見聞から見ても、あなたは私より上なのに、どうしてこんな質問をするのですか? それでは、お聞きしますが、文化大革命は一体どれほどの人を死に至らしめたのでしょうか。人を陥れる時、誰でも何かをでっち上げてデマを流してやるではありませんか。ところが、もし、ある人が人々の心を善に導き、国を安定させ、法輪功を煉功することによって皆の体を健康にし、国のために医療費を節約することができるならば、歴代の皇帝を集めて、この人が悪いと言う皇帝がいれば、あなたもこの皇帝を愚かな君主としてバカにするでしょう」と言いました。

 「今日、村長、書記もここにいますが、今まで、十数年間、農業税を一銭も払ったことのない私が、煉功した後、体が健康になり、仕事を再開した後、一括して今まで滞納した税金を全部払いました。もし、私の師父が良い人になるように教えてくださらなければ、私は決して払わなかったでしょう。私は心身ともに受益したからです!」と言いました。村長も党書記もこの事を認めました。所長は笑いながら、「あなたは確かに受益したようですね。分かりました。いいと言うなら、家で煉功しなさい」と言いました。

 師父は「大法の徒真相を講ず、口中の利剣齊しく放つ、爛鬼の謊言を暴き出し、 急いで救度して速く講ず」[2]と説かれ、理性と智慧を持って、相手の執着に沿って真相を伝えなければならないと説かれました。大法弟子は慈悲の念を持って、しっかり真相を伝えなければならないと私は悟りました。

 ある日、私は定期市に真相を伝えに行きました。ある中年女性に会い、彼女に「法輪功の真相を読みませんか」と言って、定期刊行物を渡しました。彼女は表紙にある江沢民を告発する内容を見て、大声で「あんた達、江沢民を告発する勇気があるのかい? 彼は国家主席だよ。私が電話で通報しても、あなたは恐れないのかい?」と叫びました。私は笑いながら大声で「恐れません。恐れるならば出てきません。今、すべての人は自分の将来の道を選んでいます。警察官だってそうです。文革はあれほどすごい事をやっていても、結局名誉の回復をしたじゃありませんか。法輪功は佛法です。人々を善に導いています。国民には信仰の自由があると憲法に規定されていますから、私達は間違っていません。彼らこそ犯罪者です」と言いました。

 私の声は大きかったのですが、慈悲な心と穏やかな笑顔を保っていました。この時、周りに多くの人が集まりました。私は引き続き「文革はどれだけの人を死に至らしめたでしょうか。飼っている鶏が産んだ卵を食べないで、生活のために食料と交換しただけで、吊るし上げ批判し、それは資本主義の尾を切ることだと言いました。学校の先生に対してもそうですが、講義中でも引っ張り出して批判し、インテリ野郎だと罵倒しました。中国共産党が中国の歴史を歪曲しようとするから、知識人や思考力のある人をどうしても打倒し、屈服させ、真実を言う勇気を失わせる必要があったのです。法輪功は真・善・忍を修めており、中国共産党は偽、悪、闘をやっているからです。もし誰でも真・善・忍を修めれば、彼らの悪行がすべて暴き出されるからです。中国共産党は政権を取ってから、8千万の同胞を殺しました。中国人が中国人を殺す歴史をもう終焉(しゅうえん)させるべきです。皆さんも理性的になって、紂や桀(ちゅうやけつ・夏王朝の最後の王、桀王と並び馬鹿王の典型例とされており、「夏桀殷紂」などと3千年近くに渡り暴君の代名詞扱いされていた)のような悪人を助けて悪事を働かないようにしてください」と言いました。

 ここまで話すと、周りの人は皆賞賛する目で私を見ていました。彼女も笑顔を見せ、小さい声で「声を小さくしてください。さもなければ警察官が来ますよ」と言いました。私は大丈夫ですと言って、カバンから『九評』を出して、「この本には中国の真の歴史が書いてあります。とても貴重な本です。是非読んで下さい。読み終わったら必ず福音を伝えて、他の人にも読ませてください。私達は中華の子孫になりましょう。マルクス、レーニンの子孫にならないようにしましょう」と言って、彼女に三退して平安を守ることを知っているかと聞きました。そして、三退のことを話しました。

 周りに集まって来た人達も本が欲しいと言いました。私が三退について話した時、周りの人達も聞いていたので、本をもらった人は皆三退をしました。中にはすでに三退した人もいました。私は署名を集めるノートを出して、「あなたはすでに真相を知っているようですね。とても幸運な方です。私達は佛家の弟子です。佛家の弟子が冤罪を受けた時、勇気のある正義の言葉を発することはとても大きな徳になります。今世界で多くの人々が江沢民を告発しています。ここに署名してください。正義を応援して下さい」と言って、署名をお願いしました。署名してくれる人もいれば、怖くてしない人もいました。私は「署名は自発的なものです。しなくても構いません。しかし、署名をすれば、きっと大きな福報があるでしょう。将来あなたはきっと大法に感謝することでしょう。やはり署名をお願いします」と後押しすれば、署名してくれる人もいました。

 十数年真相を伝える中で、様々な人達に出会いました。しかし、どんな人に会っても必ず慈悲を持って、穏やかな表情で対応するようにと心がけて来ました。

 一度、私は定期刊行物を若い女性に渡しました、彼女と一緒にいた女性は彼女の手から定期刊行物を奪い、非常に横柄な態度で資料を地面に投げ捨てました。そして「私達はイエス・キリストを信仰しています。あんたのものを信じません。消えてしまえ」と言いました。私はその資料を拾いながら、微笑んで「あなたに同じ信仰を持ちなさいと言っていません。あなたに真相を知って欲しい、平安になってほしいと思っただけです。イエス・キリストは神様ですが、共産党は無神論者です。あなたは無神論の印を持ったまま、イエスに引き受けていただけるでしょうか。あなたの主はあなたにこのような態度で人に対応するように教えたのでしょうか」と言いました。彼女は黙ってその場を去って行きました。

 数日後、別の市場で再び彼女と出会ったとき、私は笑顔で彼女に挨拶し、「真相を読みますか」と言いました。彼女はとても感激して「あの日、私はあれだけ悪い態度であなたに対応したのに、相変わらず優しくしてくれ、あの時は本当にすみませんでした」と言って、定期刊行物を受け取り、「帰ってから、しっかり読んで見るわ。ありがとう」と言いました。私は師父のお言葉「慈悲は能く天地の春を溶かし 正念は世中の人を救う可し」[3]を思い出しました。

 次元の限りがありますので、不適切な所は慈悲なるご指摘をお願いします。師父の慈悲なるご済度に感謝いたします。同修達からの大いなる助けに感謝します。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『オーストラリア法会での説法』
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「快講」
 [3] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「法正乾坤」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/4/4/345102.html)
 
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