米政府高官 公然と中共を糾弾(一)
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 【明慧日本2020年10月8日】(アメリカ=明慧記者・英梓)2020年の年頭から、中共ウイルス(武漢肺炎)が世界で蔓延して以来、米国の政府高官とエリート達は公の場で公然と、中国共産党(以下、中共)は米国と世界の自由国家に脅威をもたらしていると非難している。そして、武漢肺炎を「中共ウイルス」と呼び、中共が言う「中共は14億の中国人の代表」という嘘を暴き、中共と中国人を分けてみるべきだと提唱した。

 トランプ大統領は9月22日、国連での演説の中で、中共の感染症に対する嘘が全世界を誤った方向に導いたと痛烈に非難し、そして「この疫病を世界に放った中国(中共)の責任を必ず追及する」と断言した。

 ホワイトハウス顧問、「中共ウイルス」について語る

'图1:白宫贸易顾问彼得·纳瓦罗(Peter Navarro)'

ホワイトハウス顧問ピーター・ナバロ氏

 ホワイトハウスの顧問ピーター・ナバロ氏は9月13日、インタビューに応じ現在の疫病は「中共ウイルス」だと述べた。

 同氏は「今期の政府と大統領が、基本的に四つの戦略を展開しており、我々の経済を再開し、中共ウイルスへの対応をより万全するため充分な準備ができたと言える」と話し

 同氏が言う四つの戦略とは、「個人による防護、治療方法の確立、検査の継続とワクチンの開発」である。これらの対策は、米国経済を再起動させ、中共ウイルスからよりよく守ることができるという。

 同氏は「中共は、トランプ大統領が築き上げたアメリカ史上最強、弾力性のある経済力に打撃を与えた。そのため、我々は経済封鎖の状態に陥った」と述べた。

 

 6月21日、ナバロ氏はCNNのインタビューの中で、「新型コロナウイルスは中共の産物である」と述べ、中共は意図的にこのウイルスを作った可能性があるとも述べた。

 

 同氏は、ウイルスは中国から伝わってきたのだから、中共はこの責任を負わなければならないと強調。感染症の初期、中共は武漢からの国際便をストップさせず、ウイルスを世界にまき散らしたのだ。中共はウイルスを武漢で封じ込めることができるはずなのに、数十万人を世界に旅行させ、疫病の世界的な大流行を招いたと述べた。

 米国国務長官、「中共は米国と自由世界全体を脅かしている」

ニクソン大統領図書館で講演するマイク・ポンぺオ米国国務長官

 マイク・ポンぺオ米国国務省長官は7月23日午後、カリフォルニア州のリチャード・ニクソン大統領図書館で「共産主義の中国と自由世界の未来」をテーマに講演を行なった。講演の中で「中共は米国と自由世界全体に対する脅威である」と強調した。

 同長官は、中共の最終目標は「破綻した全体主義イデオロギー 」に基づいて、世界的に共産覇権主義を実現させることだと断言し、米中両国の根本的なイデオロギーの違いを無視してはいけないという

 同長官は、中共政権と中国人を分けて考えるべきで、中国人は最大の自由を渇望している。我々は民主運動側に立つことを誓い、世界の民主国家に中国人の人権獲得のため後押しするように促していきたいと述べた。

 「共産主義者が話したことはほぼ嘘である。彼らが言った最大の嘘は『彼らは14億人の中国人を代表している』と言うことだ。しかし、その14億の中国人は彼らに監視され、抑圧され、話したい事を話せないのである」

 

 「私はすべての国の指導者に米国が行なっていることを行なうよう呼びかける。それは互恵関係と透明性を守り、中共の責任を追及することである」

 「中共の行為を変えるのは、中国人だけの仕事ではない。自由国家も行なうべき事があり、自由を守るべきである。自由国家が、自由と独裁のどちらかを選択することを希望する。

 中共は絶え間なく宗教団体を弾圧し、強硬に対抗すべき

 同長官はまた、中共の宗教への迫害に関心を寄せ厳しい態度で臨むようローマ教皇に呼びかけた。中共はカトリック教徒に限って迫害をしているだけでなく、キリスト教徒、チベット仏教徒、法輪功など、すべての宗教団体に対して迫害を行なっている。

 9月18日、同長官はカトリック教雑誌に書いた『まず第一に』(First Things)と言う文の中で、「中共は、その意志と全体主義的な課題に基づき、あらゆる宗教団体への絶え間ない弾圧をする行為に対して、バチカンは、世界に向け指導した宗教の自由と団結の理念を強く永続的に表現すべきである」

 「2年が過ぎ去り、バチカンと中共の協定は、中共のカトリック教徒への弾圧から免れていない。言うまでもなくキリスト教徒、チベット仏教徒、法輪功およびほかの宗教団体に対する残酷な迫害が続いている」、「中共当局は教会を閉鎖し、信者を監視し、嫌がらせを続けているにもかかわらず、中共が宗教問題の『最高権威』だと主張している」と述べた。

 米国国務省次官補、「中共はならず者だ!」

'图3:美国国务院亚太助卿史达伟(David Stilwell)周四(9月17日)出席国会参议院外交关系委员会听证时表示,中共对世界的侵略和破坏现在仅现“冰山一角”'

米国上院外交委員会の公聴会で発言するデビッド・スティルウェル氏

 米国国務省次官補デビッド・スティルウェル氏は9月17日、米国上院外交委員会の公聴会に出席した。中共は最近の世界における行動から見て、行為に責任を負う者ではなく「ならず者だ」と表現し、我々の仕事は、より多くの中共の悪事を他国に示し、中共の本当の姿を理解してもらう事だと述べた。

 同氏は公聴会での発言の中で、香港のウイルス学者で、先日アメリカに亡命した閻麗夢(ヤン・リメン)博士の言葉を引用した。「中共の世界への侵略と破壊は、今では『氷山の一角』にすぎない」

 「しかし、この例えは、中共の侵略や破壊的な活動を世界中で行っていることを考えれば、立証するよい方法である」、「中共が世界で行なった悪質な活動を見て、その背後には大量の潜伏活動が潜んでいる」と述べた。

 同氏は、米国国務省、特にアジア太平洋事務局(EAP)の仕事は、さらに多くの中共の悪事を他国に示すことだ。「多くの国に中共の真の姿を理解してもらうことであり、中共は侵略的で、独裁、野心に満ち、偏執的で、自由で開かれた社会と国際秩序にとって敵であり脅威である」

 米国安全顧問、「中共は生命と思想への統制を図っている」

'图4:2020年6月24日,美国国家安全事务顾问奥布莱恩在凤凰城亚利桑那州商业局发表有关中国问题的讲话。'

アリゾナ州フェニックス商業局で講演するロバート・オブライエン氏

 米国国家安全顧問ロバート・オブライエン氏は9月23日、アイオワ州ドレイク大学での講演で、「トランプ政権は、国際の共通の認識を構築し、日増しに増強する中共の侵略行為に対応している」と述べた。

 同氏は6月24日、 アリゾナ州フェニックス商業局で中国問題について講演し、「トランプ大統領の指導の下で、米国人はやっと目覚めた。中共の攻撃的な行為、我々の生活にもたらす脅威を目の当たりにした」と述べた。

 同氏は、「共産主義は一個人を国家が達成しようとする目的のために、道具として利用され、国家の目標の実現のために犠牲になりやすい」と語った。

 「中国においては、これらの考え方はずっと中共の根幹になっているが、しかし、アメリカは『憲法』と『権利法』が、米国人の根幹になっている。中共は人民の生命に対する完全な統制を図っているが、これは経済に対する統制、政治に対する統制、身体に対する統制を意味している。おそらく最も重要なのは思想に対する統制である」

 「中共は人類の運命共同体をつくることを掲げ、かつ、中共の意向に沿った新たな世界構築を図っている。彼(中共)らはすでに国境を越えて人々の思想を統制し始め、それなりの効果を得ている」と述べた。

 同氏は、「トランプ政権は中共の悪事に対して反撃し始めた。そして声を出し続け、中共の信条と陰謀を暴いている。これは中国のためだけでなく、香港のため、台湾のため、世界のためでもある。我々は、我々の盟友と仲間たちと一緒に、我々は、中共の我々の国民と政府への統制、経済への打撃、主権の侵害に対する企みに抵抗し続ける」と強調して述べた。

 FBI長官、「中共は米国にノウハウ戦争を戦線布告し 研究(成果)を盗む」

'图5:联邦调查局局长雷(Christopher Wray)9月17日参加众议院国土安全委员会的听证。'

米国下院安全委員会公聴会で発言するクリストファー・レイ長官

 米連邦捜査局(FBI)クリストファー・レイ長官は9月17日、米国下院安全委員会公聴会で、「中共は、自分らの技術的な野心を守るために、米国に「ノウハウ戦争」を戦線布告し 、研究(成果)を盗み、米国の納税者の金で行なった(研究成果)を利用して目標を達成しようとしている」と述べた。

 同長官は、「中共は米国の利益に大きな脅威を与えている。FBIは10時間で一件のベースで、中共の諜報活動を調査し、すでに諜報活動の大部分2000件を調査済である」

 FBIが言う中国の脅威は、中国政府と中共の脅威を指している。同長官は公聴会で、「我々の資産に対して、中国(中共)ほど広く深刻な脅威を与えている国はない」

 「米国国民は中国(中共)の窃盗行為の被害者であり、しかも被害は大規模で人類歴史上、最大の富を(中国)に移された。もし、あなたがアメリカの成人であれば、あなたの個人情報が中国(中共)に盗まれた可能性がある」と述べた。

 米中国政策首席顧問「中共は中国国民と自由世界に立ち向かう」

 米国海軍兵学校教授で、米国務省の対中政策首席顧問マイルズ・ユー氏は6月15日、ワシントン・タイムズとのインタビューで、文化大革命と六四天安門事件を経験した記憶で、中共を深く認識できたという。同氏は「昨今、中国(中共)ほど大きな脅威はなく、世界に対する中国の脅威を阻止する以上に重要な戦略目標はない」と、ユー氏はインタビューに答えた。

 9月22日、カナダのシンクタンク、「マクドナルド・ローリエ研究所」(MLI)主催の、香港問題と中国政策に関するフォーラムで、マイルズ・ユー氏は、「今は米中冷戦ではなく、中共が中国国民と自由世界に立ち向かったのだ」と述べた。

 同氏は、香港の一国二制度が失敗し、世界は中国が信用できないことが分かった。そして、中共は「統一戦線」、「武装闘争」、「共産党の建設」などがどのように行なってきたかを、認識させる機会を提供してくれたという。

 同氏は、質問に「これは米中の戦争ではなく、米中の冷戦でもなく、中共と中国国民および自由世界との戦争である」と答えた。さらに、解放軍の役割は単に中国国民を守ると勘違いしてはならず、解放軍は中共に仕えることに重点を置いており、商業、技術、諜報活動に関与していると世界に注意を促した。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/28/412396.html)
 
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