【明慧日本2020年10月9日】 アメリカ・シカゴ地区の法輪功学習者(以下、学習者)は、2020年9月26日、中国大使館の前で中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害が酷くなっていることと、法輪功への21年にわたる迫害に抗議をした。国際社会に中共の本質をはっきりと認識してもらい、法輪功への迫害に互いに協力し合って阻止するように呼びかけた。
シカゴ中国大使館の前で法輪功への迫害に抗議する |
イリノイ州の法輪大法学会の責任者である劉伊さんは集会で、1999年7月から、中共及び元凶である江沢民による全面的な法輪功への弾圧は今年で21年になった。多くの罪のない善なる学習者が連行され、拘禁され、実刑を言い渡され、酷刑を受けたりして、命を奪われた人が少なくない。この迫害は今も続いていると発言した。
イリノイ州法輪大法学会の責任者 劉伊さん |
最近、中共の政法委は中国各地で学習者に対し、法輪功を学ばないという誓約書(三書などを指す。主に保証書・決裂書・批判書)に『署名を強要するという迫害』を行っている。報道によると、2020年上半期に嫌がらせを受け、連行された学習者は5313人に達し、その中で迫害を受けて死亡した人は39人、不当に実刑判決を言い渡された人は132人だった。7月から8月までに中国全土ではおよそ2594人の学習者が連行され、実刑判決を言い渡され、その内の11人の学習者は迫害を受けて死亡したという。
当日の午後、学習者たちはシカゴの中国大使館前に集まり、「法輪功への迫害を停止せよ」、「生体臓器狩りは許されない」、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」、「江沢民に法の裁きを」、「天が中共を滅ぼし、天が中華を守る」といった横断幕を掲げた。
迫害の21年間、学習者の冤罪停止ならず
法輪功学習者の李さん |
集会で、1995年から法輪功を修煉し始めた李さんは、中国で迫害を受けた体験談を述べた。「1999年迫害が始まった当初、私たちは政府が法輪功に対して誤解を持っていると思っていたので、実際の状況を陳情しようと北京へ行きました。しかし、7月22日、私が北京駅に着くと、警官に地元の公安局まで連れていかれ、訊問されました。その後警官は、私に法輪功を誹謗中傷するビデオを見せ、法輪功の修煉を放棄するための保証書に強制的に署名させようとしましたが、私は断りました。その後、彼らは私を見張るために、24時間の勤務体制を作りました。7月24日、煉功点の責任者が迫害を受けて死亡したことを聞きましたが、その時、学習者が迫害されたと聞いたのはこれが最初でした。21年経った現在振り返ってみると、この時が法輪功への迫害の始まりと言えるでしょう」と語った。
李さんは、今までも法輪功を堅持し修煉している人は、随時、中共に連行される可能性があると語った。「2017年から、中国の学習者たちは列車やバス等で出かける場合、駅で身分証明書を出すと、すぐに警官にカバンを乱暴に確認され、家の鍵を没収されたり、強制的に身体検査を受けさせられ、逮捕されるのです。学習者が家にいる時も、警官が何度も来て嫌がらせをしたり、さらには学習者の家の周りに監視カメラを取り付けたりしています」
また李さんは、21年間の迫害によって死亡する学習者がたくさんいると言った。例えば、「30代前半の未婚の女性学習者は、連行されてからわずか50日で迫害を受けて死亡している。迫害を受けていた間に一体何が起こったのか、誰も知らなかった。またある若い男性の学習者は、刑務所に連行されてから数日で突然死亡し、張という20代の未婚の女性学習者は、2001年に北京で陳情した後、帰ってきていない。そういう類のことがたくさん発生しているという。
迫害の手段は、悪質で残酷だ
学習者のエリアンさんは、「中共政権は非常に卑劣です。21年にわたり法輪功学習者への迫害は続いています。今年の始めから、この残虐な政党は学習者にいま以上の酷い迫害を与えました。それは『署名を強要するという迫害』を行っているというのです。学習者たちは真・善・忍という原則に従って修煉しています。つまり真・善・忍を、修煉している良い人間を、クリアにするという意味があるのでしょう。中共は人に真・善・忍の普遍的な価値に触れさせず、人の善なる本性を破壊しようと企んでいるのは極めて卑劣なことです」
また、「この『署名を強要するという迫害』を行っている中で、私の親戚の1人は2回洗脳班に連行されました。また中国にいる親戚は、中共による嫌がらせを受けていると教えてくれました。不当に連行された親戚、地元の学習者の中には留置所に拘禁された人もいれば、不当に実刑判決を言い渡された人もいます。他の学習者は洗脳班に連行され、寝かせてもらえず、強制的に法輪功と師父を誹謗中傷する内容のビデオを見せられ、強制的に「四書』に署名させ、もし署名しない場合、家族に働かせないと脅迫しています」と語った。
世界は目覚めている
学習者の劉其順さん 人々は中共の残虐さを理解してきたと語る |
学習者の劉其順さんは、「今年は災難が多い年です。全人類がいろいろな災難に見舞われています。しかし、今年は人々を目覚めさせている1年です。人々は中共が世界にもたらした災難を認識し、中共の邪悪に対抗しつつある1年です。ここで我々が集まることは、もはや1人のことではなくなってきています」と述べた。
劉さんは、「迫害を経験した私は、中共の残虐さをしっかり認識しました。しかし、この残虐は氷山の一角にも及びません。この21年間、中共が法輪功に対して悪事をやり尽くし、毎日明慧ネットで迫害された情報を見ることができます。『生体臓器狩り』を含めていろいろな迫害が今も続いています」
「法輪功に対してあらゆる手段を用いた中共の悪事は、全世界の人々が認め、その悪辣さを露呈しています。例えば、最近、香港で起きたさまざまな中共の行為は、極めて悪質であり、世界各国から非難されていますが、中共自身は当たり前なことだと思っているのです。香港ではこんなにも多くの市民が街頭に立ち、中共に抗議しましたから、善良な香港の人々の良知が引き出され、目覚めた姿を世界中に周知させたことでしょう」と語った。
人々は法輪功迫害の実態を理解し、反迫害を支持
反迫害を支持する(右側から)ビルジュさん、チャンダニさん、サラさん |
シカゴ在住のインド系のビルジュさん、チャンダニさんとサラさんは法輪功が仏家の修煉大法だとわかるととても喜んだ。彼らはここで写真を撮った後、法輪功への迫害停止を支持した。
シカゴ市民のピーターさんとカロライナさん |
シカゴ在住のピーターさんとカロライナさんは、神韻芸術祭を鑑賞したとき、法輪功について聞いたことがあると言った。今日、実際に学習者の穏やかで和やかな煉功姿を見ていると、こんなに素晴らしい功法が、中共により弾圧されているとは理解することができないと話した。法輪功にとても同情し、迫害の真相資料を持ち帰って、もっと知りたいと話した。