河北省衡水市の学習者たちが脅迫、嫌がらせを受ける
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 【明慧日本2020年10月9日】河北省衡水市の政法委員会(治安・司法などを統括する機関)と桃城区政法委は6月以降、関連部門と各派出所に指示を出し、法輪功学習者(以下、学習者)に嫌がらせをしたり、脅迫して「転向」させたりして、学習者の家族を連座させる迫害を行っている。また、警官らは危篤状態に陥って入院している趙二瑞さんまでも嫌がらせをし、さらに一部の臨終の学習者まで嫌がらせをしたという。

 以下、学習者が嫌がらせを受けた一部の事例である。

 1、同市桃城区河沿郷政府と村の幹部は、河沿郷に住む年配の女性学習者3人に対して、それぞれ家族全員を各学習者の家から呼び出して、家族から学習者に法輪功を放棄するよう圧力をかけるようにと強要した。幹部らは学習者に「法輪功を止めるという表明したサインをしなければ、子供たちや孫たちの仕事や通学に影響するぞ」と脅迫した。

 2、6月、河東派出所は南門小学校の教師・劉玉仙さんと夫、息子の3人を派出所に呼び出し、劉さんに「三書(法輪功の修煉を放棄させるために、強制的に書かされる書類)」へのサインを強要したが、劉さんはこれを拒否した。しかし、劉さんの夫と息子は派出所の警官がその場で劉さんを連行することを恐れて、劉さんに暴力を振るい、サインをするよう迫った。その後、劉さんの勤め先の学校も劉さんに同じくサインを強要したが、劉さんはこれを拒絶した。

 3、鄭玉栄さん(70代)は6月16日、町内会の人に町内会の事務室に呼び出され、「三書」にサインを強要され、サインをしないと事務室から出ることを禁止された。町内会の人が退勤時間になって、やっと鄭さんが帰ることを許したが、「明日またこっちに来い。『転向』するまで、毎日来ないといけない。それでも『転向』しないなら、石家庄の洗脳班に送り込むぞ」と脅迫した。鄭さんの息子は診療所を経営しているが、「母親が『転向』しなければ、診察を許さない」と町内会の人に強制的に診療所の診察を停止された。そして迫害を免れるために、鄭さんは家を離れた。それ以降、夫はため息ばかりつき、子供たちも鄭さんをあちこち探し回った。しばらくして、鄭さんは帰宅した。

 9月20日午前、町内会の人がまた鄭さんの息子の診療所に行き、「母親が『転向』しないなら、また診療所を閉院させるぞ」と息子を脅迫した。診療所は息子の生計を立てている所なので、圧力をかけられて理知を失った息子は実家に帰って、物を壊したり、壁に穴を開けたりして暴れた。夫も鄭さんにビンタを打ち、鄭さんに「転向」するようにと迫った。息子が町内会の人を家に呼んで来た。「三書」を持ってきた町内会の人が、鄭さんにサインをさせようとしたが、鄭さんはそれに従わなかった。そして、息子が鄭さんの手を掴んでサインを無理やりさせたという。

 4、何庄郷馬村の学習者・劉申新さん(67)、倪学穏さんは数回にわたって嫌がらせを受けた。村の委員会が村人に毎月、一人につき小麦粉12.5キロ、米5キロ、ピーナッツオイル1.5キロと、中秋節のために一人につき豚肉1.5キロ、ごま油1.5キロ、胡麻みそ1キロという生活支援品を支給しているが、劉さんと倪さんには配らなかった。さらに、劉さんと倪さんが「三書」にサインするまで、法輪功を学んでいない2人の家族や親戚まで、それらの生活支援品を支給しないと委員会の人に言われたという。

 そのほか劉さんと夫は毎月、200元の生活補助も支給停止された。村の委員会が倪さんの義理の妹に「お姉さんを説得しなさい。でないとおまえの家の水道も電気も止めてやる」と脅迫した。委員会はまた、倪さんの所有する家を借りている人に「この家を出ていかないと、おまえの子供を学校に通えないようにさせるぞ」と脅迫した。これに対して、村人たちは「刑務所に入っている罪人でさえもご飯を食べさせるのに、どうして良い人をここまで追い込むのか」と憤慨した。

 何庄郷馬村の治安保安主任・馬建庫は1999年7.20以後、学習者に対する迫害に積極的に加担し、何度も郷政府の人員、公安局、派出所の警官らを学習者の家に連れて行って、嫌がらせをした。

 5、王国恩さんは市内に在住しているが、実家の郷政府により、王さん夫婦を村の委員会へ行かせるようにと要求された。王さんは帰って来てから委員会に行ったが、「三書」にサインを強いられた。しかし、王さんは断固としてこれを拒否し、「私は刑務所にも入れられ、拷問を受けた。こんなものにサインはしない」と言った。

 6、薛俊庄さん夫婦は嫌がらせを受けた。派出所の警官は薛さんの息子に電話をかけ、家に行くと通知した。息子が警官に、父の健康状態が悪いので来ないようにと説明し、「父に何か問題があったら、その責任を取れるのか」と問いつめた。しかし、8月25日、町内会の人と裕華派出所の警官ら5人が薛さんの家に押し入り、薛さんに「三書」にサインをするように強要した。薛さんは断ったが、警官に「家宅捜索して、サインするまで毎日家に来るぞ。必ず、サインをさせてやる」と脅迫された。9月20日、派出所の警官はまた、電話をかけてきて嫌がらせをしたが、法輪功を学んでいない息子は両親を保護するため強く非難した。

 7、桃城区文広新局に勤務する李静さんは、局長や紀律検査委員会の書記らに嫌がらせをされた。育才街小学校の教師・趙紅玉さん、市七中学校の元教師・啜花卉さん、桃城区審計局を定年退職した杜文乾さん、工商銀行の邱桂冬さんも勤め先に嫌がらせをされた。啜さんと杜さんは「洗脳班に入れるぞ」と告げられた。

 8、桃城区工商局を定年退職した代新賞さんも嫌がらせを受けた。元の勤め先は代さんの息子に電話をして、嫌がらせをした。それを知った代さんは勤め先に電話をかけ、「息子は関係ない、私に直接話してください」と言った。翌日、勤め先の人が代さんの家に来て、代さんに「転向」を要求したが、代さんはそれを拒絶し、相手に真相を伝えた。

 9、陳玉さん夫婦は康復街派出所の警官に電話で嫌がらせをされた。

 10、同市第四中学校の教師4人(退職した教師を含む)が嫌がらせを受けた。

 そのほかにも、嫌がらせを受けた学習者がいるという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/27/412325.html)
 
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