【明慧日本2020年10月13日】吉林省松原市乾安県の法輪功学習者・孫占国さんは2019年9月、同県油田採油工場派出所の警官に連行され、すでに1年間拘禁された。その間、孫さんは迫害された。最近、県裁判所に懲役5年の不当な実刑判決を言い渡された。
孫さんは松原市乾安県唱子村に在住。中国共産党(以下、中共)が法輪功に対する狂気じみた迫害を行っている中で、連続して二度も不当に吉林省九台飲馬河労動教養所に拘禁され、労働により再教育を受けたことがある。
以下は、孫さんが迫害された際の一部の事実である。
2007年6月13日、当時40歳過ぎだった孫さんは乾安県安字鎮派出所の警官に連行され、九台飲馬河労動教養所で不当に労働による再教育を受けた。労働期間が終わると、労動教養所は松原「610弁公室」に電話をかけて、孫さんを迎えに来るようにと伝えた。2008年6月6日、孫さんは釈放されたが、当日また直接、同県安字鎮派出所の警官に連行され、県拘置所に不当に15日拘留された。2008年6月25日、再び九台飲馬河労動教養所に連行され、不当に1年6カ月の労働により再教育を受けた。その理由は孫さんが一回、「法輪功は素晴らしい」と言ったからだという。
九台飲馬河労動教養所が公然と法輪功学習者を迫害する主な手段のうち、一つは「厳管」すなわち、厳格な管理体制の中に置くことである。そして、「厳管」とは、長時間布団のない板だけのベッドの上に座らせることで、極めて厳しく動作の自由を制限する。座禅を組まされる姿勢を取らされ、通常の所要時間は朝4時30分から9時30分までと定められている。しかし時には、気の向くままに時間を延長され、甚だしい場合は数日から数日間連続して板に座わらされる拷問のことである。ある法輪功学習者が長期にわたり板に座らされていたため、身体が木の板に接触した部位がこすれて炎症を起こしたり、腐ってただれたりした。抗議をすると、かえってベッドに手錠でつながれ、甚だしい場合は監視役の受刑者が長時間、板に座ることを強制し、別の形で残虐な拷問による迫害を被った。
孫さんはまた体と座禅を組んだ足を一緒に縛り上げられ、さらに、孫占国さんの体の上に、人を座らせて押さえ込む、という残虐な拷問による迫害を受けた。
拷問の実演:座禅を組ませ、「ボール」の形に縛られる |
九台教養所には中空セメント煉瓦を生産する工場があり、半開放式の一大隊と外から雇用した何人もの労働者が生産労動に従事している。レンガ製造工場では体力を使う度合いが大きい上に仕事も汚く、また非常に疲れ、どの作業の仕事をしても楽なものはない。仕事はレンガの積み込みやセメントの運搬、レンガの積み下ろし、レンガの配置、現場の掃除などがある。最も苦しくて最も疲れるのは積み込みグループの作業で、大きいレンガは約20数キロ、小さいレンガでも15キロ以上ある。この重いレンガを車に載せると全身に汗が出てきて、夏の炎天下では汗が絶え間なくダラダラと流れ出て、タオルで拭いても、拭いても、拭ききれない。このような環境の下で仕事をさせられ、体力を使う度合いがまた非常に大きく、身体的労力は言うまでもなくかなりきつく、誰でも耐えることが出来るものではない。孫さんは一番きついレンガを車に載せる仕事を強いられ、少しレンガを車に載せただけで、疲れて力がなくなったという。