常人の理で病業中の同修を説得しない
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2020年10月15日】梅さんは(仮名)80代の大法弟子です、梅さんは修煉してから法の勉強、煉功、正念を発することに決して遅れをとることはありませんでした。今年の初めに、彼女に突然現れた病気の状態とは、胸が塞がる、高血圧、腰の痛み……我慢が限界になったとき、家族に病院に送られていました。地元の同修は梅さんのために正念を発しましたが、回復することはなく、医師は家族に「葬儀の準備をするように」と伝えていました。

 学法グループの同修が梅さんに会いに行った時、同修は梅さんに漏れがないかどうか、内に向けて探すことを思い出させました。執着を探し当てることができれば、奇跡が起きるかもしれないのですと言って、梅さんと交流しました。同修が梅さんに尋ねました。すると、梅さんは言いました。「義理の息子の借金を放下していないからですか?」

 梅さんには6人の子供がおり、6人目の娘は離婚していました。離婚前、義理の息子は、お金が急に必要になったと言って梅さんから2万元(約31万円)を借りて間もなく娘と離婚しました。梅さんは娘のことを聞いたあと、心のバランスが崩れてしまいました。「確かにあなたは娘と離婚したが、私から借りたお金は、あなたが私に返す必要があるでしょう」といつも考えていました。しかし、婿さんは落ち着いた様子で「ただお金を返せなかっただけです」と言いました。それを聞いた梅さんは不満で坐禅していても入静することができず、しばらくすると入院してしまいました。

 同修から注意された後、梅さんはある夢を見ました。前世で梅さんはある男に200両を借りていました、その男は現世では彼女の婿であったことを知りました。これが慈悲深い師父の啓発であることを悟った彼女は、怒りや恨みがおさまって、すぐに体調が良くなり、数日後に退院しました。

 退院後、多くの同修が梅さんを見舞いに行き、同修は「修煉のために命を延長されてきたのだから、この歳になって、お金を持っていても意味がないのではないか」と忠告しました。梅さんは「今回はかなり転んでしまいました。修煉は本当に厳粛なことです」と言っていました。師父は「実は物質と精神は同一のものです」 [1]と説かれました。梅さんは法理が分かったあと、身体に大きな変化が現れました。それから、梅さんは師父の説法録音を聞き、正念を発することにより、ベッドから降りて、娘に手伝ってもらってトイレに行くことができました。

 その時、梅さんをよく知っている年配の同修がお見舞いに行ったのですが、梅さんの娘が家の中を掃除したり、餃子を作ったり、家の中で仕事をしている姿を見て、かわいそうだと思って、年配の同修は梅さんに「あなたの6人の子供の中で、6番目は一番親孝行で、あなたは彼女を助けるべきです。彼女は一番惨めで、離婚したあと、住むところもなく、あなたには多くの子供がいて、万が一あなたが去っていったら、この子の分の住宅はありますか? あなたはこの子のために考えたことはありますか?」と言いました。

 これを聞いた梅さんは、唖然としながら「どうすればいいですか?」と尋ねました。この年配の同修は梅さんに「この家はあなたのもので、あなたがもし死んだ場合、この家をこの子に与えれば、他の兄弟が争うことはできません。これでトラブルが減ります」とアドバイスをしました。梅さんは合理的だと感じて、遺書を書いたあと、6番目の娘に保管させました。

 この件で半月と経たないうちに、梅さんは突然重病に陥り、病院に搬送されて数日後には去っていきました。

 この件については、いくつかの反省点があります。

 一、なぜ梅さんはあの年配の同修の助言を簡単に信じたのですか? つまり、物事を考える基点が常人の次元に置いてあるということです。常人の理を認めていることは求めることになります、旧勢力は迫害する口実を掴んでいました。「この人は遺書をかいている、葬儀が手配されている、早く梅さんをあの世に行かせよう」。修煉者にとっての基点は方向であり、念が違えば結果も違います、常に法に基づいて測れない場合は、危険に陥りやすいのです。このような教訓は、地元ではよくありました。

 二、梅さんを説得した修煉者に、あなたの言ったことは、正念で修煉者を助けるか、それとも、常人の基点に立って同修を滅ぼしていくのか? と考えたことがありますか? 表面的には梅さんの娘は可哀想で住む所がないように見えますが、神様は人のそれぞれの因縁関係により、理にかなった公平なものを按排してくださっています。私達は因縁が見えないから自分の意見でアドバイスをする、これはかなり賢明なように見えますが、実際には修煉者を害します。修煉の中での汚点になりますし、旧勢力による迫害の口実にもなります。しかし、物事を間違って行っても構わないのですが、師父に懺悔すること、法を学ぶこと、もっと正念を発すること、三つのことをしっかりと行うこと、そして少しでも早く自分の次元を向上させることが、トラブルを減らすことにつながります。

 三、近年、地元の同修の中には、病業の関を乗り越えていないため、亡くなった同修が少なくありませんでした。同修に病業の状態が現れると、いつも裏で話したり憶測したりしている人は「あの人は何か欠点があるに違いない、漏れや原則な問題がなければ、そうはならないでしょう……」と言っていました。大きな負の物質場を形成して、病業中の同修に圧力をかけて、旧勢力の手伝いをすることになります。同修が悪い状態にあるときは、正念で加持することや積極的に法に基づいて助け、全体を形成していくべきです、その過程で自分自身も成就することになります。

 地元のある現象を書きましたので、法に基づいていないところがあれば、同修のご指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/9/413526.html)
 
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