河北省囲場 法輪功学習者13人に不当開廷
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 【明慧日本2020年10月16日】河北省囲場満族モンゴル族自治県の法輪功学習者13人は1年以上拘禁され、9月28日、灤平(らんへい)県裁判所で裁判を受けた。

 学習者13人は手錠と足かせを嵌められ、防護服を着用し、防護眼鏡を掛けて入廷した。彼らの弁護士2人が激しく抗議したことにより、彼らの手錠と足かせは外された。

 公訴人が起訴状を読み上げていたが、断続して文にならなかった。起訴状を読み上げた後、当事者や弁護士に何も質問しなかった。

 弁護士2人はずっと主導権を握っており、法律や道義の側面から無罪を弁護した。法廷内では皆静かに聞いており、時々裁判官も頷いたりした。学習者のうち2人が「法輪功を学ぶことは法律に違反しておらず、真・善・忍に従ってより良い人を目指しており、間違っていない」と述べた。

 法廷審理は午前9時から午後4時まで続けられ、途中1回も休憩しなかった。法廷には、公訴人の検察。鮑某、裁判長の民事庭長・趙某、囲場県公安局の同案担当2人、弁護士計11人がいた。学習者の劉さんと王さん2人はそれぞれ自分の弁護士を雇った。学習者・王さんの妹1人だけが入廷して傍聴を許されたが、ほか12人の家族や友人の傍聴は許されず、隣の部屋でオンラインビデオを見るしかなかった。

 当日裁判の結果は宣告されなかった。開廷する前、公訴人も裁判長も弁護士に「法輪功学習者が無実であることは分かっている」と語ったが、しかし、中国共産党の圧力下で公正で公平な判決が不可能だという意思を伝えたという。

 事件の経緯

 2018年11月、河北省公安庁は承徳市公安局に「囲場県の法輪功学習者を調査せよ」と指示した。囲場県公安局と承徳市公安局は「121」対策本部(12月1日設置)を結成し、7カ月間にわたって同県の法輪功学習者を監視して、迫害を計画した。

 2019年7月13日、法輪功学習者34人が集団で、心を修めて善に向かうことを説く法輪功の主著である「轉法輪」を朗読していた際、承徳市と囲場県の公安局の警官らに一斉に連行された。翌日から、上記の学習者達はそれぞれ不当に家宅捜索をされ、大量の法輪功の関連書籍や個人財産を押収された。21人は次々と解放されたが、上述の13人は拘禁され続けた。

 2019年11月、灤平県検察庁は13人の案件書類を囲場県公安局に返還した。同年末、囲場県公安局が13人の解放を拒否し、再び検察庁に書類を提出した。その後、検察庁は裁判所に起訴状を出した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/11/413647.html)
 
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