15年間拷問された譚秋成さん 再び裁判受ける
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 【明慧日本2020年10月19日】(吉林省=明慧記者)楡樹市秀水郷の譚秋成さん(44)は、法輪功を学び、「真・善・忍」に基づき心を修めていたが、かつて労働教養1年と懲役15年の実刑判決を言い渡され、拷問により重度の障害を負った。2019年8月15日、譚さんは再び連行され、今年9月28日に不当な裁判にかけられた。

 譚さんは1997年10月から法輪功を学び、「真・善・忍」の原則に基づき良い人間を目指し、利己的な性格だったのが他人のために考えるようになり、喫煙、飲酒、賭博などの習慣をやめた。

 何度も陳情したため労働教養を科される

 1999年7月、江沢民が法輪功を弾圧し始めてから、学習者の正常な修煉環境は破壊された。そのため、譚さんは何度も北京に行き、法輪功の無実を訴えた。

 1999年10月、譚さんは北京へ陳情に行った際、地元の楡樹留置場に戻された。当時、譚さんは22歳だった。拘禁されている間、譚さんは留置場での体操を拒否し、規則を暗唱せず、法輪功を学び続け煉功を行い、市長との面会を求め、無条件での解放を要求した。

 所長の魏福成は、「お前は留置場がどういう所かを知っているはずだ。もし、ここの管理に服従しないならば、方法はいくらでもある」と言った。

 譚さんはその言葉に脅されることなく、引き続き学法をして煉功を行っていた。ある日、留置場で凶暴な人達が集められ、騒ぎながら突然監房に進入し、「小白龍」(白いプラスチックパイプ)で王保工さん、韓玉珠さん(迫害死)、呉小光さん、張立友さんを殴りつけた。その後、譚さんは手錠をかけられて車に押し込まれ、九台労働収容所に移送され10カ月間拘禁された。

 長春市局での拷問:睾丸を叩く、トラの椅子、電気ショック、「飛行機」

 2001年9月22日、譚さんは法輪功迫害の実態を暴露する資料を印刷し、小さなスピーカーを作ったとして、長春市局の警官らに連行され、暴力を加えられたため、顔が腫れて目が充血し、視界がぼやけ、身体に損傷を受けた。

 長春市局では、警官はビール瓶の口で譚さんの睾丸を叩いて、「酒を飲んで帰ってから、お前を始末するぞ」と言った。帰って来た後、譚さんを長春市浄月潭の地下室に強制連行して拷問し、自白を強いた。

酷刑演示:老虎凳

拷問のイメージ図:トラの椅子

 警官は譚さんをトラの椅子に座らせ、スタンガンで譚さんの脇など敏感部位に電気ショックを与えたり、腕を背中の後ろに限界まで反らしたりし、「飛行機」の姿勢で拷問した。また、譚さんの全身に水をかけ高圧スタンガンで繰り返してショックを加えた。

 翌朝、譚さんは長春市の鉄北留置場に移送された。そこで譚さんは迫害に抗議するために15日間断食したところ、公安病院に運ばれ無理やりに灌食された。

 刑務所で前歯が抜け落ち、全身の筋肉が萎縮、足が凍傷、手首が化膿

 2002年3月、譚さんは懲役15年の実刑判決を言い渡され、吉林の第二刑務所に送られた。

 刑務所で学習者はすぐ「厳管隊」に入れられ、板のベッドに足と上半身が90度になるように座らされ、足を真っ直ぐに伸ばされ、少しでも動くと暴力を振るわれた。

 早朝5時半から午後7時20分まで座らされ、食事とトイレも厳しく制限されたため、数日続くと、学習者たちは臀部に血の水ぶくれが出てきて、歩くことすらできなくなった。続いて、12の監区のすべての「厳管隊」の関係者らが、あらゆる方法で学習者に「三書」を書くように強制した。

 2003年10月末、吉林刑務所は全ての独房に「固定ベッド」を設置した。即ち、まず学習者の手足をベッドに縛り付けて固定した後、体がベッドから浮くようにして四つの方向に引っ張り、体の下にロール状の布団を敷いて押さえ付けた。譚さんはまた、「三伸三放」という拷問を受けた。それは、まず「固定ベッド」に乗せられ、3日後には再び「大きく伸ばされる」という拷問である。

 残忍な拷問により譚さんは重度の身体障害を負ってしまい、壁に手をついて歩くことしかできないほど弱り、手首が化膿し、足は凍傷で紫色になり、背中がうっ血して全身の筋肉が萎縮した。

 2009年5月、譚さんは無理やりに灌食された時、頑丈な棒で口をこじ開けられたことによって、歯が緩み、前歯が抜け落ちてしまった。

 2014年11月23日、譚さんは十数年の刑務所生活を終え、吉林の第二刑務所から帰宅した。しかし、その時の譚さんは中年になり、髪の毛がほとんど抜け落ち、まだ40歳になっていないのに、上下の前歯が無くなり、今でも手首に明らかな傷跡が残っている。

 再び連行され裁判にかけられる

 2019年8月15日、譚さんと学習者の付徳才さんは長春市の借家で、梨樹県の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らにより連行された。当時、付さんと譚さんは、掃除道具を持って仕事に行こうとしたところ、突然侵入してきた4、5人に殴打され、強制連行された。警官らは部屋を荒らし回り、黒いカバーを頭に被って2人を連行した。そして、付さんの身分証、銀行カード、850元の現金を押収した。

 その後、付さんは解放されたが、譚さんは四平市留置場で1年以上拘禁され、今年9月28日、四平市梨樹県裁判所で不当な裁判を受けた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/10/7/413472.html)
 
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